-
ランバージャック(20本入)
葉巻タバコの味わいを気軽に楽しめる、国産初のリトルシガー銘柄として発売されました。リトルシガーはいわゆる紙巻タバコとは異なり、巻紙に葉タバコとパルプ繊維を混合した「シートたばこ」を用い、葉巻の1種として扱われています。「樵夫(きこり)」という名称にふさわしく、ワイルドなデザインであり、切株から切り出された品名レイアウトが斬新です。 シガー銘柄には「健康に…」の文言は入りませんでしたが、本銘柄には発売開始時より入れられました。当初は20本入りで発売され、のちに10本入りが追加されました。 2004年以降、日本たばこ産業による製造が終了し、海外委託銘柄となりました。その後、原産国の変更に伴い、鞘紙やチップペーパーの紙質が変わるなどのマイナーチェンジが行われ、「ランバージャックⅡ」と名称を変更して販売が継続され、2020年6月に廃止されました。 1977年2月15日~ 250円で発売開始 【画像1】 1980年5月22日~ 280円へ価格変更 1980年6月1日~ ☆専売公社社章変更 【画像2】 1983年5月1日~ 300円へ価格変更 ◎日本たばこ産業株式会社発足 ・1985年4月1日~ ◎新社章「JT」 【画像3】1990年4月~ ・2020年6月頃 売り尽くしを以て廃止の告知 ※たばこ税法上、紙巻タバコの税率が、「1本当たり」の計上であるのに対して、葉巻はタバコ葉の部分が多くを占めるため「タバコ葉1gを1本当たり」とする特殊な税率が適用されていることから、銘柄によっては紙巻よりも価格が抑えられることとなりました。結果、リトルシガー銘柄の消費が高まって、既存の紙巻タバコの派正銘柄として多様なリトルシガーが製造・販売されるに至っています。
ヒンジリッド型平小箱 日下部治朗 1977年2月15日 2020年6月(2004年国内生産中止)shirotanino
-
ランバージャック (10本入)
ランバージャックの10本入は、20本入に1年8カ月ほど遅れて販売が開始されました。 2004年以降、日本たばこ産業による葉巻類の製造が終了し、海外委託銘柄となった際に10本入りは廃止されました。 1978年10月1日~ 125円で発売開始 【画像1】 1980年5月22日~ 140円へ価格変更 1980年6月1日~ ☆専売公社社章変更 【画像2】 1983年5月1日~ 150円へ価格変更 ◎日本たばこ産業株式会社発足 1985年4月1日~ 【画像3】 1990年4月~ 新社章「JT」【画像4】 2004年廃止
シェルアンドスライド(小箱) 日下部治朗 2004年 1978年10月1日shirotanino
-
ベルミニ(25本入)
日本初のミニ・サイズ銘柄で、その名前はフランス語から採られている。 全面ゴールドの銘柄は、先行する3種(ハイライトエキスポート、やまと、エポック)があるが、シルバーメタリックの銘柄はこのベルミニが初となる。 上部の飾り文字も1色で表さず、虹色のグラデーションを用い単調にならぬよう配慮がされ、まばゆい色遣いがサイケデリックアートの影響を思わせて特徴的である。時代の流行要素を取り入れ、銘柄としての個性が強い『おしゃれなタバコ』として多くの女性ファンを得たが短命に終わった。 【画像1】1971年7月1日~ 100円で発売開始 【画像2】1972年7月頃 ☆「健康に注意」の文言が入る ・1973年4月廃止 【画像3】エンボス入り内紙 【画像4】収納の形態 ・25本を12本包み(6本2段)と13本包み(6本・7本)の2包みに分けて収納していたことがわかる。 【画像5】内箱(紫紺色) 【画像6】内箱(艶消し黒色) ・資料類には「グレー地の内箱」とあるが、現存する組み合わせから推察すると、紫紺色が初期型で「グレー地」と言われる艶消し黒色は後期型のようである。
シェルアンドスライド(平小箱) 日下部治朗 1973年4月 1971年7月1日shirotanino