MUUSEO SQUARE
テーラーによってもさまざまだが、一般的に多く見られるのがベースとなる台芯の上に、肩バス芯、胸増芯、フェルトを据えて芯を作ることが多い。前肩から脇、胸付近にボリュームを出す効果があり、素材には馬の尾の毛を使っている。横糸に馬の毛を入れているため、反発力が高いことが特徴的である。通常は馬のたてがみをつなぎ合わせたものを使うが、馬の尻尾の一本毛を使用したものは本バス芯と呼ぶ。片バス芯と胸増芯にバス芯を使うことが多い。
英国老舗の正統派スタイルを踏襲。指折りの仕立て職人・BLUE SHEARS(ブルーシアーズ)久保田博のブレないテーラリングとは。
紳士服のオーダーメイドに憧れる人ならば知っているだろう、イギリス・ロンドンのサヴィル・ロウストリート。老舗高級テーラーが軒を連ねるその土地で修行を積み、腕利きのビスポークテーラーとして活躍しているのが久保田博さんだ。修行時代から今まで一貫してブレることのない久保田さんの職人としての仕事について倉野さんがインタビューしてきました。
テーラー界でも一目置かれる妥協のないスーツ作り。ビスポークテーラー・Dittos。
服飾ジャーナリスト倉野さんも「服作りの真摯な態度には頭が下がる」というほど尊敬しているテーラーが、今回の取材先であるDittos(ディトーズ)の水落卓宏さん。お話を伺うこちらも背筋を正したくなるほど一つ一つ丁寧に、そして論理的に服作りにおいての大切なポイントを解説してくださいました。オーダー通をも唸らせる、水落さんの細部にまで至るこだわりを探ってきました。
ナポリ仕立てを独自に昇華。Sartoria Ciccio 上木規至氏が目指す完璧なスーツスタイルとは。
服飾ジャーナリスト・倉野路凡さんが予てから「お話を聞いてみたい!」と熱望していた、ビスポーク専門のSartoria Ciccio(サルトリア チッチオ)の上木規至(うえき のりゆき)さん。テーラリングのこだわりを伺うその前に、お話は上木さんがテーラーを志す意外なきっかけから始まります。
手抜きを知らないビスポークテーラー・羊屋。奇をてらわず究極の自然体なるスーツを目指す。
銀座から茅場町へと移転したビスポークテーラー・羊屋。採寸から仕上げまで全ての工程を一人で手がける職人・中野栄大(なかのしげひろ)さんに、着る人を美しく見せるスーツづくりのこだわりを聞いてきました。
イセ込み
サルトリア
バス芯
リングヂャケット
シングルブレスト
ピークドラペル
ダーツ
ヘリンボーン
ゴージライン
スーツやジャケットの各部の名称を写真付きで解説!この部位は何と呼ぶ?
ラペル、ベント、ライニング、ゴージなど、スーツやテーラードジャケットを構成する部位にはそれぞれ呼び名がある。各部の名称を知っておけば、オーダーする際にコミュニケーションが取りやすく、より自分の理想とするデザインに仕立てられるはず。今回は、テーラー・Loud Gardenのクリエイティブディレクター岡田亮二氏に聞いた仕立てる際のポイントを交えながら、ジャケットの部位の名称を写真付きで紹介していく。
秋冬の代表的な生地「フランネル」を徹底研究。タフで味わいのある、その特徴と魅力、お手入れについて
スーツ・ジャケットをオーダーする前に知っておきたいあれこれ。連載 服を仕立てる前に知りたい「生地」のことでは、服地一つ一つの起源や特徴、お手入れ方法などを詳しくお届けします。今回は、「フランネル」について。「フランネル」といえば、秋冬のスーツやジャケット、学生のブレザーなどの衣類から、ブランケットなどの寝具にも使われている、やや起毛したフェルト状の生地を思い出します。また秋口に人気のネルシャツの「ネル」にも関係があるよう。様々なアイテムに使われている「フランネル」について、その特徴と魅力、お手入れ方法を探っていきます。
Brand in-depth 第5回(後編) 「装いはコミュニケーションの基礎」毛織物メーカー国島の想い
ミューゼオ代表の成松が気になる様々な分野のブランドを担われる方々に、ブランドの歴史やブランドを成すものは何なのかを尋ねる連載企画「Brand in-depth」。尾州で最も歴史ある毛織物メーカー「国島」代表の伊藤核太郎さんとの対談・後編をお届けします。最新技術を取り入れながらトラディショナルな生地を追求する同社。創業から172年、今なお前進し続ける揺るがない姿勢の根底には、伊藤さんのブレないファッションへの想いがありました。
職人気質、でもフレキシブルな仕立て屋。 ヴォルテラーノ・岡本圭司さんに会いに。
ファッションライター倉野路凡さんが今気になるモノ、従来愛してやまないモノについて綴る連載第3回。今回は都立大学にお店・Vorterano(ヴォルテラーノ)をかまえて服作りをしている岡本圭司さんを訪ねてきました。偶然にも育った地元が同じだという倉野さんと岡本さんの洋服話は弾みます。