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Pseudophillipsia(Nodiphillipsia) ozawai
かつて日本を代表する産地であり、国産化石を採取や収集している人で知らない物が無い金生山。現在も工業的に石灰岩の採掘が続いており、立入りは禁止されています。金生山で三葉虫が採掘されたのは、1973年(昭和48年)と意外と遅く、ただ以降の僅かな期間だけしか採取できず、現在では三葉虫が採掘できたとされるエリアも消滅していると聞いています。古生代の有孔虫であるフズリナの種類から年代が分かるとされる赤坂石灰岩、三葉虫の尾部の右側に存在する、木の切り株の様な化石がYabeina globosa (Yabe,1906)であり、この層をYabeina globosa Zoneと呼ばれるペルム紀中期の地層から、種類も同定されています。世界的に貴重な最期の三葉虫の一つです。
Permian Phillipsiidae,Proetoidea,Proetina,Proetida TRI-561 -Trilobites
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Pseudophillipsia spatulifera
岩手県陸前高田市からは、ペルム紀としては世界的に見ても巨大なPseudophillipsiaが産出します。この標本から推定する完全体は60mm程あったと思われます。これほど立派な三葉虫が日本から産出するというのを誇りに思えるほどであります。この地域から完全体も産出することがあるようですが、大部分は尾部や頭部の一部といった部分化石の産出です。本種は隣接する宮城県気仙沼市上八瀬でも見つかります。 [Left side:Positive,Right side:Negative]
Permian Phillipsiidae,Proetoidea,Proetida TRI-90-2 Kanokura(中部ペルム紀叶倉統)Trilobites