「私だけ」悩んでる?~竹内まりや 『駅』 

初版 2023/05/25 14:54

改訂 2023/12/08 15:09

竹内まりやのベストCDを買ったので車の中で聴いていました。このアルバムにも入っている「駅」は、元々1986年に中森明菜に提供されたナンバーですが、竹内まりや作曲の中でもリクエストナンバーワンのよく知られた名曲です。

中森明菜の「駅」ですが、かなり暗めの印象です。「難破船」のようだとは家内の弁です。

「駅」の歌詞は下の通りですが、家内と私の間には「この歌詞の受け取り方」に大きな違いがあることが分かりました。

見覚えのある レインコート
黄昏の駅で 胸が震えた
はやい足どり まぎれもなく
昔愛してた あの人なのね
懐かしさの一歩手前で
こみあげる 苦い思い出に
言葉がとても 見つからないわ
あなたがいなくても こうして
元気で暮らしていることを
さむり気なく 告げたかったのに…

二年の時が 変えたものは
彼のまなざしと 私のこの髪
それぞれに待つ人のもとへ
戻ってゆくのね 気づきもせずに
ひとつ隣の車輌に乗り
うつむく横顔 見ていたら
思わず涙 あふれてきそう
今になって あなたの気持ち
初めてわかるの 痛いほど
私だけ 愛してたことも

ラッシュの人波にのまれて
消えてゆく 後ろ姿が
やけに哀しく 心に残る
改札口を出る頃には
雨もやみかけた この街に
ありふれた夜が やって来る

いくつかこれは間違いないだろうという状況を整理します。
①「私」は黄昏時、同じ駅のホームで彼の姿を見つけ、急ぎ足で歩く彼の後ろにつき、一両隣の車両に乗った。別れてから二年、それ以来初めて彼の姿を見た。
②彼は「私」と付き合っていた頃と同じレインコートを着ていた。一方「私」は長かった髪を切っている。
③二人の別れはとても辛いものだった
④彼には当時からもう一人の女性(妻?)がいた
⑤別れた後の彼はその彼女と幸せな時間を送っていると「私」は思っていた
⑥以前の彼は溌剌としていたが、今日見た彼のまなざしは暗くうつむいている
⑦「私」には新しい彼がいる(家内は「私」はすでに結婚していると言うのですが、辛い別れから二年で結婚ではあまりに変わり身が早すぎるように感じます)
⑧彼は前の彼女と今も暮らしていると「私」は思っている
⑨彼はひとり電車を降り、私は電車からホームの雑踏に消えていく彼の姿を見送る
⑩「私」はいつもの駅で降り、自分の家、つまりありふれた日常に戻る

さて問題は以下の部分です。
「今になって あなたの気持ち
 初めてわかるの 痛いほど
 私だけ 愛してたことも
家内は「彼女だけが彼を愛していた」と言うのです。私はこれまで何の疑問もなく、電車で見かけた彼の姿から「彼が私だけを愛していたことを知った」と思っていたので、この意見は晴天の霹靂でした。

この歌の中の女性が彼と何年付き合っていたかは分かりませんが、相手は妻(あるいはそれに近い関係の女性)のいる男性だったように感じます。彼と別れて二年が経過しました。ずいぶん昔のように歌ってはいますが、別れて二年はそう長くない期間です。
髪を切った「私」の目に映った彼のまなざしは暗く覇気はない。「私」との別れが彼に暗い陰を落としているのを見て「彼は私だけを愛していたのだ」と「私」は確信する。しかし、家内は「もし電車での彼の暗い姿を見ただけでそう思ったなら、この彼女とんでもない自信家じゃない?」と言います。思いがけない言葉でしたが、なるほど、確かに一理あります。ただ、彼が「私」を実は愛しておらず、「私」の一方的な思い入れであったなら、二人の愛の年月(陳腐!)は非常に薄っぺらな「取るに足らないもの」になってしまいます。

疑問1:彼のまなざしが暗いのは、彼が「私」と別れたせいだとなぜ確信できるのか? 
一般的に言って男が元気がないのには様々な理由があります。実際体調が悪いという可能性もあるし、今の仕事が非常にハードであるとか、仕事での人間関係が上手くいっていないなどの理由も十分考えられます。見た瞬間に「彼が私だけを愛していた」と分かるのは超能力者かもしれません。
疑問2:「ひとつ隣の車輛に乗」ってどのように彼の「うつむく横顔」を確かめられるのか?
私は東京の電車事情を詳しく知りませんが、通常の電車は中央のドアのみで行き来できます。「つり革を握った隣合う車輛の客同士が相手の様子を観察する」ことはまず不可能です。中央のドアから「私」が隣車輛の彼の様子を覗くというのも非現実的で、しかもその姿を連想するとかなり間抜けな感じがします。「私」が彼に近づきすぎると、彼からも「私」の存在が分かってしまいますし。しかし、歌詞の印象からは数駅分の時間、「私」は彼のうつむく横顔を見ていたように感じます。

この状況、隣の車両から彼の姿を見るのは可能かもしれませんが、「ラッシュの人波」の中で隣車輛の人物を観察するのは難しいのではないでしょうか。

「改札口を出る頃には」雨だけでなく、「私」の気持ちの雨雲も去っていく(この間僅か10-20分!)。竹内まりやの「シングル・アゲイン」の歌詞にある、「手離した恋を今、あなたも悔やんでるなら、やっと本当のさよならできる」そんな心象でしょうか。実際、恋愛の傷は女性より男性の方が後を引くことが多いようですが、中森明菜の歌い方は未練たっぷりです。これが夫君の山下達郎には気に入らなかったのでしょうね。

「愛していたのは私だけ?」~皆様のご意見をお聞かせ頂ければ幸いです<(_ _)>

追記~このアルバムの「駅」のライナーノーツに竹内まりやの文章がありましたので、ご参考までに掲載します。

1990年3月に行ったロンドンで、初めてエドワードグリーンのドーバーを購入しました。以来、ここの靴の虜になりました。質の良いしっとりとしたカーフ、美しい木型、無い物ねだりと分かりながら、この時代のエドワードグリーンの靴を今も追い求めてしまいます。
他に古い靴も修理して履いています。特に戦前の英国靴は素晴らしいと実感しています。

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    0214seiji

    2023/05/25 - 編集済み

    この曲とOH,NO OH,YESについては中森明菜と竹内まりやの曲とそれぞれの
    別の曲ととらえて聞いていました。

    夫君が激怒して竹内まりやの曲の方にはアレンジを変えたとの噂があり、
    聞く方もそれぞれとらえ方があってもいいのではないでしょうか?

    男性と女性が聞いて別のとらえ方してもいいと思います。
    すいません、明確な答えではないですね。

    夫君も楽曲提供したものについて後から色々言うのは大人気ないですね。

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      グリーン参る

      2023/05/26

      0214seijiさん、
      コメントありがとうございます。中森明菜と竹内まりやの歌曲は確かに別の曲ですね。
      作曲者の手を離れたら、歌い手の作品、それも事実だと思います。竹内まりやのデモテープを聴いて、中森明菜がその完成度の高さに衝撃を受けたとのことですから、全く違うアプローチで臨んだのは間違いないことだと思います。
      ただ山下達郎は忙しい子育ての中、竹内まりやが中森明菜のイメージを念頭において作曲している姿を目の当たりにしていたはずですし(それは歌い手には全く関係のないことですが)、出来上がりも予想していたはずです。自分の作曲でないから余計に気になったということも考えられ、確かに熱い達郎のリアクションではありますが、私には「大人気ない」とまでは言うことができません。

      竹内まりや自身は、自分の解釈と違っても中森明菜の歌を褒め称えていますから、まさに「作曲者の手を離れたら、歌い手の作品」という大人の態度と言えると思います。

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      レLEGOの日記

      2023/05/26

      私もグリーン参るさんと同じく、「彼が私だけを愛していた」と受け取りました。

      0214seijiさんがおっしゃっているように、男性と女性で受け取り方が違うのかもしれないですね。

      おもしろい!

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      グリーン参る

      2023/05/28

      レLEGOの日記さん
      コメントありがとうございます。
      確かにおっしゃる通り、女性は「私だけが彼を愛していた」と捉えていることが多いように思います。
      いずれにしても彼女も彼も「雨がやんで日の当たる明日」になって欲しいものです。

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    レイレイ

    2023/05/25 - 編集済み

    どちらにも取れるいわく付きの曲だったのですね。おもしろい。
    ネットに考察がありましたので貼っておきますね~

    明菜編↓
    https://reminder.top/483938550/

    まりや編↓
    https://reminder.top/341635720/

    これをお書きになられた方の最後の考察がとても良かったです。
    私は奥様と同じ「私だけが彼を愛していた」と思って聞きましたので、明菜ちゃんの方がしっくりきます。

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      グリーン参る

      2023/05/26

      レイレイさん、
      素晴らしいご考察のご紹介、ありがとうございます。ほぼ完璧に語り尽くされていますね。

      私にはどうしても分からない点があります。この歌は主人公の心の中の声であり、歌詞の中身はすべて本人の思っている事です。彼の前で本心と違う言葉で取り繕う必要もなく、語られている内容は「私」の真実の想いです。とすれば「あなたがいなくても こうして元気で暮らしている」のですから、現在の「私」の痛手はそれほどでないように思えるのですね。

      考えれば考えるほど難しい歌に思えてきました(+o+)

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      レイレイ

      2023/05/26

      やはり男性は鈍感ですね!(笑)失礼しました🤣🙇
      元気で暮らしている、を素直にそのまま受けてはなりませんよ。
      痛手が"それほどでない"ように思わせた、ならもうその歌詞は正解?
      ほんとはそうじゃないって。
      めちゃ苦しんでますよきっとまだ。
      あくまでも私の目線は明菜編ですけどね。
      たぶん奥様なら私と同じ気持ち分かって下さるかなぁ。

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      グリーン参る

      2023/05/26

      鈍感、というより別の生き物という感じでしょうか(笑)。
      それにしれも心の中の声まで偽りとは女心は深淵です。

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      グリーン参る

      2023/05/26

      私は竹内まりやの「駅」で初めてこの曲を知りました。中森明菜の「駅」を聴いたのはかなり後になってからです。
      最初に聴いた歌の印象が強いのは、みなさん同じではないでしょうか。小鳥が最初に見たのを親鳥と思うようなものです。中森明菜から聞き始めた人と、竹内まりやから聞いた人でもかなり印象は異なるのではと思います。

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      レイレイ

      2023/05/26

      偽り、と言うか、未練があり少しだけ強がってみたい気持ち、でしょうかね。
      本心をぶつけられないからこそ、そんな切ない気持ちを歌詞にのせてるんだと思います。

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      レイレイ

      2023/05/26

      私はこの日記で知りました(笑)
      素直にどちらにも取れたので、面白いなと思いました。

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      グリーン参る

      2023/05/26

      「未練があり少しだけ強がってみたい気持ち」
      これは鈍感な私にも何となく分かります。

      ひとつ、レイレイさんにお聞きしたいのですが、女性は「手離した恋を今、あなたも悔やんでるなら、やっと本当のさよならできる」ものなんでしょうか?

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      レイレイ

      2023/05/26

      難しいご質問が飛んできちゃいましたね。
      恋愛経験の乏しい私には想像するしかありませんけども、私はそのご質問の場合、さよならできない、ですねきっと😅

      ご存知のように私は色々しつこいしネガティブが基本なので(笑)
      そう分かったならば、たぶん一生さよなら出来ない、または、リスタートしちゃうかも?と思います(参考にしない方が良さげな女性の一意見です…笑)🤣

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      グリーン参る

      2023/05/26

      苦渋のご返答、誠にありがとうございます。さよならできるかは人それぞれですよね。

      男の場合は「手離した恋を今、あなたも悔やんでいるなら も一度やってみない?」というのが多いのではないかと思います。「ふんぎりの悪さ」が男の特徴ですから(笑)。

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      レイレイ

      2023/05/26

      はいもう一度…と簡単には言えない関係?だからこそ、苦しいのですねきっとこの歌は。
      私みたいなふんぎりの悪い考えの女性もおりますから、ふんぎりの良い男性、てのもいるのでは?笑

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      利右衛門

      2023/05/27 - 編集済み

      どうあれ手離したんだから、いつまでもクヨクヨすんな!

      というのが、サバサバ女子の意見です(笑)全然詩的でなくてすみません(^^;
      曲はとても好きなんですけど…やっぱり私は歌謡曲向いてないのかも〜

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      レイレイ

      2023/05/27

      気持ちいいくらいふんぎり良いですね!🤩👏
      すぐ前に向ける人~👏

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      グリーン参る

      2023/05/27

      娘もレイレイさんと同じく「彼女だけが彼を愛していた」と思っていたと言っていました。私の方が少数派かもしれませんね。

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      グリーン参る

      2023/05/27

      利右衛門さん、
      そう、この二人の関係は彼女から別れを切り出したのでしょうね。
      歌謡曲もシットリ系、サバサバ系いろいろありますよ!

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    BACKDRAFT

    2023/05/27 - 編集済み

    恥ずかしながら、この曲を中森明菜さんが歌っていたとは知りませんでした
    自分が竹内まりやさんの曲だと思ってたのは、自身のセルフカバーだったのですね

    添付いただいた中森明菜さんの動画を視聴した感想は「こっちもいいじゃん」「でもちょっと暗いな、黄昏よりは深夜かな」「火サスのエンディングみたい」です

    ちなみにBDの解釈は「私だけを愛してくれていた」です
    確かに自信過剰な何様?って感じですね
    「けんかをやめて」も大概ですが(笑)

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      グリーン参る

      2023/05/27

      BACKDRAFTさん、
      コメントありがとうございます。中森明菜版はおっしゃるとおり夜のイメージですね。
      「火サス」の主題歌は竹内まりやも「シングルアゲイン」「告白」など歌っていました。

      「けんかをやめて」は男性としてはコメントしづらい曲ですね。
      まずこの彼女は終始自己弁護に走っています。「二人を止めて」ということからも、かなり大人数の野次馬に囲まれたケンカ状態なことが分かります。それがまたこの彼女の優越感に繋がっています。
      「いつか本当の愛 わかる日まで そっとしておいてね 大人になるから」この調子では本当の愛が分かる日は彼女には永遠にきません。よしんば多少わかるようになっても、その相手はこのケンカをしていた男性二人でないことも間違いありません。切ないです。

      竹内まりや本人が「この曲は奈保子ちゃんが唄えば可愛げもあるけど、私が歌えばただの性格の悪い女」と言っているのには笑ってしまいました。

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      BACKDRAFT

      2023/05/27

      なるほど、この曲が火サスの主題歌になる下地、資格は十分にあったワケですね

      「けんかをやめて」の2人の男がこの曲(女の本性)を知ったら、それこそ火サス並みの展開になりますね(笑)

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    トルネコ

    2023/05/28 - 編集済み

    深い。ゆっくり考えます。

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      トルネコ

      2023/05/29

      “今になって初めて解るの痛いほど”がポイントの気がしますね。別れた当時は解らなかったということ。二股の彼が許せなくて、別れを選んだ私が今になって解ったこと。それは“私だけを愛してくれていた”ということなんじゃないかしら。
      では、何故今になって初めて解ったのか?
      自分も帰るべき生活を持ったときに、どちらも愛してるということは無いんだ、ホントに愛してるのはどちらかなんだということが解り、じゃあ彼はどうだったのか?と考えたときに、きっと私だけを愛してくれていたんだろうなと思い、激しい後悔とともに“思わず涙が溢れてきそう”になった。
      というのが私の考察です。
      月曜の朝の5:00に何書いてんだ(笑)
      何れにせよ、かなり傲慢な女性ですね。
      中森明菜ではそのようには唄えないだろうと思います。

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      トルネコ

      2023/05/29

      グリーンさん、この歌ネタとても面白いので私のPodcastで取り上げさせて頂いても宜しいでしょうか?

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      グリーン参る

      2023/05/29

      トルネコさん、
      コメントありがとうございます。私もトルネコさんに近い感想です。「彼のまなざしを見るまで気付かなかった」ということだと思いますが、それによって「彼女の今彼とのこれからの関係」もどうなってしまうのか、私には気になります。

      「この歌ネタとても面白いので私のPodcastで取り上げさせて頂いても宜しいでしょうか?」
      全く問題ありません。どうぞ取り上げてください。

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      グリーン参る

      2023/05/29

      それと「私だけ愛してたことも」の「も」です。「私だけ愛していたこと」以外に何が分かったのでしょうか?

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      トルネコ

      2023/05/29

      「も」ですか。確かに。「あなたの気持ち(別れ話を切り出されたことに対しての)」と「私だけ愛してたこと」ではないでしょうか?2つに分けるべきかは置いといて。

      彼女と今彼は終わったかもしれませんね。少なくとも彼女は自分の気持ちに気付いてしまいましたから。

      と、また会社のお昼休みに私は何書いてるんでしょうか(笑)

      明菜ちゃんのクリムゾンに話を戻すと私このレコード買いました。そんなに明菜ちゃんファンでも無かったんですが、私がレコードを買った数少ない1枚でした。40年くらい経って、皆さんとこんな話で盛り上がれるとは、不思議な感覚です。

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      グリーン参る

      2023/05/29 - 編集済み

      健康的だった明菜ちゃんが懐かしいですね。

      https://bunshun.jp/articles/-/58454?page=1

      https://bunshun.jp/articles/-/58451?page=1

      山下達郎のインタビューがありましたので、ご紹介します。この曲に関する彼のコメントもあります。彼は本を書かないポリシーなので、貴重な内容になっています。

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      レイレイ

      2023/05/31

      Podcastで両方続けて聴いて、またこちらに戻って参りました(笑)

      女性の方から別れを告げた場合(強い女性?の場合)、「あなたがいなくても元気で暮らしていること」を「さり気なく」告げようとするかなぁ?…とまたまた疑問に。
      男性から別れを告げられた場合の方が、「あなたがいなくたって私は…」と強がって見せたくなるものでは、とか。

      確かに『も』はポイントですな。なんだろう~。

      答えがないから延々語れちゃいますね(笑)😜👋

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      グリーン参る

      2023/05/31

      「あなたがいなくても元気で暮らしていること」を「さりげなく告げること」が出来る時点で「私の傷は浅い」ということでしょうね。ただ「伝える」ではなく「告げる」ですから、これまで抱えていた心の奥底を吐露するという意味合いもあるように思います。「さりげなく」と「告げる」との間に大きな乖離があって、どうも腑に落ちません。

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      レイレイ

      2023/05/31

      なるほど。
      歌詞は限られた文字数で作るので、何度も考え抜いて「告げる」にした事にやはり意味あるかもですね
      そして、日本語って美しく曖昧ですね。

      あと、2年も引きずってますから、傷浅いかなぁ…とかもw

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      グリーン参る

      2023/05/31

      レイレイさん
      山下達郎が言うには「『駅』に関して言うと、舞台はかつての東横線渋谷駅ですよね。そこには、田舎から都会に出て来た人間ならではの視点も盛り込まれている」とのこと。私には分かりませんが、東横線渋谷駅にはこの歌のような雰囲気があったのでしょうか?

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      グリーン参る

      2023/05/31 - 編集済み

      私は「この駅で彼の姿を見るまで、彼女はほとんど彼のことを思い出したことがなかったのでは」と思っていました。フラッシュバックってことです。

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      レイレイ

      2023/05/31 - 編集済み

      この駅は渋谷だったんですか。
      いきなり具体的な地名w。
      ん~…昔の渋谷駅、わたしも良く存じ上げません😅☝️
      でもきっとそんな雰囲気だったのかも。
      また違う視点でも聴いてみたくなりますね。
      2年も引きずってはいなかった、てことですかね?深い。

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      グリーン参る

      2023/05/31

      こんな感じだったのでしょうか。

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      T. S

      2023/05/31

      こういう駅でしたよ

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      グリーン参る

      2023/06/01

      お教え頂きありがとうございます。
      雰囲気あっていいですね。

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      利右衛門

      2023/06/01

      昔の東横の渋谷駅は、始発駅であり、終着駅です。
      そこら辺もね、意味ありげなのです

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      グリーン参る

      2023/06/01

      利右衛門さん、
      貴重な情報をお教え頂き、ありがとうございます。
      ということは「私」と彼は次の電車が来るまで、ホームの近い場所に一緒にいたということですね。よりリアルにその光景が想像できるようになった気がします。

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      利右衛門

      2023/06/01

      私にとって渋谷駅は、2人の終着点であり、新しく築いた生活そして日常への出発点でもある…といった解釈も出来るかなと

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      グリーン参る

      2023/06/01

      「私にとって渋谷駅は、2人の終着点であり、新しく築いた生活そして日常への出発点でもある」

      素晴らしい!この一言ですべてを言い表せています。まさしく『駅』というタイトルがこの歌に相応しいことが、利右衛門さんのコメントで分かりますね。

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      グリーン参る

      2023/06/01

      利右衛門さん、
      もう「恋愛小説家」になれるのではないでしょうか。

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      利右衛門

      2023/06/01

      カッコよく決め過ぎちゃいましたね(^^;
      でも昔の渋谷駅ならば、そういう解釈も悪くないかなと。

      ただ昔の駅舎であろうがなかろうが
      私なら元彼と同じ電車には乗らないし、何なら2〜3本見送ってから帰路につきますが(笑)

      前にコメント差し上げる際も、色々と考えて「私」に想いを巡らせてみたんです。曲も好きだし。でも結局「いや、電車乗りたくないしっしょ!」ってなっちゃって(笑)

      てなワケで、カッコイイ回答と共に、イケてない回答も併せて載せときますw

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      利右衛門

      2023/06/01

      「もう「恋愛小説家」になれるのではないでしょうか。」
      →いやいや、こんなサバサバ女の書く恋愛小説なんて、ほぼ時代劇的な爽快感に仕上がっちゃっうので、ダメダメです🤣

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      グリーン参る

      2023/06/01

      利右衛門さん、
      彼女から別れを切り出したものの、彼女は「嫌いで別れた訳ではない」のがポイントですよね。後ろ髪引かれる思いで電車に乗り込んだのだと思います。

      ジャック・ニコルソンの恋愛小説家はロマンスとは程遠い印象でしたよ(笑)。

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      利右衛門

      2023/06/01

      確かに仰る通り「嫌いで別れた訳ではない」のは間違いなく、
      感情に流されない、理性的な大人の女性という印象ですね。
      だとするならば、年齢的にも人生の経験的にも仕方の無い事ですが、中森明菜さんver.の方が幼さを感じますし、そういうアレンジになっちゃったのが、達郎さん的に気に入らなかったポイントなのかも知れません。

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      グリーン参る

      2023/06/01

      山下達郎の言葉ですが、竹内まりやの歌には「生きる事への肯定感」が根底にあるそうです。
      達郎はライブでは、「お互い、かっこよく年を取っていきましょう」と観客に呼びかける。
      「大切なのは平常心でいること。僕、大きなパニックに強いんですよ。足つったとか、そういう小さいのには弱いけど(笑)。朝起きて、冗談言って、歌って……そういう人は生き残るって、アウシュビッツから帰還して『夜と霧』を書いたヴィクトール・フランクルが言っている。いろいろあっても、春が来て花は咲くしね。雨は降るし、空は変わらない。明るくやらないと、駄目でしょ」
      ご夫婦同じような姿勢が見て取れますね。

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      利右衛門

      2023/06/01

      「生きる事への肯定感」なるほど〜。
      それが彼女の歌声に芯の強さを感じる要因のひとつなのかも知れませんね。

      このコメントの前の方でご紹介くださったインタビュー記事も、大変興味深く拝見致しました🎵
      私は山下達郎さんや竹内まりやさんについては「聴いたことある」位しか存じ上げなかったんですが、山下さんの人生観に共感する部分が思いのほか多く、
      人としてとても魅力のある方々だなと思いました。
      素敵なご夫婦ですね✨

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      グリーン参る

      2023/06/01

      利右衛門さん、
      コメントありがとうございます。お二人とも極めて真っ当という感じがします。
      こちらもお読みになって下さい。

      https://www.kateigaho.com/love/95158/

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      0214seiji

      2023/06/04

      利右衛門さん
      「勧善懲悪の恋愛小説」って新しい分野が作れますよ。

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    グリーン参る

    2023/12/08

    『達郎はライブでは、「お互い、かっこよく年を取っていきましょう」と観客に呼びかける。』
    以前、こう書きましたが、彼自身は本当にカッコ悪く年を取ってしまいましたね。達郎がどんな歌詞を歌っても「薄っぺらな中身」ということが分かってしまいました。ご恩とご縁、はずかしいです。

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