神居古潭石

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北海道を代表する名石の一つです。水石または庭石として全国的に名高いです。北海道の日高(ひだか)変成岩層が石狩川の急流と交差する神居古潭渓谷が主産地。
溶岩が地殻変動による圧力を受けて生成された変成岩の一種で、緑・黒・藍など多彩な色彩をもっています。
マンガンを含んでいるのですこぶる硬質で、しかも、俗に「油石」といわれるほど、磨かなくても滑らかな肌と豊潤な光沢に富んでいます。
とくに水石(観賞用の自然石)の世界で珍重されてきました。
美しい石や珍しい石を水石として愛でる文化は鎌倉時代末ごろにはじまり、明治時代後期から昭和中期にかけて趣味として流行しました。
神居古潭石はその気高い風情から「水石の貴公子」とたたえられ、現在でも高い人気を持っています。
この石の名前となっている「神居古潭(カムイコタン)」という地名は、アイヌ語で「神が住む地」を意味しています。ここは古くからアイヌの人々の聖なる場所とされ、集落跡やストーンサークルなどの縄文時代にまでさかのぼる遺跡も発見されています。

神居古潭石には神々の力が宿るといわれ、新潟県の「糸魚川翡翠」と並んで日本を代表する霊石(霊的な力があるとされる石)と称されています。

神居古潭石は正確には石の名前ではありません。水石は採れた川の名前がつきます。
なのでジャスパー、翡翠でも神居古潭で採れたなら神居古潭石となります。つまり、ブランド名です。

こちらは祖父が数十年前に河川開発の際に持ち帰ったもので自分で磨いたそうです。
一見黒色ですが、強い光に当てると黒に近い深緑色でした。

現在流通はかなり少ないです。
神居古潭への立ち入り、石の採取も禁止されています。
ほぼ良質なものはとりつくされていますが…

正当に取引しているところは玉井堂さん、神居古潭の売店、玉井堂さんが卸しているショップくらいだとおもいます。
一番安価で本物、良質のものが欲しい御方は玉井堂さんで購入することをオススメします。

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