1/500 Avioimpex Yakovlev Yak-42D

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“ソ連版 727“
WW2航空機ファンには馴染深いソ連の“ヤコブレフ設計局”が、戦後の1966年に初めて開発した旅客機“Yak-40”は、B727と同様にT尾翼+エンジンを尾部に3発集中配置し後退角の無い直線主翼を組み合わせたスタイルを持った、30席クラスの今でいうトコロの“リージョナルジェット機”といえる機体で、路面の荒れた地方空港にも対応、また優れたSTOL性を持っていたことで“Aeroflot Russian Airlines”をはじめ、東側の航空会社に広く採用され、各型を含め1976年の生産終了までに1,000機を超える生産数を誇った機体でした。
この成功を受け同設計局は“Yak-40“の優れた特性はそのままに、座席数を4倍の120席クラスへ拡大、そこへ後退角付き主翼を組み合わせた”Yak-42”を開発し1975年に進空させました。Yak-40の直線翼と異なり本機は後退翼を装備したことで、よっぽど飛行機に詳しい人でなければ“Boeing727”と区別が付かないほどのソックリさんになりましたね♪
1982年に設計/整備不備による“アエロフロート機墜落事故”が発生するものの不具合を直ちに修正、元来持っていた優れた性能を発揮し生産が継続していきます。
派生型の“Yak-42D”は西側騒音規制もクリアするなど高性能を誇り、東側諸国を中心に2003年まで生産を続けられ、現在でも就航し続けている機体です。

展示モデルは “seagull”さんがリリースしようと作った試作品との事で、製品としてどれだけ世の中に出回ったのかは不明です。(箱への記載内容から150機は作くる予定だったのでしょうね、市場では見かけたことがありませんでしたけど~)
Herpaさんの物などと比べると、確かに見劣りする点があるのも事実ですが“一生懸命製品化しようとした”感じが味となって伝わってくる逸品だと思って気に入ってます。黄変した樹脂部など一部に色差しはしましたが、それ以外はオリジナル状態です♪

【模型資料】
・模型ブランド:seagull
・製造国   :クロアチア_ザグレブ
・製品番号  :-
・製品タイトル:Yak-42D Avioimpex 1/500 seagull
・製作時期  :2015年3月5日
・備考 :150機限定

【実機資料】
・実機メーカー:ヤコブレフ記念設計局/SAZ’( JSCサラトフ航空工場)
・形式    :Yak-42D
・Reg.    :RA-42389
・製造番号  :4520424016542
・機体名称  :-
・進空年次  :1991年1月
・実機エンジン:Ivchenko・Progress/D36 series1_x3
・所属     :Avioimpex(マケドニア1992年~2002年現在運航停止中)

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