一枚袖とは?

袖付けにおいて、脇の下の一箇所で縫い合わせた生地1枚で形成した袖パターンのこと。
腕の上部と脇の下の二箇所で縫い合わせた、生地2枚で形成した袖パターン「二枚袖」と比べると、オーバーサイズで着ても肩のラインに沿って流れるため、肩が膨らみににくい。個人個人の肩のラインに沿って流れるように落ちていくのが魅力的。
アクアスキュータム(Aquascutum)やバーバリー(Burberry)が1980年代に用いたことから、最近では様々なブランドがディテールをサンプリングしたことから認知度が高まった。

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コート解体新書:第四回「タイロッケン」トレンチコートの生みの親_image

コート解体新書:第四回「タイロッケン」トレンチコートの生みの親

ヴィンテージコートの定番品を例に、コートの源流をたどる連載。第四回はトレンチコートのベースとなったタイロッケンを取り上げる。

これまで紹介してきたトレンチコートやステンカラーと比べると知名度は無いものの、カジュアルな格好でもスーツ姿でも受け入れてくれる懐の広いコートだ。

コート解体新書:最終回「ダッフルコート」老若男女に似合う唯一のコート_image

コート解体新書:最終回「ダッフルコート」老若男女に似合う唯一のコート

ヴィンテージコートの定番品を例に、コートの源流をたどる飯野高広さんの連載。最終回はダッフルコートを取り上げる。

防寒作業着として生まれたコートは、時を経てどのように変化してきたのだろう。ダッフルコートと一口にまとめず、それぞれのディテールを細かく見てみよう。

【コート鼎談・後編】コートはもっと楽しめる!3人の愛用コートを参考に、素材や機能、デザインを語る_image

【コート鼎談・後編】コートはもっと楽しめる!3人の愛用コートを参考に、素材や機能、デザインを語る

クラシックファッション通3名によるコート鼎談・後編。服飾ジャーナリストの飯野高広さんと倉野路凡さん、ミューゼオ・スクエア編集長の成松に、連載「コート解体新書」の応用編として、前編の記事ではコートの着こなしや学生時代からの変遷、憧れたあの人のコート姿などを語っていただいた。

意外なブランドからアパレルブランドが出ていたり、自分なりのコーディネートルールを考えさせられたり、驚きと発見があった。

後編では、3人に持参してもらったコートを参考に、素材や機能、デザインについて教えてもらいましょう。既製品、オーダーメイドのそれぞれの良さを知ることで、よりコートの楽しみ方がわかるはず!

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ハリスツイードにスコティッシュツイード。ツイードジャケットからツイードの生地の違いを楽しむ

織り目がぎっちりと詰まったタフな相棒、ツイードジャケット。今回はジャケットにつかわれるツイードの生地について。ハリスツイード、スコティッシュツイード、ドネガルツイードで作られたジャケットを実際に見て、ツイードのもつ魅力に迫ります。

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オーダージャケットに最適な秋冬シーズンの生地素材を知る。

数ある生地の中から何を選ぶべきか。季節ごとに適した生地を知ることがメンズジャケットやスーツを選ぶ際の一つの手助けとなるだろう。今回は秋冬シーズンに活躍する生地をメインにLOUD GARDEN(ラウドガーデン) クリエイティブディレクター 岡田亮二氏のコメントを交えつつ紹介する。このガイドを参考に是非実物の手触りも確認していただきたい。

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コート解体新書:第七回「カバートコート/ローデンコート」ゲームハンティングの目線で考え抜かれた代表例

ヴィンテージコートの定番品を例に、コートの源流をたどる飯野高広さんの連載。第七回はカバートコートとローデンコートを取り上げる。

どちらのコートもユニークなディテールを備えているが、それにはちゃんと理由がある。

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コート解体新書:第一回「ステンカラーコート」当たり前にも色々ある

元来私は寒がりなこともあって、夏よりも冬の方が正直苦手。でも、装いに関しては冬場の方が断然意欲が出てくる。

暑い時季には考えたくもない重ね着が愉しめるからで、中でも一番上に羽織ることになるコートについては、「今日は何を着ようか?」と一人でワクワクすることも多い(笑)。

ただし、地球温暖化による暖冬傾向や保温性の高い下着の進化もあってか、世間では以前に比べてコートへの関心が薄らいでいるような気がしてならない。

と同時に「???」と首をかしげたくなるような、トレンドのみを追っているような浅くて説得力に欠ける解説や情報も多く目にするようになっている。

今日一般的に身に着けている衣服の中では、コートほどその起源が形状や用いる生地にハッキリと残っているものはない。

なのにそれを無視してどうする…… と言いたくもなるのだが、現行の既製品のそれを見るにつけ、これは着る側ではなく作る側、つまりコートのブランドのデザイナーや企画者の知識がかつてほどはなくなっている点のほうにこそ問題の根幹があるのかな? とも感じる。

欧米諸国に比べコートが活躍できる季節が短いわが国では、特にメンズのものは1シーズンで処分されるものではなく、短くても10年長ければ次世代に引き継げるだけの使用に耐えうる堅牢さと普遍性の高さが求められるべきだ。

作る側がもはやその文法を理解できなくなっているとしたら、使う側が理論武装するしかそのようなコートを得られるチャンスは皆無になってしまうだろう。という事で、今回から数回に渡り代表的なコートについて
・起源
・大まかな形状とシルエット
・特徴的なディテール
・生地

などに焦点をあて解説することにしたい。まずは手始めに、日本では気候がら最もポピュラーなコットン系のコートについてお話ししよう!