カッシーナとは?

元は教会にある木製椅子の製造事業などをしていた会社を、1927年イタリア・ミラノ近郊でカッシーナ兄弟が「Cassina.S.p.A」として正式に会社化したことが始まり。当時のイタリアは世界大戦が終わり、カッシーナ社は手工業的な生産から、世の中の動きに合わせて外部のデザイナーとのコラボレーションを開始し、デザイン製の高いさまざまな種類の家具を生産するようになり、規模と名声を拡大していった。
1950年イタリアデザイン界の父と呼ばれたジオ・ポンティ(Gio Ponti)とのコラボレーションでさらに世間に名が広まり、1957年に発表された世界で最も軽い1700gの椅子「スーパーレジェーラ(Superleggera)」で一躍有名になった。

カッシーナでは、主に20世紀初頭の巨匠建築家たちの作品を復刻したシリーズ「I Maestri(イ・マエストリ)」と現代を代表する建築家やデザイナーとのコラボレーションによる「Contemporary(コンテンポラリー)」という2つのコレクションが展開されている。日本でよく聞く「カッシーナ・イクスシー(Cassina Ixc.)」は、本家カッシーナの正規輸入代理店で、世界で唯一ライセンス生産をしているブランド。

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時にはドラマチックに、時にはロマンチックに。椅子と同じくらい、もしくはそれ以上に照明は空間を変える可能性を秘めています。

照明をメインとしたデザインカンパニー「ディクラッセ」代表の遠藤道明さんは、光の色や光の陰影を大切にして照明などをデザインしています。例えば、木漏れ日のモチーフに影をデザインした照明「Foresti」、シェードに反射した光が天井に向かって広がる「onda」。

家電量販店に電球や照明を買いに行った際、目がチカチカした経験はありませんか?遠藤さんが作る照明はまったくそんなことはなく、むしろ光に包まれるような感覚を覚えます。それはたくさんの照明が吊り下がっているディクラッセのショールームでも変わりません。なにが違うのでしょう。

照明との付き合い方を考えるべく、連載「あかりと暮らす」では遠藤さんがインスピレーションを受けたという欧米のあかりを取り上げます。

第一回はイントロダクションとして、遠藤さんが照明をなりわいにしようと思った最初の一灯、日本の照明文化などについてお話を伺いました。癒しの光はワット数を下げれば作れる、というわけではなさそうです。

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世界に一つだけの一脚にカスタム! 椅子の生地張り替えのススメ

洋服の裾丈を直したり、革靴のソールを替える話はよく聞くが、椅子のシート生地をカスタムしたという話はなかなか聞かない。

ところが、意外にもカスタムのハードルはそこまで高くないのだという。

しかも、世界中の面白い生地や、自分で持ち込んだ生地まで使うことができるなんて……。これはモノ好き諸兄にとってたまらないはずだ!

そんな素敵なサービスを提供しているのは、リペアやワークショップを通じて家具の楽しさを発信する「Fizz Repair Works」。

代表の西原弘貴さんに、カスタムの魅力を教えていただきました。