2000年製作 ニュー&リングウッド ロシアンカーフ製セミブローグ

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2000年製作のニュー&リングウッドのロシアンカーフ製セミブローグです。私は1989年のブルータスで「ロシアンカーフ(トナカイの革)」でここが靴を作っていたことを知っていました。しかし、雑誌の中でカネーラさんが「再びこの革で靴を作ることは考えていない」と言っていたので、2000年の時点でロシアンカーフで靴は作っていないと思っていたのです。
しかしネットでここのHPを見ると、ローファー、セミブローグ、ノルヴィージャンの三型をロシアンカーフで製作していました。本当であればロンドンに行って注文したいのですが、そんな時間もお金もありません。メールで私のフットプリントをお送りし、セミブローグの製作をお願いしました。待つこと4か月、箱を開けると麝香のような甘い匂い。これはロシアンカーフに使われた白樺オイルの匂いです。出来上がった靴を履いてみて私の足にピッタリだったときの喜びを今もはっきり覚えています。奇をてらったところのないラウンドトゥ、アイレットはフレア気味に作られており、オリジナルのこの平紐が採用されています。アップの画像ではダイヤモンドグレインがはっきりと確認できます。

腰裏の文字からはクロケットの職人さんたちが作った靴のようです。ソールもクロケット製のものと同じです(ですので滑りやすいです)。ただ注文してから製作に入るので、カッティング、ミシン縫いなど、それぞれかなり面倒くさいものだったと思われます。

https://muuseo.com/shinshin3/diaries/7

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    グリーン参る

    2024/04/13

    ダイヤモンドグレインがよく分かる画像です。

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