近鉄8810系・9000系・9200系電車

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近鉄では3000系電車の使用実績を踏まえ、電車の製造費を抑えつつ消費電力の節減と機器類保守の省力化を図るべく、電力回生ブレーキ付の界磁チョッパ制御の電車を導入することとなった。
奈良・京都線系統向けとしては先ず1981(昭和56)年に4両編成の8810系が登場。その後は2両編成の9000系と3両編成の9200系が共に1983(昭和58)年に登場した。

ほぼ同時期に界磁チョッパ制御車として登場した大阪・名古屋線系統向けの1400系・1200系・2050系電車や、南大阪線系統向けの6600系電車と同様(但し車体最大幅は異なる)、車体は寸法や前面デザインを大きく改めたものとなった。

機器類については、軌間の同じ大阪・名古屋線系統向けの界磁チョッパ制御車両と台車や主電動機・歯車比等を揃え、全線での車体・機器類の共通化に向けての布石が打たれている。

3両編成だった9200系については、3000系が4両固定編成化されたのと同様の事由により、1991(平成3)年に中間車両を追加して4両編成化されたが、この時に追加された車両は新たに定められていたいわゆる共通仕様に従って設計・製作されたため、外観や寸法に差異が生じている。

2003(平成15)年以降は車両需給の関係により、8810系・9000系・9200系のいずれにも大阪・名古屋線へと配置転換される車両が現れている。特に9000系については全ての車両が名古屋線へと転属され、一部の車両にはワンマン運転に対応させるための改造も施されている。

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    2020/06/16

    関東に住む人間ですが、この形式は好きな近鉄電車の一つです。まだまだ活躍してくれますかね。また関西に行ったら乗りたい電車です

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    • コメントありがとうございます。
      それまでの近鉄電車の車体は丸みが強く、どちらかと言えばずんぐりした印象を与えるものでしたが、この全体に角張った車体となったことで背が高くスラッとしたイメージに変わり、当初はマルーン1色だった車体カラーもツートンカラーになって、そのスタイリッシュなデザインが一層引き立つようになりましたね。
      一般車両の新車投入が途絶えて久しい現在の近鉄ですが、その分在籍車両へのリニューアル工事には力を入れていますから、まだまだ活躍を続けてくれるものと思います。

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