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Orygmaspis doriansmithi
カナダ、マッケイ (McKay) のオリグマスピス・ドリアンスミシ (Orygmaspis doriansmithi) です。 マッケイのオリグマスピスには、O. jenkinsi、O. calvilimbata、O. spinulaなどのような棘の発達した派手な種類と、O. contractaに代表される地味な種類がおりますが、本種はO. contractaと並びおとなしい印象の種です。市場では比較的稀なオリグマスピスかとも思います。 こちらは9mmとスモールサイズですが、大きければ4cm程度の個体もあるようです。本標本は小さいながらも、細部や周辺とのコントラストがしっかりしており、ルーペで覗くと中々のものです。 牛歩ですが、マッケイの標本も増えてきました。最後の写真4枚に私のマッケイ標本群全景を載せてみました (あまりに判別がつかない種はのぞきました) 。ここまで集めてなんですが、我ながら地味なコレクションだなと感じます。
Upper Cambrian (Furongian, Jiangshanian) McKay Group Cranbrook, British Columbia, Canada Orygmapis doriansmithitrilobite.person (orm)
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Sinocybele cf. baoshanensis
中国バオシャンのシーシャン (Shihtian) 累層産の三葉虫、シノキベレ (Sinocybele) です。 既記載種の、シノキベレ・バオシャネンシス (Sinocybele baoshanensis) などの可能性は否定できませんが、類似の未記載種の可能性も高いと思います。 Cybeleと比較しても、横に間延びした頭部、みょうに離れた眼、比較的大きな頭鞍に、寸銅な体型をしています。ルーペで覗くと、頬部には細かいぶつぶつ構造も観察できます。7mmとスモールサイズながら、肉眼でも楽しめる標本で、形状が面白くマニア好みしそうな種です。 参考までに、7番目写真に同属別種 (Sinocymele thomasi, Wales産) のピクチャーを掲載しています。Cybele同様、本来は、長い眼軸を持つ眼がニョキっと生えていたものと思われます。ただ、他の標本も参照する限り、本種ではこの図と異なり、第6胸節からの長い棘がない気がします。 本産地 (ShihtianあるいはBaoshan) の石質は脆い事もあり、完全体で残る化石は多くないのですが、尾部がややdisarticulatedしている以外には、本種にしては満足ゆくレベルで残っております。
Ordovician Shihtian Renhe Town, Shidian County, Baoshan, Yunnan 7mmtrilobite.person (orm)
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Hydrocephalus carens (?) (juvenile specimen)
チェコのJince累層産のパラドキシデスの仲間です。 27mmと小さく、第3胸節の棘が長く伸びることから、幼体〜若い個体であると思われます。自由頬が失われがちなチェコのパラドキシデスですが、若年個体の場合はそう珍しいことではないものの、両頬ともしっかりと残存しております。標本周りは削ってあり、採取が比較的古い本産地標本に特徴的なプレップである気がします。 問題の種名ですが、ヒドロケファルス・カレンス (Hydrocephalus carens) として、裏面にラベルされております。カレンスは近縁種のP. gracilis (パラドキシデス・グラキリス) やH. minor (ヒドロケファルス・ミノル) などと比較しても、産出量が非常に少ない種であります。稀に、オレンジがかった個体が市場に登場しますが、両頬なしかつdisarticulated状態の標本が大半で、全貌が把握しづらい種であります。 ただ、ラベルがなければP. gracilisの若い個体と判断してしまいそうな見た目です。カレンスの幼体を見る機会はそうなく、種同定については疑問符がつき 、差し当たり (?) としておきます。
Middle Cambrian (Wuliuan? ) Jince Jince, N Pribam, Czech republik Hydrocephalus carens (?)trilobite.person (orm)
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Encrinurus punctatus (Form C)
スウェーデンのゴトランド島 (Gotland) で出土した、エンクリヌルス・プンクタトゥス (Encrinurus punctatus) です。産出層は諸文献から推定するに、ゴトランドのスライト床 (Slite Beds) で、故に時代はシルル紀中期のウェンロッキアン (Wenlockian) と思われます。 方々のコレクターのコレクションを転々とした標本で、10年ほど前から憧れていた個体だったのですが、先日譲っていただき、ひとまず私の所に落ち着くこととなりました。 ゴトランドのエンクリヌルスとしては非常に巨大で、飴色〜黄土色の色味が極めて美しいです。 実際の標本は白色光下では、もう少し明るい色をしています。母岩も実際は青味がかった泥灰質のマトリックスであります。標本本体と母岩とのコンストラストがこれまた美しく、惚れ惚れする標本です。 ゴトランドのエンクリヌルスといえば、通常は、小型のマクロウルス (E. macrourus) を指し、本種とは産出層、サイズ、色合いから形状まで全てが異なります。他方、本種のような特徴を持つゴトランド産のエンクリヌルスは、この標本以外で見かけた事が一切なく、プンクタトゥスという種名を含め、昔から疑問でありました。 その後の調査で、産地や特に頭鞍周りの特徴から、本種は確かにエンクリヌルス・プンクタトゥスであり、中でもFormCと呼ばれる一群であろうと考えております。 そのあたりの話は長くなる為、拙ブログで報告しております。
Middle Silurian (Wenlockian) Slite Beds (?) (by speculation) Slite marl, Gotland, Sweden Encrinurus punctatus (FormC)trilobite.person (orm)
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Stenopareia oviformis
スウェーデンのオルドビス紀三葉虫の、ステノパレイア・オヴィフォルミス (Stenopareia oviformis) です。ボダ石灰岩累層 (Boda limestone fm) 産です。 同地域では90種ほどの三葉虫が見つかるようですが、特にEobronteus、Holotrachelus、Bumastus、Isocolusなどが、まれに市場で確認出来ます。これらが局所的な場所に、大量かつ佃煮状に産出すると言う、特徴的な産状があります。上に挙げた中ならば、Isocolus以外は完全体は皆無なのですが、サイズが割合大きく (※ Isocolusは極小) 、質感や色合いも素晴らしい為、部分化石ながらとても見栄えがします。 本標本も頭部と尾板のみで、しかも分離しておりますが、特に頭部が質感良く残っています。ぷっくりと膨れた頭部とちょこんと飛び出た小さな眼は中々の見もので、イラエヌス系特有のとぼけた表情が実にコミカルでもあります。
Upper Ordovician Boda Limestone North Ingels, Dalarna, Sweden Stenopareia oviformistrilobite.person (orm)
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Barrandia homfrayi
イギリスの三葉虫、バランディア・ホムフライ (Barrandia homfrayi) です。 属名は、かの有名な大家ヨアヒム・バランデ (Joachim Barrande) 先生からとったものと思われます。一方homfrayiは、ソルターなどとも交友のあった、19世紀初頭の化石蒐集家のデービット・ホムフレイ (David homfray) 氏由来と思われます (その確証は見つかりませんでしたが、おそらく) 。 人名 (属名)・人名(種小名)という、ネーミングからして面白い種です。余談ですが、Paradoxides davidisの種小名は、後者のfirst name由来であるようです。 ご覧の通りfree cheekが欠損しています。本当は楕円形のフォルムを持つ種なので、頬の有る無しで見た目がガラッと変わります。ただし本種のみならず、このような頭鞍が大きな三葉虫では、頬部が欠損してこそ異形感が醸し出される気がします。頬があるにこした事はありませんが、これはこれで私には面白く思えます。 イギリスらしい、風化した色合いの母岩・標本もいい感じです。
Lower Ordovician Hope shales Llanerch dingle, shropshire, UK Barrandia homfrayitrilobite.person (orm)
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Undetermined species_02
中国雲南省の保山市 (Baoshan) のShihtian累層産の標本です。調べる限りでは、おそらく未記載であると思われます。 サイズは尾棘含めて15mm、含めずで11mmほどと小さめです。やや目立つ頬棘をもち、尾部後端から長めのスパインが一本伸びています。この標本では痕跡的なのですが、後端の棘とは別に、尾部からはさらに一対の小さな棘があるようです。目と目の間は離れており、小ぶりながらも、少々独特な顔貌をしております。 この種、形態的には、少し前にUndetermined species (Ordovician) として掲載した、同産地の種に非常によく似通っているなと感じます。6, 7枚目の写真で、該当の標本と並べています。 あくまで推測の域を出ませんが、全体的に非常に類似度が高いことと、サイズ差や以前の標本の方が尾部の2対の棘が発達していることを考慮すると(一部の三葉虫の幼体では、胸〜尾の対の棘が発達している傾向がある気がします。e.g., P.gracilisなど)、本種と前回の種は、完盾体ー幼盾体の関係にあるのかなと夢想してしまいます。
Ordovician Shihtian Puyi town, Baoshan, Yunnan, China Undetermined species_02trilobite.person (orm)
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Austerops salamander (?)
こちらは、確定的ではないですがモロッコのアウステロプス・サラマンデル (Austerops salamander) の可能性が高いのではないかと思われる標本です。 一時期、モロッコのファコプス類 (モロコプス、ボエコプス、ファコプス、アドリシオプス属など) の鑑別に凝っており、その一部の種の分類を、記載論文を参考にしつつ、私のブログなどで特集しておりました。その際、特に、アウステロプスを取り上げきれていないのが心残りでした。 この標本は実は2年ほど前に入手したのですが、何の種かよくわからずそのうち調べようと思い、どこにも公開せず死蔵しておりました。今回ふと思い立ちもう一度真面目に調べたところ、最初に抱いた印象通り、やはりアウステロプスの一種かなと思いましたので、過去の宿題の部分的な解消がてら、公開することに決めました。 一応はハミープレップとのことで、20mm足らずと小さいながらも、細部の構造がよく確認できます。写真ではよくわからないと思いますので、以下、簡単に特徴を描写しておきます。 頭鞍には細かい顆粒が無数にある一方で、頬部や胸尾部表面はツルッとしております。頭鞍の膨らみは弱め。頬部は狭く後方に角はなく丸みを帯びています。複眼の縦列の数は最大7個前後で、vertical rowで見れば、17-18列あるように見えます。全体的には際立った特徴はないのですが、ファコプス類としては全体的に平坦でかさが低い印象です。 これらの特徴を過不足なく満たすものとしては、アウステロプス・サラマンデルが第一の候補にあがります。各種モロコプス (Morocops) の類や、アドリシオプス・ウェウギ (Adrisiops weugi) 、ファコプス・アラウ (Phacops araw) などはいずれも、特徴が違い過ぎてハナから論外として、他に、パッと見でありうる種としては、 ・Boeckops stelcki (ボエコプス・ステルキ) ・Reedops pembertoni (リードプス・ペムベルトニ) ・Austerops speculator punctatus (アウステロプス・スペクラトル・プンクタトゥス) などが挙げられます。 ただボエコプス・ステルキとしては、側葉と中軸間の結節状構造がない事、頬部の細顆粒がないことから除外的で、リードプス・ペムベルトニとしては、頬部が狭い事、頬部の後部の角張りがない事から可能性は低いのでないかと思います。 アウステロプス・スペクラトル・プンクタトゥスは、流石に同属だけあり見分けづらいのです。ただ、プンクタトゥスの場合、頭鞍の顆粒が疎で、その間に無数のpitsがあるという特徴があります。本種ではそういった要素がなく、むしろ細かな顆粒が頭鞍の全体を覆っています。また複眼の構造も、プンクタゥスとは合わないように見えます。 少々長文になりましたが、そんなわけでこちらは暫定、アウステロプス・サラマンデルと考えております。最も小さいので、若年個体の可能性があり、成熟体と特徴が異なる場合、そこがやや怪しい点ではあります。
Middle devonian - Oudressa area, Morocco Austerops salamander (?)trilobite.person (orm)
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Menomonia semele
ウィークス産の三葉虫、メノモニア・セメレ (menomonia semele) です。 数の少ないウィークス産にしては、セダリア・ミノル (Cedaria minor) に次いで産出が多い種と思います。ただ、比較的地層による影響が少なめのウィークスにしては、捻れた標本、横向きの標本、ボケたような個体が大半で、満足のいく標本がひどく少ない種でもあるように感じます。 この個体は、眼や顔線 (facial suture) 、頭部先端のヘラの細部がよくわかり、頭鞍の2列 x 3の顆粒、中軸の2列の顆粒なども明瞭に観察でき、保存状態がとてもいいです。それだけに、尾部がぐちゃっと、disarticulatedな状態になっている事が少々惜しい点です。 本体に比べれば大きな母岩の真ん中に、ポツンと寂しげに佇むこの構図も、どこかシュールで気に入っています。 一般にはあまり注目される種ではない気がしますが、前方よりの飛び出した寄り目、胸部の節の多さなど、ユニークな形質のセットを持っており、好みのタイプの三葉虫であります。
Middle Cambrian (Series3, Guzhangian) Weeks House Range, Millard County, Utah, USA Menomonia semeletrilobite.person (orm)
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Undetermined species
中国の三葉虫は未だに見たことのない種も多く、根気よく市場のウォッチを続けていると、気になる種がポツポツと登場します。 そんな種の一つ、中国雲南省の保山市 (Baoshan) のShihtian累層産の謎の三葉虫です。雲南のBaoshanといえば近年Pupiao累層の三葉虫が市場に放出されていたかと思いますが、調べる限りでは、Pupiao ≒ Shihtian累層であるように思います。調査不足なので間違っているかも知れず、差し当たり、話半分で受け取っていただけるとありがたいです。また時間がある時にでも、追って報告します。 この産地の三葉虫は面白い形態の種も多く、皆惹かれるのか微妙に競争率が高く入手に苦労します。ebayを見ていると、最近ではDionideやCyclopygeの一種、illaenusらしき種などが、市場に登場しているようですね。 本種は、長い頬棘および尾部の一対の棘をもち、更に尾部後端からも小さな棘を持つようです。目と目の間は離れており、コミカルな顔貌をしております。本体のみで5mm、尾棘含めても8mm程度と、小指の爪の先ほどの非常に小さな三葉虫なのですが、全体的に興味深いフォルムをしており、このサイズなのに存在感があります。 全然時代も産地も異なるのですが、まるで広西チワン族自治区、カンブリア紀末産のGuangxiaspis guangxiensisの幼楯体のようにも見えます。比較用に、手持ちのG. guangxiensisの画像を7枚目に掲載しておきます。 この産地の他の種含め、とても気になる種です。
Ordovician Shihtian Puyi Town, Baoshan, Yunnan, China Undetermined speciestrilobite.person (orm)
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Damesella paronai
中国産三葉虫の独特さを体現するかのような種、ダメセラ・パロナイ (Damesella paronai) です。 大きく見れば、一応リカスの仲間 (Lichida) ではあるものの、ダメセラ上科 (Dameselloidea) に分類され、その見た目は、俗に言うリカスとは程遠い存在です。むしろ、同じ累層 (Kushan fm) で産出する蝙蝠石 (Neodrepanura premesnili, Blackwelderia sp. ) のうち、特に後者が、本種に似通っているように思えます (後者は、完全体が未だ見つかっていないので、あくまで尾部のみの比較ですが)。実際、分類上も、蝙蝠石は、同じダメセラ上科/科に属す近縁種であります。 ダメセラはフォルムが魅力的で、サイズも大きく見栄えが良く、蒐集初期からかなり気になる存在でした。しかし、当時は滅多に出回らなかった上、僅かに見かける標本は、非常にクリーニングの質が悪くその割にやたら高価という事で、敬遠しておりました。近年欧米の工房でクリーニングが為され、全体像がようやくはっきりすると同時に、それがきっかけになってか、多数の標本が市場に出回る様になりました。ただ、中国三葉虫の常として、遅かれ早かれ市場から姿を消すのではないかと予想しています。
Middle Cambrian (Wuliuan? ) Kushan Near Linyi, Shandong, China Damesella paronaitrilobite.person (orm)
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Cummingella mesops (grabella & pygidium)
新潟県の青海の美しい石灰岩から産出する、おそらくカミンゲラ・メソプス (Cummingella mesops) の頭鞍、および尾部と思われる標本です。画像1-5 (頭鞍標本) と6-8 (尾部標本) が別の母岩です。尾部標本は小さく分かりづらいのですが、ぷっくり膨らんだ頭鞍はよく目立ち、まるで、貝類か腕足類の一部のようです。 完全体はもちろんの事、頭部全体が残る標本すら極めて稀と思われ、大半が頭鞍や尾部のみの標本であるようです。全貌が掴みづらい種ですが、オンライン上の頭部全体が残る標本などを確認するに、頭鞍のサイズの大きさが目立ちます。 カミンゲラ自体、ツルッとした比較的大きな頭鞍を持つ種です。ただ、本邦で産出する本種は、中でも目立つ頭鞍を持っていたのかもしれず、興味を唆られます。 実際、記載論文 (Kobayashi and Hamada, 1980) でも、『Cephalon massive, parabolic in outline, strongly convex, most elevating in anterior of glabella‥』→『頭部は巨大で, 外形は放物線を描き、強く凸状になっていて、頭鞍前方で最隆起する‥』などという書き出しで始まっていて、大きく特徴的な頭部を持っていたようです。
Carboniferous - 新潟県西頸城郡青海町 (糸魚川市) Cummingella mesopstrilobite.person (orm)
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Housia vacuna
カナダの三葉虫、ハウシア・バクナ (Housia vacuna) です。旧分類ではアサフスの祖先とされており、McKayグループの中では、実際一番アサフスっぽい見た目をしております。角がやや角張った楕円形の形態は、後の時代の、オルドビス紀のプレスヴィニレウス (Presbynileus) やプティオセファルス (Ptyocephalus) などを思わせるフォルムであります。ただし、近年の分類ではアサフス目ではなく、オレヌス目に組み分けされているようです。 市場レベルでは近年見かけるようになった、Mckay groupの種の中では、何故だか昔から販売されている種でもありました。しかし、質の良くないぼやけた標本が多く、購買意欲が起こらず敬遠しておりました。最近Mckayの他の種が市場に出てくるに伴い、本種も良質な標本が出てくるようになった印象です。 と言いつつも、本標本に関しては表面がだいぶ荒れてしまったおり、ベストな標本というわけではありません。ただ、本種にしてはサイズは大きめであり、最低限の構造は確認はできるのかなと思います。
Upper Cambrian (Furongian, Jiangshanian) Mckay Canada (産地情報喪失) Housia vacunatrilobite.person (orm)
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