Bumastus ioxus
俗称でIllaenusと共に"smooth trilobite"(つるんとした三葉虫)と呼ばれる、ブマスタスです。19世紀始め、New Yorkエリー運河建設時に発見された種類の1つです。本当の話しかはっきりしないのですがこの三葉虫には逸話があります。イギリスでも同じ時期にブマスタスが発見され、19世紀半ばの地質学に於いてシルル紀の時代、New Yorkとイギリスの地層は相関している、との理論の根拠だったそうです。プレートテクトニクス理論のはしりでしょうか。この標本は2006年頃、商業採掘を行っていたPrimitive Worldより直接入手したのですが、インターネットとクレジットカードの便利さを教えてくれた思い出がある化石です。昔は欲しい化石を見つけるルートがわからず大変でした。
(補足)海底プレート概念は1960年代の理論なので、NYとイギリスがシルル紀に於いて、海底で同じ三葉虫が住んでいた、という意味の相関であると考えます。
Lower Silurian
Rochester Shale
Middleport, New York, US
Bumastus ioxus
tatsutoy