Dicranurus monstrosus

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西アフリカ、大西洋に浮かぶサントメ・プリンシペは、1,000km2に満たない小さな国土の島国です。この小型シートは、「世界の火山」シリーズらしいのですが、火山については、この国が火山島なので身近なのかもしれませんが、なぜ三葉虫も一緒に登場するかは不明です。切手の図案は、背景にキリマンジャロ山(5,895m/タンザニア)にDicranurus monstrosusが一緒に図案化されています。もう少し状態の良いDicranurusなど幾らでも出てきそうですが、2019年発行なのに何故か古い標本を採用しています。どちらもアフリカを代表する火山と化石(モロッコ)という事で、ここまでは何とか納得するのですが、シートのタブ部の図案にも同じく火山と三葉虫が登場していて、調べてみるとポポカテペトル山(5,426m/メキシコ)とColpocoryphe grandisとあります。聞きなれない学名ですが、Diacalymene ouzreguiが検索すると引き当たりますが、写真はどうみてもPhacopsです。状態も決して良いとはいえず、どの産地の標本かも分かりませんが、メキシコ産ではないと思います。見れば見るほど疑問点が出てくるアフリカ諸国の切手の紹介でした。

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    Trilobites

    2020/06/12

    ORM
    サントメ・プリンシペ、そんな国あるんですね、失礼ですが。まずそれが驚きです。キリマンジャロ山の時点で、既にクモの糸のような細い繋がりですが、化石に対する突っ込みどころの多さは相変わらずで面白いですね。アフリカシリーズは、はちゃめちゃですが、どうしてそうなったのかを想像するのが結構楽しくあり、何気に好きなシリーズです。(05月06日)

    > ORMさん  アフリカの大西洋に島国があるなんて、よほどの地理好きでなければ認知されていないでしょうね。この国も日本から見たら訪問難易度が相当高いです。このシートを見た一般人は、綺麗な火山やシマウマやライオンが居そうな大平原から三葉虫が産出するんだなと思ってしまうでしょうね。(05月07日)

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