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Amecephalus piochensis
Chisholm Shale累層では、三葉虫自体の産出が少ない事もあり、一般種などと言えるような種類が存在しません。本種は、Amecephalusの仲間では地味な存在ですが、全体像が分かる個体が殆どであり、この個体でも尾部は完全ではありません。まるでハルぺスの仲間の様な頭部を持っていて、この個体では欠損していますが、長めの頬棘もあります。
Middle Cambrian Alokistocaridae,Ptychoparioidea,Ptychopariina,Ptychopariida TRI-504 Chisholm ShaleTrilobites
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Cummingella carringtonensis
イングランド中央部の内陸にある、ダービシャー州に在る石炭紀の地層から産出した種類です。英国は、石炭紀の三葉虫も多く産出しているのですが、この産地に関する情報が乏しく、提供元が示した学名も正しいのか分かりません。記名者Henry Woodwardが1884年に出した書籍(#1)には、Derbyshire産Griffithides? carringtonensisとされる本種と思われる図版があり、尾部の描かれているのですが、この標本の尾部と図版は特徴が合致しています。本種の標本は2018~2019年位の短期間に極僅かに市場に登場し、その後は見かける事がありません。白系の母岩に10㎜に満たない小型の種類であり、複数の個体が見られるように群れで暮らしていたようです。 #1: 「A Monograph of the British Carboniferous Trilobites」
Carboniferous Phillipsiidae,Proetoidea,Proetina,Proetida TRI-664 -Trilobites
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Meadowtownella (Primaspis) crosotus
ケンタッキー州産のPrimaspisという種類を入手したくて10年くらい探してやっと手に入れることが出来た標本です。オハイオ州でも同種の産出はあります。Meadowtownellaの属名が正式ですが、長年知っていたPrimaspisという属名の方が慣れています。3体の内1体だけ裏面になっています。私の数あるコレクションの中でも気に行っている標本の一つです。 【標本リンク】Extinctions.inc http://www.trilobites.com/site_arc/index.cfm?action=item&prod_id=4542&
Ordovician Odontopleuridae,Lichida TRI-339 LatoniaTrilobites
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Geragnostus hispanicus
アグノスタスの仲間は、一般的にはカンブリア紀で絶滅してしまったかの様に思われがちですが、オルドビス紀にも細々と生き残っていました。しかし、その数は激減し殆ど見つかる事が無い為、この時代には見つかるものは貴重です。姿も大きさもカンブリア紀の種類と違いはありませんが、オルドビス紀では生きにくい環境だったのかもしれません。この時代を最後に遂に途絶えてしまいます。
Middle Ordovician Metagnostidae,Agnostoidea,Agnostina,Agnostida TRI-301 TraveusotTrilobites
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Grandagnostus sp.
比較的大型のアグノスタスの仲間です。タスマニア島のカンブリア紀の地層から産出します。米国ユタ州のアグノスタス類とは、雰囲気が異なり、雪だるまの様な丸く膨らんだ体形をしています。Grandagnostusの仲間は、オーストラリア固有という訳でなく北半球でも見つかるのですが、絶対数は少ない種類といえます。
Middle Cambrian Metagnostidae,Agnostoidea,Agnostina,Agnostida TRI-670 -Trilobites