ヴァージニア/倉橋由美子

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新潮文庫

倉橋 由美子(くら1935年(昭10月10日 - 2005年6月10日)は、日本の小説家。『パルタイ』、『スミヤキストQの冒険』など初期の作品では戯画・風刺的な傾向が見られる一方、後期では『よもつひらさか往還』など幻想的、作品によってはSF的な要素が多いです。

『ヴァージニア』(1970年)
ボーイフレンドたちに自己の肉体を与え続ける女子学生、ヴァージニアの奇妙な孤独感を描いた表題作。死の床で、愛と生の妄執にとらわれる歯科医の、鬼気迫る意識を掘り下げた『長い夢路』。婚約者の死霊との愛の交歓を、エロティカルな幻想の中に捉えた『霊魂』。――荒涼たる死と性の深淵、超現実的な愛と夢想の世界を、明晰な知性と、ロマネスクな筆致に托した秀作三編を収録。

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