1929年10月 G.W.Bunting リプロダクション  スコッチグレイン フルブローグ

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1929年10月のリーガルの広告です。前年にBartley,Allen,Manfieldと続いたあと、Bunting製のフルブローグのリプロダクションが紹介されています。Buntingはロイヤルワラントを持つ名門ブーツメーカーですが、実際に作られた靴は写真を含め一度も見たことがありません。この靴は本文中で"Galosh Oxford"と呼ばれていますので、一応防寒用の冬靴なのだと思われます。「ガロッシュ」はフランス語が語源の「防寒用のオーバーシューズ」の意味です。防寒靴といってもやはり相当に洗練された印象です。アッパーはMartin社のスコッチグレインで、ダブルソール、フルライニングと書かれています。周囲にはBunting製ではない、Allen,Bartleyなどの靴が紹介されています。

今回もまたリーガルはBuntingに40足靴を注文しています。オリジナルは一足$33.10とリプロダクションは$6.60となっています。ここでもBuntingはロンドンに一店のみに対して、リーガル社は主要な都市に支店があることを謳っています。
画像6枚目は1924年のMartin社の広告です。この「リーガル広告の時代と同時期の革」の紹介と言っていいと思います。

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