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Flexicalymene retrorsa
Flexicalymeneは、モロッコ産とオハイオ産が多産したので、軽視されてしまいますが、良く見ると完成された姿をしていて、この標本を見ていると美しいなと感心してしまいます。それなりの数が出る産地ですが、完全な防御姿勢で風化が少ない個体を探してみると、コレクターが満足できる品質の標本は少ないのです。 https://muuseo.com/trilobites/items/241?theme_id=20904
Upper Ordovician Calymenidae,Calymenoidea,Calymenina,Phacopida TRI-9-2 ArnheimTrilobites
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Salterocoryphe salteri
ポルトガル産では珍しく圧縮が無い標本です。見た目が近いColpocoryphe rouaulti(HENRY,1970)とは、尾部の畝があるか無いかで識別されますが、本標本は分かり難いですが尾部に畝が確認できるため、Salterocorypheに同定されています。 どちらの種もスペインやフランスなど近郊の地層からも産出されます。 【標本リンク】Pangaea Fossils http://www.fossilscapes.com/fossils-cat1/world-trilobites-for-sale/wtfs1/worldwide-trilobite-for-sale-1.htm
Middle Ordovician (Dariwilian) Calymenidae,Calymenoidea,Calymenina,Phacopida TRI-752 ValongoTrilobites
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Gravicalymene yamakoshii
カリメネは、オルドビス紀からデボン紀まで姿を変えず三葉虫の中でも完成形の一つであります。カリメネが生き延びた最期の時代であるデボン紀に入ると、その仲間は激減して希少種になってしまいます。福地では比較的多産した種類ではありましたが、世界的に見ても福地のカリメネは最後の姿を残す貴重な存在です。福地の化石採取に多大な功績を残した故山腰 悟氏の名を冠しています。本化石は、頭部のみの部分化石で、この地の産状として完全体で見つかることは殆どありません。 [Left side:Negative,Right side:Positive]
Lower Devonian Calymenidae,Calymenoidea,Calymenina,Phacopida TRI-564 FukujiTrilobites
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Gravicalymene yamakoshii
カリメネは、オルドビス紀からデボン紀まで姿を変えず三葉虫の中でも完成形の一つであります。カリメネが生き延びた最期の時代であるデボン紀に入ると、その仲間は激減して希少種になってしまいます。福地では比較的多産した種類ではありましたが、世界的に見ても福地のカリメネは最後の姿を残す貴重な存在です。福地の化石採取に多大な功績を残した故山腰 悟氏の名を冠しています。本化石は、尾部のみの部分化石で、この地の産状として完全体で見つかることは殆どありません。 [Left side:Positive,Right side:Negative]
Lower Devonian Calymenidae,Calymenoidea,Calymenina,Phacopida TRI-564-2 FukujiTrilobites
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Sthenarocalymene celebra
インディアナ州産がこの種類の代表的な産地ですが、この標本は隣のウィスコンシン州産です。ウィスコンシン州で本種は、「州の化石(state fossils)」となっています。アメリカでは全ての州では無いですが、州の化石(state fossils)が制定されており、名だたる化石に交じり3つの州で三葉虫が制定されています。因みに他の2種は、オハイオ州のIsotelus maximus、ペンシルベニア州のEldredgeops(Phacops) ranaです。アメリカで他にも州の鉱物、貴石は勿論、昆虫、馬、豆、更にクッキー、モットーなど面白い象徴制定があります。日本でも県の鳥、花などがあると同じなのですが、国が違えば象徴も変ってきます。 【参考リンク】WIKIPEDIA:List of U.S. state fossils https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_U.S._state_fossils
Upper Silurian Calymenidae,Calymenoidea,Calymenina,Phacopida TRI-28-2 Hartung QuarryTrilobites
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Spathacalymene nasuta
カリメネは、時代や産出地が違っても基本的に同じ形態ですが、この種類は一目で区別できる大きな吻を持っています。吻の使い道は謎ですが、幼体ではそれ程は発達しておらず、成体となって立派な吻となる事が知られています。本種の希少性は、幼体はまだ少しは入手可能ですが、成体の完全体は産出量が極めて少なく世界にも数えるほどしかありません。当然コレクター憧れの種類で、カリメネにこれ程の金額を出せるかと思うほどの高額種として知られます。
Lower Silurian Calymenidae,Calymenoidea,Calymenina,Phacopida TRI-574 OsgoodTrilobites
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Flexicalymene granulosa
Flexicalymeneは、オハイオ州で産出するF.retrosaが多産していたこともあり、ポピュラーな種類の印象を受けますが、ペンシルヴァニア州から産出する、この種類は桁違いに貴重です。全体的に茶系の渋い色合いをしており、同じ年代のScotlandのGirvanの化石のように見えます。この標本自体も「Extinctions,INC.」のネットミュージアムにも登場する標本です。 【標本リンク】Extinctions,INC. http://www.fossil.net/site_arc/index.cfm?action=item&prod_id=699&site_acr=tr&
Upper Ordovician Calymenidae,Calymenoidea,Calymenina,Phacopida TRI-392 MartinsburgTrilobites
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Diacalymene ouzregui
Diacalymene ouzreguiというと博物館のお土産やミネラルショーで箱売りしている様な価値の無い化石というイメージが収集家の中でも定着しており、軽視しがちな種類です。しかし、この様なノジュール(Nodule)中に埋まっており状態の良い標本は、箱売りの中を幾ら探しても出てきませんし、安価ではありません。この種類は確かに多産し、二束三文の標本が大多数なのは認めますが、Calymeneという種類が当時としても繁栄し、三葉虫の代名詞といっても良い程の繁栄を極めていて完成されたフォルムを有するのは事実です。また、これだけの数があるのにも関わらず謎も多く、正確な産地が分からない標本が多いです。 (Left side:Negative/Right side:Positive)
Upper Ordovician Calymenidae,Calymenoidea,Calymenina,Phacopida TRI-2 KtaouaTrilobites
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Calymene clavicula
C.claviculaという種類は、この世界では比較的知名度もあり、古くから知られている種類です。アメリカを代表するCalymeneであるのですが、市場に出てくる標本は意外と少なく、実は入手し難い種類であります。オクラホマ州産ですが、デボン紀でなくシルル紀の化石です。白っぽい母岩に透明感のある殻が残っており、見た目にもきれいな化石です。
Silurian Calymenidae,Calymenoidea,Calymenina,Phacopida TRI-182 HenryhouseTrilobites