Gerastos prox

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ベルギー、アンデンヌ地方の三葉虫です。アンデンヌは、ベルギーだけでなくフランス、ルクセンブルクに跨るエリアであり、更に隣接するドイツまでのエリアでデボン紀の三葉虫を産出します。ベルギー産といえば石炭紀の三葉虫が比較的有名ですが、このエリアからのデボン紀産は入手難易度が高いです。見た目は変哲もないGerastosであり、良質なモロッコ産が入手できれば上がり的な種類なのかもしれません。ベルギー産でもGerastosは、リンクの論文の様に幾つかの種類が知られているのですが、この中で一番近いと思い私が同定しているので、間違っている可能性はあります。

【参考リンク】Taxonomy and biostratigraphy of some proetid trilobites in the Middle Devonian of the Ardennes and Eifel (Rhenohercynian Zone)
https://www.researchgate.net/publication/256475419_Taxonomy_and_biostratigraphy_of_some_proetid_trilobites_in_the_Middle_Devonian_of_the_Ardennes_and_Eifel_Rhenohercynian_Zone

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    tatsutoy

    2021/12/01 - 編集済み

    Gerastosの良いところは、産地によらず保存状態が極めて良いところですね。堅牢な外骨格のおかげで長年に渡る地層の変化に耐える事が出来たのでしょう。
    論文を見ましたが、これまた見分けるのが難しそうです。別の南欧の文献を見ても、発見は1800年代でも、2000年代に入ってから種名を再定義しているものもあるので、なかなか詳細な分類が出来ていないのかもしれません。

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      Trilobites

      2021/12/03

      この標本もラベルが無ければコレクターであってもモロッコ産と勘違いするでしょうね。もう少し産出量が多ければ他の種類もコレクションしたいところですが、ハードルが高いです。正確に合致するかと言われれば私も自信がなくなるので、Gerastos sp.としておくのが無難かもと思ってきました。良質なモロッコ産でも同定が困難なので、欧州産など専門家でなければ判断付かないレベルですね。

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