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AUDI R15 TDI 2009
2009年のル・マン24h参戦車。アウディがその長い参戦歴の中で落とした数少ない1戦がこの年のル・マンでした。5.5リッターV10ディーゼルターボの圧倒的な高出力を活かしたパワフルなマシンでしたが、この年は唯一にして最大のライバルであったプジョーの後塵を拝することになりました。なるほどR8は後のR18に比べるとどことなく洗練されていないような、、、
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MAZDA 787B 1991
1991年ル・マン24h優勝車。今のところ日本車で唯一ル・マン制覇を成し遂げた名マシン。その後25年以上に渡り日本車の優勝が成し遂げられないなど当時誰が想像していたでしょうか、、、そろそろこの「唯一」の称号が外れる時が来ていいころのはず。軽量コンパクトな4ローター、故に排気は片側のみ。90年代の車なのに自分はどこか空力的に一歩進んだすっきり感を感じるのですが、それも勝利につながった要素だったのでしょうか。
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SAUBER MERCEDES C9 1989
1989年ル・マン24h優勝車。市販エンジンをベースにしたV8ターボを搭載、メルセデスに栄冠をもたらします。1955年に多数の観客も巻き込む死亡事故を起こして以来ル・マンから遠ざかっていたメルセデス、このマシンの先祖たるC8から復帰、C9で見事結果も残しトラウマ克服、、、といきたいところでしたが、その後もメルセデスはその呪縛を感じさせる行動を取ることに。1999年、練習走行から決勝にかけ3度宙を舞ったCLR。最終的に下した全車撤退という判断は、1955年の記憶が下させたように私には見えたのですが。
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BENTLEY SPEED8 2003
2003年のル・マン24h優勝者。2000年代のル・マンでアウディ、プジョー以外で唯一の勝者がこのベントレーです。ベントレーを1998年に買収したVWは、同ブランドの華々しい復活を演出すべく約80年ぶりのル・マン参戦を決定します。そしてこの年、アウディワークスたるヨーストの手に託されたこの車は、同じくアウディが誇るMr.ル・マン、トム・クリステンセンらの手で見事栄冠を手にしました。しかしどうもTS020とダブって見えるこのフォルム、、、気にしない気にしない。
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LANCIA DELTA S4 1986
1986年世界ラリー選手権参戦車。ラリーの名門ランチアがグループB時代の最後に送り出したマシンにしてチャンピオンになる「はずだった」マシン、、、レギュレーションとその解釈、裁定を巡り、結果がシーズン終了後に覆るという何ともやりきれない幕切れです。自分と同い年の一台、じっくり見てもかっこいい要素が見つからないのにかっこいい。プジョーの205も好きですが、グループBで一番好きなのはこの車です。
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FORD GT MkII 1966
1966年のル・マン24h優勝車。フォードの初優勝は1-2-3フィニッシュ(いわゆるデイトナ・フィニッシュ)で飾られましたが、同一周回の2位を走っていたこのマシンが、フォード3台一団でのゴールを演出すべくスローダウンしていたチームメイトをゴール直前に抜き去ってしまったといういわく付きの勝利でした。そしてとにかくこのマシンが大好きで仕方がない自分。ガルフカラーのGT40よりもニュージーランドカラーのMk.IIなんだ!そしてフォードGTとGT40は別の車なんだ!とマニアックなこだわりを見せ続けるほど好きなのです。
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ASTON MARTIN DBR9 2006
2006年のル・マン24h優勝車。カーナンバー”007”が許されるのはこのメーカーだけでしょう。美しい市販モデルのデザインを残しつつ、強烈にビルドアップされた外観が魅力の一台です。ドライバーの一人、ダレン・ターナー氏に後年聞いたところ「自分は(レギュレーションでスピードが抑えられてしまった)今のV8ヴァンテージよりも(改造範囲が大きくより速かったGT1の)DBR9の方が好きだった」と言っていました。17年以降、GTEクラスはさらに速くする方向でレギュレーションが調整されるのに期待。
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LOLA ASTON MARTIN 2010
2010年ル・マン24h参戦車にしてカーナンバー”007”が泣かせる一台。ローラ製のシャシーでLMP1(プロトタイプ)に挑戦し首尾よく6位入賞を果たしたアストンワークスはこの翌年、自社製(Prodriveに委託)の新マシンAMR-Oneを投入。しかし結果は全く振るわず、同年を以ってLMP1から撤退し、以後GTEに集中することになります。大好きなアストンがプロトから撤退するということで当時は格落ちのような印象を受けましたが、今になってみるとアストンにはGTEの方が似合うし、プロモーション上も好ましいような気がしています。
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FERRARI 550 MARANELLO GT1 2006
2006年ル・マン24h参戦車。コルベット、アストンマーティンと死闘を繰り広げた550GT1仕様の中の一台。ここ10年くらいのスパンで見たときに、世界で一番豪華なメンツで競われているのはこの車の属するル・マンのGTカテゴリーではないかと自分は思っています。現在でもポルシェ(911)、フェラーリ(488)、アストンマーティン(V8ヴァンテージ)、フォード(GT)、GM(コルベット)と5~60年代のスポーツカー黄金期もかくやという驚くべきメンバーで選手権が争われています。18年からはここにBMW(M6)が加わりさらに格上げ感が。あとはクライスラー(バイパー)が帰ってきてくれたら、、、完璧?
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SALEEN S7R 2007
2007年ル・マン24h参戦車。現在トヨタWECのオペレーションも受託しているフランスの名門プライベーター、オレカの手になるマシンです。アメリカンV8を積んだスーパーカー、サリーンS7。実車がまた死ぬほどかっこいいんですよね、実用性はゼロだと思いますが。先代のフォードGT開発プロジェクトにも招聘された敏腕エンジニア、スティーブ・サリーンが興したサリーンでしたがネット情報によると2009年に倒産した模様。お金が貯まるまで健在であってほしかったです、7000万貯まるまで。
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CITROEN XSARA WRC 2005
2005年世界ラリー選手権チャンピオンマシン。ラリードイチェランド優勝車ですが、ローブはこのラリードイチェランド、2002年の初開催から2010年まで(2009年は開催無し)全て優勝し8連勝という圧倒的な成績を残しました。シトロエン黄金時代の嚆矢となったクサラ、ベース車両はどうみてもただの乗用車なのですが、なるほど確かに前後のバランスはよさそうな車でした。
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FORD FOCUS RS WRC 2008
2007年世界ラリー選手権参戦車。同年のラリージャパンで優勝を果たした仕様です。ドライバーはミッコ・ヒルボネン。マキネン以降、フライングフィンの系譜はヒルボネン~ラトバラと続いていきますが、サロネン、ミッコラ、バタネン、カンクネン、マキネン(恐らくはトイボネンも)といった大先輩と比べるとどうしても成績は見劣り傾向。速いフランス人もよいですが、強烈に速いフィンランド人にもまた出てきてもらいたいものです。
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NISSAN R390 GT1 1998
1998年ル・マン24h3位入賞車(の同型車)。実際に3位に入ったのは日本人トリオの1台です。日産の長きに亘るル・マン挑戦において、最後の輝きを放ったマシンです。TWRがXJR-15をベースに開発し、Cカー由来のVRH35を搭載。翌年のR391での参戦を最後に、日産は一旦ル・マンから遠ざかります。にしてもロードカーのXJR-15はかっこいい車だと自分は常々思っています。どこかのブログで公道ドライブのレビューがありましたが、、、隣の人と話すのにインカムがついているとかなんとか。
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FERRARI F40 COMPETIZIONE 1990
フェラーリがF40をベースに開発、販売した高性能バージョン。という程度のことしか知らずに購入、今急ぎネットで情報を集めました(笑)1994年頃のル・マンにF40が参戦していたのは知っていたのですが、元をたどれば1990年式のこの車から派生して参戦していた模様(Wikiより)。子供のころはかっこよさが分からなかったF40(F50のほうがよく見えた)でしたが、今なら断然F40です。でも288はもっと好きです。
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NISSAN R89C 1989
1989年ル・マン24h参戦車。この年から日産はマーチからローラへシャシーコンストラクターを変更しル・マンに挑みます。エンジンも後に名機として記憶されるVRH35を新開発、リアのホイールスパッツも時代を感じさせます。後継車のR90は翌年ル・マンでポールを獲得、しかしそれでも両年とも勝てなかった、、、ヨーロッパ、アメリカ、日本と寄り合い所帯の中に軋みがあったとか。それでも20数年後の有様に比べれば、その活躍は称賛されてしかるべきだと思います。
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