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『ドラゴンロード』日本公開復刻版DVD
1982年香港作品。 ジャッキー・チェン監督作品。 村の名士の放蕩息子(ジャッキー・チェン)が、ひょんなことから国宝を売り飛ばそうと企む悪党どもを成敗することになるというアクション映画。 ストーリーはあるけれども、とにかくアクションと格闘シーンで魅せていくスタイルです。 本作は国際版と日本公開版が存在し、こちらのDVDは日本公開版を再現したものに1985年『ゴールデン洋画劇場』の吹き替え版を収録したもの。 本編92分ですので、欠落部分はほぼありません。 吹き替え版のジャッキー・チェンはもちろん石丸博也さんで、父親役が大塚周夫さん。 盗賊団の親分は北村弘一さんが貫禄たっぷりに演じ、その子分に青野武さんというのもいい配役です。 しかし何と言っても本作の見どころは、羽蹴り大会の実況役である広川太一郎さんに尽きるでしょう。 ギャグとダジャレ満載の広川節全開で、実況なのにジャッキー達の渾身のアクションを完全に食ってしまう勢い。 ここが凄すぎて、後半の格闘シーンが霞んでいます。 非常にいい吹き替え版ですが、あえて指摘する点があるとすれば、ジャッキーの友人たちの配役。 マースが屋良有作さんで、『プロジェクトA』でマースだった村山明さんがタイ・ポーだと思うのですが、この二人の声と芝居が非常に似ているため、一人二役に聞こえる感じがあります。 『プロジェクトA』と同じくマースに村山さん、タイ・ポーを三ツ矢さんにすればもっとキャラクターがハッキリしたのでは? と思うところです。
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『カリフォルニア・ドールズ』DVD
1981年アメリカ作品。 ロバート・アルドリッチ監督。 女子プロレスのタッグチーム“カリフォルニア・ドールズ”の美女二人と、ピーター・フォーク演じるマネージャーが地方巡業しつつもチャンピオンを目指して奮闘する。 本作は『北国の帝王』や『合衆国最後の日』などで有名なロバート・アルドリッチ監督の遺作になります。 日本語吹き替えは地上波テレビ朝日版が収録されていますが、本編113分のため字幕対応部分が多いのが惜しいところ。 しかし往年の日曜洋画版だけあってキャストは豪華。 カリフォルニア・ドールズの2人には藤田淑子、小宮和枝。 ピーター・フォークは穂積隆信で、ライバルチームのマネージャーに内海賢二。 あくどい興行師役のバート・ヤングには大塚周夫などなど。 本作では頻繁に原語と切り替わるので特に感じるのですが、穂積隆信さんのお声とピーター・フォークの地声はとてもよく似ていますね。 バート・ヤングは『ロッキー』のポーリー役もあって富田耕生さんの印象がかなり強いんですが、本作では大塚周夫さん。 ちなみに、大塚さんは『刑事コロンボ』でゲスト出演したバート・ヤングにも声をあてています。 (ピーター・フォーク繋がり?)
映画ソフト ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント バート・ヤングqqtys
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ドラマ『ナニワ金融道』1
1996年に放映された、青木雄二の漫画を原作とするテレビドラマの第一話。 主演はSMAPの中居正広、主人公が勤める金融会社「帝国金融」の社長役として緒形拳が出演しています。 シリーズ化されて合計7本が制作されていますが、大塚周夫さんは記念すべき第一話のゲストキャラクターとして出演。 大塚さんのドラマ出演作としては末期(70歳前には顔出しを止めてしまったため)の作品です。 ゲストヒロインの父親役というポジションで、サラ金に手を出した挙句にトンズラここうとする中々にしぶとい役どころです。 (もっとも、劇中では被害者に見えるんですが) 必見なのはインタビュー本『僕らを育てた声』でも語られていた、脅されて机をぶったたかれた時の芝居です。 あの緒形拳さんを笑わせてNGになってしまったというリアクションは、大塚さんの観察眼があってこそ。 2020年1月にインタビュー本も再販されたので、是非その時のエピソードを読んでいただきたい。 必ず見たくなるはずです。
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『ワーロック』テレビ吹替音声収録版DVD
1959年アメリカ制作。 エドワード・ドミトリク監督作品。 大塚周夫さんが亡くなられた年に発売されたのはなんとも・・・。 (あの時は直後に『博士の異常な愛情』『ファイナル・オプション』とリリースが続き、少しだけ悲しみを癒すことができた) ウィドマークが善玉、フォンダが悪玉というのが面白い。 収録されているよりも古い吹き替えではフォンダが小山田宗徳さんなのだが、一般募集をかけても見つからなかったらしい。 おそらくもうこの世には存在していないのだろう。 非常に残念。
映画ソフト 20世紀フォックス 3500円前後qqtys
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ADVANCE-AUDIO 08T-EQ
2015年頃に組み立てキットで購入した、アドバンスオーディオの管球プリアンプ08T-EQです。 MC、MM対応のイコライザーアンプ内蔵、左右独立のトーンコントロール、ゲイン切り替え機能付きと非常に使い勝手が良い。 使用している真空管もGE5670Wと、比較的入手が容易な点も嬉しいポイント。 レンジは広くない印象ですが、広がる音場と管球らしいふくよかな音が魅力で、何時間でも聴いていられる音楽的表現が素晴らしいアンプです。 販売元のアドバンスは、埼玉県のガレージオーディオメーカーです。 実はこのキットの組み立て時に部品の初期不良があり、開発・修理担当者と電話でやり取りし、直接お話をする機会にも恵まれました。 初対面にも関わらず、若輩者の私に3時間ほどもお話を聞かせていただいたでしょうか、大切な思い出です。 その後数年して生産終了の報を聞いたときには、非常に残念で、胸が詰まる思いをしました。 このアンプの値段の数倍もする高級コントロールアンプを使用する友人が、アンプの調子が悪くなってしまったというので、08T-EQを貸し出しましたが、 「音楽向けで雰囲気が堪らない!」 と、とても気に入った様子で、確保しないとと躍起でした(笑)。 このような素晴らしいアンプがキットとしてつい最近まで販売されていたということは、決して忘れてはならないことだと思います。
オーディオ機器 アドバンスオーディオ 140000円qqtys