San Quentin (フランス)

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サン・カンタンはフランス北東部の町です。

起源としてはローマ皇帝アウグストゥスの時代にこの地域の首都として建設されましたことに始まります。10世紀以降この町を支配したヴェルマンドワ伯爵家が有力な貴族であったためこの町も急速に発展し、12世紀後半には富裕市民による自治権を獲得しました。13世紀に入るとフランス王国の支配下に入り、毛織物産業、フランスとフランダース地方を結ぶ貿易の中継地点、そして農産物の集積地として繁栄します。しかし、15世紀から17世紀かけて、ペストの大流行による人口の減少、亜麻布の普及による毛織物の衰退、戦略的要衝であったがための領土争いの係争地となったことから衰退していきます。

掲載の地図はSebastian Munster作の「Cosmographia」(複数年に亘り、数か国語で刊行)の内、1628年頃刊行のドイツ語版になります。

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