フック ―コレクターズ・エディション―

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 いきなり結論めいたことを言わせて頂くと、本展示アイテム収録作はスピルバーグ監督作品の中では凡作の部類ですかね。理由は様々にあり、その詳細は別に機会に譲りますが、要するにスピルバーグの悪いところが少し出過ぎたということだと思います。ですが、かと言ってこの作品が嫌いかというと、そういうわけではありません。その理由も様々あるのですが、一つ挙げるとすれば、ダスティン・ホフマンともあろう人がファンタジー映画の主役を張っている、ということですかね。あと、他の理由としてジョン・ウィリアムズの音楽があるのですが、それは本展示アイテム収録作のサントラ盤を展示・登録する際に述べる予定です。
 ということで、本展示アイテムについて。まず映像特典としてメイキング・ドキュメンタリーなどが収録されていますが、まあいいでしょう。次に吹替、主な声優はタグに表示するとして、さすがに巧かったのは内海賢二氏と杉山とく子氏の両ベテランでしたが、それに対し、伊藤孝雄氏と樋浦勉氏の吹替はご本人たちに責任がある、というよりもそもそもキャスティングミスでしたね。特に、ロビン・ウィリアムズのような芸達者の吹替は声優の側もそれなりの芸達者でなければつり合いが取れないわけで、申し訳ないですが樋浦氏では役不足でした。世間的には江原正士氏がフィックスということになっていますが、個人的にはこれにも不満で、もし健在ならば富山敬氏がよかったと思いますが、それもかないませんしね。最後に本展示アイテムのパッケージについてですが、DVDケースは現在主流のトール型ではなくCDと同じサイズのもので、「そのケースを箱に入れる」というタイプでした。添付画像の1番目と2番目はそれぞれその「箱」の表と裏、3番目と4番目はそれぞれその箱を開けた状態のものです。本展示アイテムが発売されたのは2000年で、DVDソフトの販売が本格化された黎明期の商品ということで、このような多少なりとも凝ったパッケージに、この当時の販促の試行錯誤ぶりが伺えて、興味深いです。
https://www.youtube.com/watch?v=qrGpgcQHroY
#DVD #スティーブン・スピルバーグ #フック #ジョン・ウィリアムズ #ダスティン・ホフマン #ロビン・ウィリアムズ #ジュリア・ロバーツ #ボブ・ホスキンズ #マギー・スミス #伊藤孝雄 #樋浦勉 #土井美加 #内海賢二 #杉山とく子 #吹替 

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  • Retro 36

    episode1

    2020/02/27

    私は、この作品は”かなり好きな部類”に入っています。

    ジョン・ウィリアムズのスコアは良いですし。
    フィルム・バージョンのエンド・タイトルが収録されたサントラCD(2枚組・非正規版)は
    よく聴いています。

    ポスター・アート(イラスト柄)は、
    Drew Struzan。

    通常版のDVDは持っています。

    日本版ポスター(イラスト柄)は、
    B1(B全)ポスターや
    珍しい試写会B3W(B3横2枚分)ポスターも持っています。
    また、
    イギリス版QUADポスター(横型)も持っています。
    なかなか撮影できないので、登録が出来ていませんが。

    まさかの
    ロビン・ウィリアムズが亡くなってしまった事が残念です。
    せっかく、映画10周年イベントで出演キャストが集まっていたのに。

    吹き替えについては、同感です。

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    • File

      woodstein

      2020/02/27

       episode1さん、コメント有難うございます。映画『フック』への愛情の度合いが伺えます。どちらかというと私は広く浅くで、ある一作にのめり込むことはそれほどないのですが、逆にその一作に関してグッズ等を極める、というのも趣味の形としては素晴らしいと思っています。
       ところで、『フック』の非正規版2枚組サントラをお持ちということですね。私もconcordeという怪しいレーベルから出ていた非正規版を持っていたのですが、何かの拍子で手放してしまい、今にして思えばとても残念なことをしてしまったと後悔しています。

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    • Retro 36

      episode1

      2020/02/28

      concorde9921の「フック」非正規版2枚組サントラCDは、私も持っています。

      フィルム・バージョンのエンドタイトルが収録されたサントラCDは、
      それではなくて。

      探していますが、手元に見当たりません。
      見つかったら、登録いたします。

      フィルム・バージョンのエンドタイトルは
      イントロ(出だし)~が少し違います。

      それと、ちょっとした”ネタ”があります。

      映画「フック」で、少年たちが野球?をするシーンがあります。
      その時に、あるスコアが。。。

      てっきり、ジョン・ウィリアムズが作曲したスコアだと思い込んで、そのスコアが収録されたサントラCDをずっと探していました。

      結局、そんなサントラCDは存在していないかと。

      その曲は、ジョン・ウィリアムズの作曲ではありませんでした。

      「私を野球に連れていって」(日本語訳)
      (原曲名は英語ですが・・・)
      ずっとずっと以前(昔)に別の作曲家が作った有名な曲。
      全然知りませんでした。

      かなり以前に、イチローのTV-CMでも流れていました。
      証券会社のCMだったかな??

      そこ(答え)に行き着くまで、時間を要しました。

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    • File

      woodstein

      2020/02/29

       episode1さん、再びのコメント有難うございます。映画『フック』の序盤のロビン・ウィリアムズの息子の少年野球のシーンで流れる音楽は、確かにジョン・ウィリアムズ作曲の音楽とは思えませんでしたね。曲だけ聴くと、まるでデイヴ・グルーシンが作ったと思えてしまいます。
       あと「私を野球につれてって」ですが、メジャーリーグでは現在でも試合のラッキーセブンの際には球場内に流され、観客が歌うのが慣わしとなっていますね。この曲を題材にした同名の映画もありますし、メロディだけならば、ロバート・レッドフォード主演の映画『ナチュラル』のサントラ盤にも収録されています。

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    • Retro 36

      episode1

      2020/03/07

      『フック』の野球シーンで、

      「私を野球に連れてって」のスコアシーン。

      https://www.youtube.com/watch?v=atTA43Qsym4

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    • File

      woodstein

      2020/03/10

       episode1さん、動画提示有難うございます。どうも、映画の序盤の野球のシーンと勘違いしてしまったようです。確かに、「私を野球につれてって」が背景に流れていましたね。おそらく、劇場で観たときはあまりに馴染みの曲だったので、かえって無意識に聞き流してしまったのかもしれません。
       一般に、映画内では使用されている曲でも、権利の関係でその映画のサントラ盤には収録されない場合というのもあるので、この映画の場合もそうなのかな。

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