Aphrica / Klaus Schulze & Ernst Fuchs & Rainer Bloss

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1983年9月から録音を始め、1984年3月にリリースされた。
Klaus にRainer Bloss が曲を作り、オーストリア出身の芸術家Ernst Fuchsが詩を書いて歌う内容だが、とても歌と呼べるようなものではなく、啜り泣きか喚き声とでもよぶべき物だった。
音楽だけならば2人の今までの作品と同様に80年代風の中々好感の持てる作品だが、Fuchsの声が全てを台無しにしていた。しかし彼は気に入っていたらしく、ドイツのTV番組で何度かパフォーマンスを披露していた。そして驚くべき事に、このアルバムは音楽も含めて全てが自分自身で作った完全なるソロアルバムだと主張し始めた。
更にFuchsとは正式な契約が交わされていない事が明らかとなってアルバムは回収される事となり、CDとしての再リリースは有り得なくなった。
Klaus 自身のレーベルICが破綻したのも、この事務的な曖昧さが原因の一つだった事を考えれば残念な事だ。
因みにカバーはDie Einkleidung der Esther と題されたFuchs による絵画で、現在はウィーンにある彼の個人美術館に展示されている。

#アナログレコード

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