明治29年作 四段重 四寸半 「はだれ雪」

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明治29年作の四寸半の小さな四段重です。木地は薄いですが、狂いは全くありません。京都や江戸の古い漆器でも薄い木地のものがありますが、全く隙間も狂いもない状態で120-130年以上保てる漆器を作る産地はほどんどないように思います。
「はだれ雪」模様ですが、この変り塗も檜葉の大きさ、卵殻の密度など、それぞれの塗師屋でかなり印象が異なります。こちらは檜葉がかなり目立たない色合いに調整されています。
共箱の作りも丁寧で大切にされてきたことが伺えます。

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    fanta

    2022/07/27 - 編集済み

    地域的に、ただただ降るばかりの雪には
    苦労というか諦めというか郷愁、いろんな思いがあるんでしょうね~。

    それでも、そんな雪をこういうふうに表現できる当時の奥深さ…みたいなのを感じてしまいます。

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      グリーン参る

      2022/07/28

      小浜も確かに昔は雪が多かったようです。卵殻を雪に見立てる、他にはないセンスですね。それぞれの模様に数百以上の風流な名前を付ける、素晴らしい先人の努力です。

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