産業振興大博覧会(津山)の記念マッチラベル

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昭和11年に津山(岡山県)で開かれた「産業振興大博覧会」の記念マッチラベル。
姫津線全通記念とありますが、姫津線は現在の姫新線のうち姫路と津山の区間で、姫路側と津山側から延びてきた線路が繋がって開業したのが昭和11年4月8日なので、博覧会の会期中に全通したことになりますね。
なお、同じ年の10月10日には新見までの路線も含めて姫新線って名称に変更されてますので、津山の津の字はこの時点で路線名から消えてしまいました。

姫津線の読み方は特にひねりもなく「ひめつせん」ですが、姫新線は「ひめしんせん」ではなく「きしんせん」。

ラベルの中央には機関車があしらわれてますが、姫新線は今でも単線非電化です。
博覧会のポスターもほぼ同じデザインで、部分的に文字の配置が異なっています。

博覧会は3月26日から5月5日までで、場所は津山城跡。
内容は産業、化学、美術・工芸、教育・学芸、軍事、観光の分野で、第1と第2の会場に分けて展示。
見終わると季節柄そのまま城内の桜も見物できるという仕様だったらしい。
この時期の博覧会と同様、例によって外地の満州館、台湾館や朝鮮館もあったようです。
総入場者数は残念ながら分かりませんが、一説によると20万人にちょっと届かない数字だったようです。

この博覧会に関しては記念の風景印も発行されています。

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