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Sborník Národního muzea v Praze,řada B-Přírodní Vědy/Acta Musei Nationalis Pragae,Series B-Historia Naturalis,62/2006/1-2
1956年より発刊されている雑誌で、科学系だけでなく歴史など幅広い分野を扱う学術雑誌で、国立博物館(通称:プラハ国立博物館)より発行されています。本号では3本の論文が掲載され、その内1つが「Tremadocian Trilobites of the Prague Basin,Czech Republic」という記事で掲載されています。19世紀よりBarrandeの研究で全容が知られ、既に古典的な情報のまま止まっているかに思えるチェコの三葉虫ですが、幾つかの新しい論文も発表されているのです。この論文に記載されている種類は、実物化石など見た事も無い種類であり、まだ知らないチェコの三葉虫の世界が広がります。 【記事リンク】 https://www.cbg.zcu.cz/OB/zam/mer_data/06_Tril.pdf
Michal Merglほか Sborník Národního muzea v Praze,řada B-Přírodní Vědy/Acta Musei Nationalis Pragae,Series B-Historia Naturalis,62/2006/1-2 0066-5343 EnglishTrilobites
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Newton 2月号 Vol.26 No,2
「3億年を生きぬいた三葉虫の世界」と題した10ページに渡る三葉虫の特集がされています。国立科学博物館の標本26種が選抜されて紹介されています。一般向けの記事なので、概要として分かりやすく解説されており、標本も特徴なる種類を中心に選抜された感じです。眼、棘、防御といった三葉虫が3億年も生き残る事が出来た強みが解説され、三葉虫研究をされている鈴木 雄太郎氏の協力により当時の最新の情報をもとに三葉虫の生態に迫っています。
土屋 健 Newton 2月号 Vol.26 No,2 0286-0651 JapaneseTrilobites
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Palaeontographica Canadiana No. 25:Trilobites from the upper Lower to Middle Devonian Timrhanrhart Formation,Jbel Gara el Zguilma,southern Morocco
デボン紀モロッコ産の三葉虫は、1990年代より市場に多く供給されてきましたが、市場先行の状態が長く続き、正式な学名の記載は遅れている状況でした。多くは、ドイツやチェコを始めとする欧州から産出する類似の種類から学名を便宜的に使用している状況が見られ、明らかにモロッコ独自の種類と分かっていても、研究が遅れている以上、やむなく使用していたのは事実だったと思います。近年、剖出技術の向上と共に研究者による記載も加速していき、細かい差異から学名が記載できるまでになっています。この論文は、この世界では著名な研究者により記載されていて、今では更に変更されてしまった学名もありますが、この地の三葉虫の種の同定に十分な情報と写真が提供されています。
Brian Chatterton,Richard Fortey,Kevin Brett,Stacey Gibb and Ryan McKellar Palaeontographica Canadiana No. 25:Trilobites from the upper Lower to Middle Devonian Timrhanrhart Formation,Jbel Gara el Zguilma,southern Morocco 1-897095-15-5 0821-7556Trilobites