山口はるみとは?

山口はるみ(やまぐち はるみ・1941年生まれ)は、島根出身のイラストレーター。
東京芸術大学油画科卒業後、西武百貨店宣伝部、ヴィジュアルコミュニケーション・センターを経てフリーランスとなる。
1972年頃からエアブラシを用いて描き、彼女が描いた女性たちは「Harumi Gals(はるみギャルズ)」とも称され、新しい生き方を志向する当時の女性たちを後押しした。1969年の池袋PARCO立ち上げ当初から1997年まで広告制作に携わり、一躍時の人となった。

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100人コレクターがいれば、100通りのコレクションがある。これはコレクションの内容だけでなく、コレクターがコレクションと向き合う時のマインドにも言えることではないだろうか。

たとえば、現代アート・コレクターの小松隼也さん。作品を人知れず黙々と蒐集する愛好家を、仮に「内向的コレクター」と表現するなら、小松さんは「外向的」なコレクターだ。気に入った作品や作家を、積極的に友人知人に紹介する。コレクター仲間を増やしたいのだという。

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