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船で行く伊勢神宮参拝
戦前の旅行雑誌「旅とカメラ」(昭和13年3月臨時増刊)に載っていた、お伊勢参りチャータークルーズの広告。 竹芝-鳥羽の往復で、現地での一泊と食事、バス代など含め12円50銭とあります。 船は東京湾汽船(現・東海汽船)の橘丸で、一部に流線型を採用し「東京湾の女王」と呼ばれたらしい。
戦前広告 昭和13年 旅とカメラshowa_express
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昭和15年・宝塚ホテルの広告
新しい宝塚ホテルが本日(2020年6月21日)に開業するそうなので、記念に昔の宝塚ホテルの広告。 昭和15年1月の東京宝塚劇場公演パンフに掲載されていたもので、1ページの下半分を使っています(上半分は新橋の婦人服店)。 東京宝塚なので宝塚の縁で広告を出稿したものと思われますが、毎月の公演パンフに載せていたわけではなく、不定期でした。 宿泊料金や食事代の記載があり、安い部屋は1人4円からで、2人部屋は6円から。 専用の風呂がついた部屋は1人7円からで、2人部屋は9円からとあります。 長期滞在の場合は1カ月60円からで、この場合は阪急全線乗車券が贈呈されると記載されていますが、これは1回だけの乗車券なのか定期券や回数券、あるいは優待券みたいなものなのかは分かりません。 部屋に関わらず、少女歌劇の座席券も「御世話致します」というのはさすが場所柄ですね。 食事代の一例も載っており、朝食は「和食又は一品料理」とあるだけで値段は分かりませんが、昼食は2円、夕食は2円50銭とあります。 また、当ホテル自慢の「テンダロインステーキ」は1円10銭とのこと。 昭和15年当時の相場では、うどん・そば、コーヒーは1杯15銭、ビール大瓶は45銭だったようです。 なお、宿泊料が他のホテルに比べて高いのか安いのかは今ひとつ不明ですが、ほぼ同じ時期、新橋の第一ホテル(現・第一ホテル東京)の宿泊代金は手元の広告資料によると風呂付きの部屋で4円、風呂なしで3円とあります。 しかし、宝塚のホテルも第一ホテルもその後同じ阪急阪神系になってしまうとは・・・ 2枚目の画像はマッチラベルです。 #宝塚ホテル #戦前広告 #東京宝塚劇場 #阪急 #戦前 #昭和レトロ
戦前広告 宝塚ホテル 昭和15年showa_express
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日東紅茶の広告
つとめ終えて 日暮れは楽し ほのぼのと 薫る紅茶に 春をこそ知る お勤め帰りの女性客に紅茶をセットするウエートレス。 ちょっと暗めの写真だけれども、なんとなく雰囲気のいい日東紅茶の広告。 昭和13年、東京宝塚劇場の公演冊子に掲載されていたもので、劇場近くに直営喫茶店の「日東コーナーハウス」があったことから、それの宣伝も兼ねていたのかも。 ひょっとしたら同店内での撮影かもしれませんが、さすがにそこまでは不明です。 東京宝塚のパンフは半分以上が広告で占められ、百貨店や電鉄系を除けば大半が銀座界隈の喫茶店や甘味処、美容院、ブティックなどでした。 #戦前広告 #東京宝塚劇場 #日東紅茶 #三井農林 #昭和レトロ
戦前広告 日東紅茶 昭和13年showa_express
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暑くなってきたので水着特集
昭和11年7月の宝塚パンフ表紙裏に載っていた東横百貨店の水着広告。 表紙の裏という一等地の広告だけあって、赤インクも使われて目立ってます。 この号のパンフには三越や高島屋といった常連も水着売り場の広告を出してますが、写真を使っているのはこの東横だけ。力入ってます。 一方、もう一つの常連・白木屋は夏のハイキング・登山用品で他社とは一線を画してますが、他の号ではしっかり写真付きで水着広告を出してますので、それはまた別の機会に。 気になる水着のお値段ですが、残念ながらこの広告には記載がありません。 しかしほぼ同年の関西紙にあった大阪の白木屋の広告によれば 婦人用海水着:55銭 大人用海水着:36銭 子供用海水着:25銭 とのことで、ちょっと不安を感じる安さ。 昭和10年のコーヒー1杯は15銭でビール大瓶は1本33銭だったそうなので、やっぱり安いような気がしますねえ。 なお、浮き輪は50銭でした。 #戦前広告 #東横百貨店 #水着
戦前広告 東横百貨店 昭和11年showa_express
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横浜のスケート場
渋谷の方に向かう東横線が大倉山駅を出発し、直線に入ってすぐ左手にこのスケート場があったらしいです。 電車から見えたかどうかは分かりませんが。 現在の住所としては港北区の大曽根台で、その中でもかなり線路に近い場所で、現在では住宅地になっているそう。 どうやらこのあたりは気温が低かったようで、池に張った天然氷を切り出して売っている人がいたらしく、それがスケート場に変化したようです。 昭和3年から営業が始まり、後に東急の出資が入って昭和11年から昭和22年まで、この広告にある「大倉山天然スケート場」として営業していたみたいですね。 個人サイトの記述によれば、入場料は1時間25銭、貸靴は1時間20銭だったとか。 冬のいっときだけの営業でしたが、都心から一番近いということで、賑わったようです。 東京宝塚劇場での昭和16年2月・月組公演パンフレットに載っていた広告です。 東横電車は東京宝塚には沿線ハイキングなどちょくちょく広告を出しており、これもそのひとつ。 #戦前 #広告 #宝塚 #東京宝塚劇場 #東横電鉄 #東急 #スケート #昭和レトロ
戦前広告 東横電鉄 昭和16年showa_express
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旨い! 飲め! ヱビスビール
飲め!って言われたら飲まないかんでしょうなあ。 というか、ビールなら飲めるんで飲ませていただきましょう! これ、昭和12年5月に東京宝塚劇場で開かれた宝塚少女歌劇月組公演「マグノリア」の公演パンフに載ってた広告です。 宝塚の広告は東京公演の場合は三越や高島屋、白木屋といった百貨店やクラブ、花王など化粧品、それ以外はだいたい美容院とか家庭用常備薬の宣伝が大半で、観客は女性が多いであろうことを想定した内容なんです。 しかも広告が大量で、肝心な出演者などスタッフ名簿や演目に割いているページ数はこのマグノリアの場合は表紙、裏表紙合わせて全36ページのうちざっと数えて16ページ。 つまり残り20ページは広告という作りになってまして、広告料だけで冊子の制作費を賄えたんじゃないかと思えるほどのボリュームです。 そんな中、ヱビスビールの広告。 女性向けが大半の中にあってビールというのは非常に珍しく、手元にある数十冊の東京宝塚冊子の中でも酒はこれだけでした。 しかも、飲め! 勢いがあっていいと思います(笑) なお、本家の宝塚パンフは質素というか広告も数件のみの質実剛健なものでした。 #戦前広告 #ヱビスビール #東京宝塚劇場 #昭和レトロ
戦前広告 ヱビスビール 昭和12年5月showa_express