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ベルミニ(25本入)
日本初のミニ・サイズ銘柄で、その名前はフランス語から採られている。 全面ゴールドの銘柄は、先行する3種(ハイライトエキスポート、やまと、エポック)があるが、シルバーメタリックの銘柄はこのベルミニが初となる。 上部の飾り文字も1色で表さず、虹色のグラデーションを用い単調にならぬよう配慮がされ、まばゆい色遣いがサイケデリックアートの影響を思わせて特徴的である。時代の流行要素を取り入れ、銘柄としての個性が強い『おしゃれなタバコ』として多くの女性ファンを得たが短命に終わった。 【画像1】1971年7月1日~ 100円で発売開始 【画像2】1972年7月頃 ☆「健康に注意」の文言が入る ・1973年4月廃止 【画像3】エンボス入り内紙 【画像4】収納の形態 ・25本を12本包み(6本2段)と13本包み(6本・7本)の2包みに分けて収納していたことがわかる。 【画像5】内箱(紫紺色) 【画像6】内箱(艶消し黒色) ・資料類には「グレー地の内箱」とあるが、現存する組み合わせから推察すると、紫紺色が初期型で「グレー地」と言われる艶消し黒色は後期型のようである。
シェルアンドスライド(平小箱) 日下部治朗 1973年4月 1971年7月1日shirotanino
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富士(20本入)
来日外国人向けに発売するためこの名称が選ばれました。 富士山そのものを図案化せず、色彩感覚のみで仕上げてあるのが特徴的ですが、デザイン選考の段階では富士山を主題に選んだものが多くみられ、中には葛飾北斎(1760~1849)による『凱風快晴』(いわゆる「赤富士」)を主題にしたものもありました。なお表面の「富士」の書体は、宋の書家である 米芾(べい‣ふつ 1051~1107)の作品から集字されました。 20本入の平箱包装によって発売されましたが、携帯に不便との指摘がされて10本入小箱に変更され、20本入りは姿を消します。従来発売されていた両切タバコの中では最も太巻きで、原材料となるヴァージニア葉の混合率も最も高く、「富士」という名にふさわしい高級銘柄でした。 1953年4月16日~ ・120円で発売開始【画像1・2】 1956年4月1日~ ・100円へ価格改正 ・上級タバコの需要促進を図るため値下げ ・鞘紙【画像3】 1957年3月廃止
シェルアンドスライド(平小箱) 谷 益三(文字:米芾) 1957年3月 1953年4月16日shirotanino