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老バイオリン弾き A old fiddller
一日の糧を得るため、今日もここで弾き語り。 今はしがない大道芸人、でもね以前は華やかなコンサートホールでマスターを務めたことだってあるのさ。 しかしそれは昔の事、俺はもうほとんどの物を失ってしまったよ。 家、地位、財産、そして亡き愛する妻・・・ でもさ、俺は淋しくはないんだ、だって俺には大親友が三人もいる。 そう、この白い相棒、このおんぼろフィドル、そして音楽。 今日も四人で楽しくやるさ。 アンドレア社の名メタルフィギュア「老バイオリン弾き」このまま単体で作るには惜しかったのでジオラマ中の主人公に仕立てました。アメリカの大恐慌時代をイメージして作成。 相棒のワンコの帽子には結構な投げ銭が入っています。 今回展示会のメインキャラクターです。 1/32スケール 2020年10月作
ジオラマ フレームアート アンドレアミニチュアすこっつぐれい
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「リトルビッグホーンの戦い」 アンドレア54mm Battle of the Little Bighorn
リトルビッグホーンの戦いは、言わずとしれた、カスター将軍が率いる第七騎兵隊が、ネイティブアメリカン連合に全滅させられた戦い、白人の行き過ぎた優越感が大きな失敗を生んだ歴史のエピソードです。 傷を負い倒れ、息も絶え絶えの愛馬を盾に最後の抵抗を試みる騎兵。 周りにはネイティブアメリカンの放った矢や槍が恐ろしげに突き立っています。 まさに危機的な動きのあるシーンです。 たぶん日本人には、このようなキット作成は考えられないでしょう・・と、言うか開発しても売れないでしょうねぇ・・ 大半が海外のメーカーのヒストリカルフィギュアならではのキットです。 これを作る直前、韓国の名モデラーダグラ・スリー師と静岡ホビーショーで拙作にいろいろとアドバイスをいただく機会があり、そのモチベーションで作った作品です。 小さいですが、遠目からも目立つようなハイコントラスト、そして色調。 オリジナルは平面なのですが、あえて傾斜させたグラウンドワークにレイアウトし、不安定かつ動きのある表現。 ミリタリーモデルコンテストの最高峰、ユーロミリテールのウイナーならではのアドバイスを生かしました。 ベースに手ごろなものがなく、少し小ぶりなものの上にはみ出してセットしたレイアウトもわれながらなかなか面白いものに仕上がったと自負しています。
ジオラマ ヒストリカルフィギュア アンドレアミニチュアすこっつぐれい
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「あの山の彼方には」Beyond the mountain 田中達也氏蔵
◆盆栽メソッド確立のメモリアルワーク スペインのメーカーアンドレア社の「モホークインデアン」をモチーフにしたこのキット、アマゾンのバーゲンセールで見つけたものでして「ほかの人に買われる位なら買い占めておこう」と言うぐらいの浅ましい動機でストックしました。 ただ、買った後、このモホーク族というネイティブインディアンのことが気になり、調べてみると、これがなかなか面白い。 最終的には「モヒカン族の最後」と言うアメリカの古典小説を下敷きにした映画「ラストオブモヒカン」に行き着き鑑賞することになりました。 そのイメージを下敷きにして考えた設定は、古木が風雪に耐え生きているような太古の森、そんな森を突き抜けた高台の上から、はるか彼方の山を眺める若いインディアン二人・・ 彼らの見つめる先は実り多い希望の山々か・・ もしくは絶望の奈落の果てなのか・・・ そんな感じでしょうか・・・ 風雪に耐え岩にしがみつく古木は、中央から縦に割れ、中は朽ちて空洞に・・・ これは盆栽をモチーフにして作成したもので、以前から挑戦しては失敗していたのですが、やっと見れるものを作ることが出来るようになった記念すべきヴィネットです。 この作品は、現在ミニチュアカレンダーで大人気の田中達也さんに乞われてお嫁入りしました。 手元には無いのですが、愛する作品の一つです。
ジオラマ アンドレアミニチュアすこっつぐれい