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ラオス/1988年発行 エッセン切手展'88(鉄道創業期の機関車-2)【STEAM LOCOMOTIVE STAMPS OF THE WORLD】
『レインヒルの機関車コンテスト』 建設を進めていたイギリス2番目の公共用の鉄道、リバプール・マンチェスタ鉄道では、主任技師ジョージ・スチブンソンの強力な主張により、その動力として蒸気機関車を採用することを決定し、開業の前年1829年に、レインヒルで一般の公募による機関車のコンテストを実施した。 実際に参加したのは下記の3台で、重量その他の測定と、試運転による牽引力や速度などの審査が実施された。 1.ハックワースの機関車<サンスパレール> ストックトン・ダーリントンの鉄道お主任技師ティモシー・ハックワースが製作した自信の機関車であったが、試運転中にボイラの給水ポンプが故障のため運転不能となり、失格となった。 2.ブレイスウェイトとエリクソンが共同で製作した機関車<ノベルティ> 奇妙な外形だが、外部の仕上げが美しく、前評判の高い機関車で、指定の最高速度36km/hを軽く突破したが、試運転の途中で独特の火床への空気強制導入装置の故障で動けなくなり、これも失格となった。 3.スチブンソン父子の機関車<ロケット> 重量わずか4.5トンの小型ながら、外形もすっきりしており、性能も極めて優秀で試運転では12.5トンの貨物を牽引して平均速度24km/hで走り、最高速度も36km/hを軽く突破したので、最優秀機関車として500ポンドの賞金を獲得すると共に、リバプール・マンチェスタ鉄道の最初の指定形式となって、翌1830年には、開通初列車を牽引した。 ※発行当時の説明です。 #切手
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ラオス/1988年発行 エッセン切手展'88(鉄道創業期の機関車-1)【STEAM LOCOMOTIVE STAMPS OF THE WORLD】
『トレビシックが作った世界最初の蒸気機関車<ペニーダーラン>』 世界の鉄道の歴史の中で、蒸気の力で貨車や客車を牽引して路線の上を走る"蒸気機関車"が製作されたのは1804年(公開実験は1808年)のこと。 イギリスの天才的な機械技師リチャード・トレビシックが、ペニー・ダーランの炭鉱用として製作したのが最初である。 大きなハズミ車や複雑な歯車装置など、現代の機関車と比べるとずいぶん変わった形をしているが、シリンダーからの排気を煙突の下から噴出させ、その勢いで火床へ空気を吸いこむブラスト装置や、ピストンからクランクを通して動輪へ動力を伝達する装置などは、現代の機関車にまで引き継がれている不滅の原理である。 その頃、各地の鉱山や炭鉱などでぼつぼつ使い始めていた鉄道は、すべて馬がひっぱる馬車鉄道であたので、この"機械の馬"蒸気機関車の出現は、陸上交通機関にとっては一大革命であったはずだが、世間一般の反応は意外と厳しかったようだ。 彼はその後も改良を加え、1808年には、新作の機関車に<つかまえてごらん>というふざけた名前をつけて、ロンドン市内の広場に特設した円形の路線を走って見せ、蒸気機関車が交通機関として立派に実用になることを証明しようとしたが、世間からは十分に理解されないまま、余り恵まれない一生を送った。 ※発行当時の説明です。 #切手
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