-
Paralejurus brongniarti
最も一般的なParalejurusで、モロッコ産でも入門種として扱われます。この個体は頬棘が無く、ドーム状に張り出したの尾部、Paralejurusに特徴としてある皴構造は控えめな種類です。これだけ多産する一般種でありながら、小種名は P.dormitzeriとして扱われたり、混迷しています。この標本で注目すべきは、体表面に幾つかある粒上の物体、これはゴミが取り除かれていないのではなく、小さな巻貝なのです。普通なら削り取られてしまうでしょうが、この様な小生物が共存していた痕跡が残された事が重要なのです。生息環境で共存していたのか、Paralejurusの死骸に群がってきた掃除屋なのか、当時の海底に思いを馳せながら色々想像が広がります。
Lower Devonian(Pragian Stage) Styginidae,Illaenoidea,Illaenina,Corynexochida TRI-44 LhandarTrilobites
-
Utaspis marjumensis
ユタ州とMarjim累層という産地を代表する2つの名前が名称の由来になっています。平坦な種類ですが、やや細長く尻窄みでスマートな体形をしています。短く鋭く尖った頬棘、胸節にも全て鋭い棘があり、尾部には一番胸節側に一対以外の棘が無いという特徴があり、見た目にもカッコイイ種類であります。この標本は、本種にしては最大級であり、迫力があります。ピンク色の分厚い母岩の中心でとても映える標本です。 【標本リンク】化石セブン https://www.kaseki7.com/items_fossil/tr/919.html
Middle Cambrian Alokistocaridae,Ptychoparioidea,Ptychopariida TRI-43 Marjum ShaleTrilobites