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The Chengjiang Fauna Exceptionally well-preserved animals from 530 million years ago(澄江动物群5.3亿年前的海洋动物)
澄江動物群が知られる様になり、その初期の方にフルカラーの図鑑として登場した書籍です。澄江動物群という驚くべき軟体部保存がされた産地があり、そこから見つかった一級の標本を大きなフルカラー写真で見る事ができ、それは驚きの連続でした。写真だけでなく、リアルな3Dスケッチ復元図などもあり、中国語は分からなくても十分に役立つ内容であったのを記憶しています。
Hou Xianguang,Jan Bergström,Wang Haifeng,Feng Xianghong,Chen Ailin The Chengjiang Fauna Exceptionally well-preserved animals from 530 million years ago(澄江动物群5.3亿年前的海洋动物) 7-5416-1321-5 ChineseTrilobites
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隠蔵的风景:广西古生物化石记(Hidden Scenery Fossil Hunting Guangxi)
広西チワン族自治区は、中国でも南部のベトナムと国境を接する辺りに存在します。この地で産出する化石を、カンブリア紀から第4紀至るまで、三葉虫から哺乳類、植物を含む幅広い内容で、解説されています。写真や図番も見やすく図鑑として中国語が分からなくても十分に理解できる構成となっています。三葉虫では近年注目されたカンブリア紀Sandu Formationの三葉虫群を解説される、現在のところ唯一の書籍と言えます。また、以前から多く見かけるもの産地情報が謎であったデボン紀Ductina vietnamilaについては、他の産出種なども含め、貴重な情報が掲載されています。
曾 广春(Ceng Guangchu) 隠蔵的风景:广西古生物化石记(Hidden Scenery Fossil Hunting Guangxi) 978-7-5494-1996-8 ChineseTrilobites
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澄江化石地 申报世界自然遗产 知识介绍
2012年にユネスコの世界自然遺産に登録された「澄江の化石産地(Chengjiang Fossil Site)」ですが、登録に至るまでの条件や過程、IUCNの現地調査などの中国国内での準備組織が纏めた小冊子です。澄江ほどの明らかに登録されるような重要な候補地であっても現地の準備は非常に労力がいる事が理解できます。澄江動物群の化石に関する図鑑や書籍は豊富にありますが、世界自然遺産に登録されるまでの過程が記載されている文献は、また違った角度から澄江の重要性が分かる気がします。
澄江化石地申报世界自然遗产领导组办公室 澄江化石地 申报世界自然遗产 知识介绍 - ChineseTrilobites
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三叶虫
1960年代に発刊された中国の三葉虫解説書です。中国で産出する種類だけでなく、世界各地の標本が写真や図版で紹介されています。内容的に古いのは仕方ありませんが、当時にどの様な種類が産出して、入手可能だったのか、取り上げられている世界の三葉虫から推測する事が出来ます。また当時、どの様な学名で呼ばれていたのかも参考になります。中文-英文の単語の対象表に多くのページが割かれているので、古生物学専門用語の英中辞典としても活用できます。
廬 衍豪, 錢 義元, 朱 兆玲 三叶虫 - ChineseTrilobites
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动物世界的黎明 The Dawn of Animal World
カンブリア紀の世界的な重要な産地としてユネスコの世界自然遺産にも登録された澄江動物群、幾つか発刊されている現地本の中でも質が高い書籍です。全て中国語のため、意味は何となくしか分からないのですが、そこに登場する一級の標本の大きなカラー写真と、リアルに再現されているCGがあるので、内容を把握するには十分な情報が得られます。論文ではなく図鑑として見る事が出来る書籍です。澄江動物群に関する
Chen Junyuan(陈 均远) 动物世界的黎明 The Dawn of Animal World 7-5345-3797-5 ChineseTrilobites
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图集
「澄江化石地」に付随する図集です。主だった化石の図鑑ではありますが、他に発刊されている図鑑の方がレベルとしては高いです。載っている化石は一級のもので、学名と中国名が併記されています。解説等は記載されておらず、世界自然遺産に登録される産地の代表的な標本を陳列している形です。付録5とありますので、「澄江化石地」に付随する書籍は他にもあるのかもしれませんが、私はこの図集以外は所有していません。
澄江化石地世界自然遗产管理委员会 图集 - ChineseTrilobites
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澄江化石地
2012年にユネスコの世界自然遺産に選定された「澄江の化石産地」(英:Chengjiang Fossil Site,中:澄江化石地)、これを記念して現地の管理委員会が発刊した書籍です。登録に至る詳細な内容な含まれており、その事から正確な産地情報を記録した数少ない書籍になります。こちらの書籍は'主文本'とされるメインの書籍で別冊の'图集'とで構成されています。図鑑系は、幾つもの書籍が発刊されている澄江動物群ですが、また違った角度で澄江の化石産地について見る事が出来る書籍かと思います。
澄江化石地世界自然遗产管理委员会 澄江化石地 - ChineseTrilobites
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关山生物群 The Guanshan Biota
中国雲南省の澄江系の中で、Lagerstätte(特に保存状態の良い化石を産する土地)として世界的に知られる関山動物群(关山生物群/Guanshan Biota)の現地専門書です。全てフルカラーで図鑑として見る事が出来、関山動物群の一級の化石が並びます。三葉虫についても触覚など軟体部がはっきり分かる標本が多く採用されていて、圧巻の書籍です。現在、関山動物群の化石を新規に商業的に採掘する事は出来ないので、本書の様なレベルの高い書籍の情報は重要であると感じます。
Shixue Hu,Maoyan Zhu,Huilin Luo,Michael Steiner,Fangchen Zhao,Guoxiang Li,Qi Liu,Zhifei Zhang 关山生物群 The Guanshan Biota 978-7-5416-7870-7 ChineseTrilobites
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Early Cambrian Malong Fauna and Guanshan Fauna from Eastern Yunnan,China(云南东部早寒武世马龙动物群和关山动物群)
世界的に有名な澄江動物群に関しては、現地を中心に数々の書籍が発行されていますが、後に続く同系統の動物群に関しては、まだ十分な書籍が発行されていません。そんな中、現地の発行で馬龍動物群と関山動物群の図鑑的な書籍だと思います。意味が理解できるようで中国語(簡易体)の壁があって理解が難しいのは確かなのですが、謎めいた動物群の理解を紐解くには貴重な資料であります。
Luo Huilin,Li Youg,Hu Shixue,Fu Xiaoping,Hou Shuguang,Liu Xingyao,Chen Liangzhong,Li Fengjun,Pang Jiyuan and Liu Qi Early Cambrian Malong Fauna and Guanshan Fauna from Eastern Yunnan,China(云南东部早寒武世马龙动物群和关山动物群) 978-7-5416-2957-0 ChineseTrilobites