『新車年鑑1987年版』より

初版 2020/12/05 00:24

改訂 2020/12/11 10:31



鉄道ピクトリアル No.480

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Shijo Electric Railway(四条電気鉄道)

こんにちは。

この号が刊行された頃の日本の鉄道界においては、国鉄の終焉と分割・民営化によるJR各社への移行こそが最大の関心事だったと言えます。今でこそ人々の間にすっかり定着した“JR”の呼び名ですが、当時は違和感を抱いたり奇異に感じたりする人も少なくなかったように思います。


※表紙写真形式雑感

①国鉄高崎局和式客車「 #やすらぎ 」

編成の両端に設けた展望室からの眺望性を高めるため大形の窓ガラスを採用したほか、各車には畳敷きのフロアの他に洋室も設ける等、単なるお座敷列車にとどめない為の発想が盛り込まれた。国鉄高崎局においては「 #くつろぎ 」を登場させて間もない時期であり、和式客車への需要と期待の高さが現れている。


②国鉄 #キハ183系 気動車

形式上は既存のキハ183系の増備車であるが、塗色を含めた車体外観から内装、そして搭載する機関や台車等、あらゆる面での見直しと改良が図られ、北海道の特急列車のイメージアップとスピードアップに貢献したのみならず、国鉄からJRへと移り行くその象徴的な車両ともなった。


③国鉄 #207系 電車

国鉄においてVVVFインバータ制御を実用レベルで採用した最初で最後の電車。量産車の登場も無く、VVVFインバータ制御車としての登場も民鉄の後塵を拝したと言われるが、鉄道界全体を見れば同制御を採用した電車としては早期の作であり、国鉄の技術開発力の高さを改めて示した車両であると言えよう。


④ #北大阪急行電鉄8000形 電車「ポールスター号」

冷房の設置やVVVFインバータ制御の採用等、当時の地下鉄用車両としての新機軸をふんだんに盛り込んだ、言わば以後の電車の指針となる存在であることをアピールすべく、天の北極に最も近く方位の指針となっている北極星に準え、「ポールスター号」の愛称が付けられた。


⑤ #東急9000系 電車

直線的な構成の車体構体やVVVFインバータ制御の採用等によって、製作コストの低減化と保守性の向上を図りつつ、車端部の1ボックスのみながらも、首都圏の通勤・通学輸送用車両としては異例となるクロスシートの設置といった居住性の向上にも力点が置かれ、“東急らしい”意欲的な内容の車両となった。


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当電気鉄道では“魅力ある車両が魅力ある路線を作る”を合言葉に、優等列車用の人気車両から輸送力増強のための実力派車両まで、幅広く積極的に導入しております。

…との宣伝文を錦の御旗に掲げて(笑)少しずつ収集してきた模型鉄道の車両たちや鉄道関連書籍をお目に掛けたく運営しております。
なかでも、模型鉄道の車両たちに関しては、模型の製品としてではなく実物の車両についての様態を記すこととしました。当館をご来訪の皆様に様々な鉄道車両に親しんで頂けるきっかけ作りやお手伝いが出来ましたらば、大変嬉しく思います。

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    db108

    2020/12/05

    N183系500番台は0番台とは別形式にして欲しかったです。
    そう言えば、初めて普通車でもリクライニングシートが導入された特急でした。
    北斗号は高速系のN及びNNで統一されていたので編成美が整っていましたが、おおぞら号などは0番台とN及びNNが混結されていてみっともない編成でしたね。

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    • コメントありがとうございます。
      1970年代以降、経営状態と共に悪化の一途を辿った労使関係もまた、新たな形式の設定を避けて既存形式の番代区分に収めるという手法を加速させたという説もありますね。形式区分の問題は、工夫を凝らした様々な車両が登場していた中、国鉄の現実を映し出していた事柄であると言えるかも知れません。
      既存の0番代車両と混結した際の“格差”は、それだけこの500・1500番代車両が新鮮な存在であったことを裏付けていますね。

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