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Dolerolenus zoppii
イタリアの三葉虫などコレクターでも知名度が低いですが、コレクターのバイブルといえる「The Back to the Past Museum Guide to Trilobites/TRILOBITI - Guida essenziale al riconoscimento e classificazione」では、複数ページを割いて載っているのは思い出せると思います。地中海に浮かぶサルデーニャ島、その南西部に古いカンブリア紀の地層があり、本種が代表種として産出します。数少ない同種の標本を参照すると平坦で派手さは無いですが、大き目のフリル状の胸部などの特徴はあります。
Lower Cambrian (Stage 3, Series 2) Dolerolenidae,Redlichioidea,Redlichiina,Redlichiida TRI-754 Nebida(Punta Manna Member)Trilobites
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Malungia laevigata
澄江動物群と同じ雲南省とはいえ硬い黒色頁岩であり、澄江系の黄土色で柔らかい石質とまるで違う石質です。この種類の特徴は、小さな尾部から1対の太く平たい棘が伸び、胸部からも全て同じ様な薄くて太い棘が伸びていることです。デボン紀の様な身を守る為の棘ではなく、遊泳時の安定を保つ為の側翼の様な感じです。この標本は、右の自在頬が外れて裏返っておりますが、それ以外は全体像がしっかり分かります。 (中国名/光滑馬竜虫)
Middle Cambrian Dolerolenidae,Redlichioidea,Redlichiina,Redlichiida TRI-145 HongjingshaoTrilobites