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アニメ映画『三国志 完結編・遥かなる大地へ』DVD
1994年公開。 勝間田具治監督。 全三作で製作された、劇場アニメ版『三国志演義』の最終作です。 一部・二部では曹操=渡哲也さん(!)なのですが、本作のみ病気のため代わりに渡瀬恒彦さんが声をあてています。 前二作と比べると関羽に娘がいたり妖術が出てきたりと、おとぎ話的な臭いが強くなっている印象を持ちます。 大塚周夫さんは本作にてなんと司馬懿として出演。 諸葛亮孔明のライバルとして立ちふさがります。 ちなみに、孔明を演じる山口崇さんは、芸能座時代に大塚さんと舞台共演されています。 そういう意味でもこの二人の絡みは本作最大の聴きどころです。
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『長靴をはいた猫 80日間世界一周』
1976年日本のアニメーション製作。 設楽博監督。 東映アニメーションのマスコットキャラクターであるペロ。 そのペロを主人公とした『長靴をはいた猫』シリーズの第三作です。 なぜか主人公のペロの声優が作品ごとに異なる本シリーズ、本作品ではなべおさみが担当。 題名の通りジュール・ベルヌの『八十日間世界一周』を下敷きに、ペロと友人のカーター、シリーズおなじみのねずみ一家が世界一周の旅に出るというもの。 名アニメーター森康二を筆頭に、大塚康生、宮崎駿、小田部洋一といった面々が携わった第一作と比べると、クオリティは少々残念な出来栄えですが、それでも十分楽しめる作品だと思います。 特に最後の時計塔を巡る追いかけっこは見ものでしょう。 本作での大塚周夫さんはペロ一行の邪魔をする悪の科学者、ガリガリ博士役。 このガリガリ博士、デザインといい声といい、後年の『名探偵ホームズ』のモリアーティ教授の原型になったと思われます。 元々は『ハッスルパンチ』という作品の悪役であり、その時の声は八奈見乗児さん。 この『80日間』にも八奈見さんは出演しているのですが、なぜ大塚さんになったのかは不明です。
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『ピーターパン』プラチナエディションDVD
1953年公開作品。 もはや説明不要の名作、これが65年も前の作品だとは、正直驚きしかありません。 現行アニメーターはこれと『ピノキオ』を見たら、自信喪失したりしないんでしょうか…。 「大塚周夫って何の声?」と聞かれた際に、経験上ほとんどの人に通じるのが本作のフック船長です。 フック船長はまさに大塚節の魅力満載のキャラクター。 粗野な部分から胡散臭い紳士な態度、コミカルな小心者の表現とこれ一本で楽しめます。 DVD収録以外にもTBSで放送されたバージョンで大塚さんがフック船長を演じていますが、合法的手段で見ることは二度と出来ないでしょう。 「オーディション嫌い」な大塚さんが、このフック船長の時はオーディションだったそうで。 日本のアニメ『ピーターパンの冒険』でもフック船長、そして『ワンピース』でゴールドロジャーと、まさに日本一の海賊声でした。
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『ラマになった王様2 クロンクのノリノリ大作戦』
2005年作品。 2000年公開『ラマになった王様』の続編で、前作の悪役コンビの片割れ、クロンクを主役にした作品。 大塚周夫さんは今作登場のクロンクの父親役のため、前作には未登場。 一作目は悪役コンビの魔女イズマ(京田尚子)&クロンク(堀内賢雄)が最高。 特にエンジン全開ではっちゃけた京田さんのイズマが見もの、京田尚子ファン必見。 クロンクのキャラクターが良く、気楽に楽しめる佳作です。 堀内賢雄さんは『愛の落日』や『トゥモロー・ワールド』など、吹き替えでも大塚周夫さんと絡むことが多い印象がありますね。
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『きつねと猟犬』
1981年公開作品。 猟犬ときつねという相容れない種の友情物語。 大塚周夫さんは猟師のエイモス・スレイド役、作中ずっと悪役然とした彼が情けを見せる最後のシーンはグッときます。
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『コルドロン』
1985年公開作品。 本作の悪役ホーンド・キングは悪役ならこの人、飯塚昭三さん。 大塚周夫さんは『オリビアちゃんの大冒険』と同じく子分役。 ディズニーの中ではあまり有名とは言えない作品ですが、やはり盛り上がりに欠けるのが…。 ディズニーの完全復活は『リトルマーメイド』まで待たねばなりません。
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『オリビアちゃんの大冒険』
1986年公開作品。 パッケージで分かる通り、シャーロック・ホームズのパロディですが、クライマックスはかなり『カリオストロの城』っぽい…。 ホームズとワトソンのパロディキャラを、青野武&永井一郎のコンビが演じています。 正義側かつ主役という青野さんはかなり珍しいと思うので、青野武ファンは必見。 登場する悪役もモリアーティ教授っぽいので、声はもちろん大塚周夫! …ではなく、宝田明さん。 大塚さんはその子分をやっております。
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『トイ・ストーリー』DVD
もはや説明不要の圧倒的人気作品。 それまで一段下に見られていた3DCG作品に文字通り新時代をもたらし、ピクサーの名を知らしめた名作です。 『3』は映画館で年甲斐もなくボロボロ泣きました。 大塚周夫さんはメインキャラクターの一人(?)、ブタの貯金箱のハムを好演。 好演と言ってもいつもの大塚節炸裂!…ではなく、臆病で皮肉屋で素っ気なく、実にサラッとした演技です。 大塚周夫好きを自認していた僕が、見終わってキャストを参照するまで気づかなかったほどにアッサリした芝居は、大塚周夫の役者としての引き出しを改めて思い知らされました。 ある大塚ファンが「観客にまったく媚びることろがない芝居」と評していましたが、まさにその通りと思います。 実際、知合いにハム=大塚周夫ということを話すと驚かれることが多かったので、やはりただものではなかった。 大塚周夫が更に好きになった作品です。
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『ムーラン』BD
ディズニーには珍しく中国を舞台にした作品で、1998年公開。 中国と言っても北方のモンゴル部族が敵役なので1500年ぐらいは昔のお話。 フン族襲来に備えての徴兵にあたり、父親が高齢で出兵できないムーランは女性であるにも関わらず軍へ入隊。 女性ということを隠しつつも、徐々にたくましく軍の中で一目置かれる存在になっていく・・・。 大塚周夫さんは主人公の父親役なので、出番としては少なめ。 とはいえ温和で優しい人柄が短い出番のなかで伝わってきます。 いわゆるディズニープリンセスの中でも、僕はこのムーランがお気に入り。 なんといっても強く、たくましく、勇ましいのです。 悪役のシャン・ユーは声がなんと藤岡弘、でディズニーヴィランらしからぬシリアスさを持ち合わせいます。 部下の優秀さは特に抜きんでており、知名度は別としてもディズニー界屈指の難敵と言ってよいでしょう。 雪山でフン族が軍を強襲する際のカメラワークは必見、鳥肌ものです。
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『ねずみ物語 ジョージとジェラルドの冒険』DVD
2007年制作サンリオ作品。 ほとんど知られていないんじゃないか、と思うような劇場アニメ作品。 いったいどのくらいの規模で公開されたのか、それすらさっぱりわからないんですが、制作はマッドハウス、声優もベテラン勢を起用していて、作画演出ともとてもよくできた佳作です。 声優も高山みなみ、林原めぐみ、犬山イヌコ、山口勝平というところが揃っていて、加えて野沢雅子、内海賢二、そして大塚周夫が出演しているという気合の入れよう。 ネズミのアニメに野沢、内海、大塚・・・何をかいわんや。 イタチも龍も出てくるんですが、そこは内海、大塚両氏にぜひとも兼役でやっていただきたかった。
アニメ映画 松竹 3000円程度qqtys
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『ぼのぼの』劇場公開版
1993年に公開された、いがらしみきお原作の劇場アニメ作品。 後にテレビアニメにもなっていますが、声優のキャストが異なります。 内容は・・・あまりにシュールでちょっと理解に苦しみます。 なんというか、演出や間の取り方もかなり独特で、ある意味哲学的な作品。 で、大塚周夫さんが"アライグマくんのお父さん"という役なんですが、これがまたかなり特殊なキャラクター。 この世のありとあらゆるものが大嫌いで、ムカつくと息子をぶん殴るという、とんでも親父なのです。 その殴られるロクデナシ息子が屋良有作さんというのも、非常に面白いところ。 この作品で、ぼのぼの役を務められた、藤田淑子さんに哀悼の意を表して・・・。
アニメ映画 バンダイビジュアル 5000円程度qqtys
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『劇場版アニメ 忍たま乱太郎 忍術学園 全員出動!の段』BD
今やすっかりご長寿アニメ番組の仲間入りをしてしまった『忍たま乱太郎』の劇場版作品。 2011年公開。 20年前に始まった作品ゆえに、すっかりベテラン・大御所になってしまった声優が多い忍たま。 改めて考えると、大塚周夫と飯塚昭三がレギュラーキャラとかとんでもないキャスティング。 この作品には出ていないが、ドクタケ城城主は加藤精三さんだったし、これだけ大御所悪役声優が揃っているアニメも珍しい気がする。 後に降板することになる辻村真人さんもまだ学園長として出演されているのは、やはり嬉しい。
アニメ映画 アミューズソフト 5000円程度qqtys
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装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ 劇場版 コレクターズ・エディション
OVA『装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ』を再編集して一本にまとめた劇場版ブルーレイ。コレクターズ・エディションにはOSTと劇場プログラムの小冊子が付属している。 大塚周夫ファン的に見どころは…やはりペールゼンの拷問シーンだろうなぁ。 インタビューでも触れられており、テイク8でOKをもらったとか。 比較的最近の作品と思っていたが、それでも2007年制作なので、もう10年以上経つ。 キャストを見ると、大塚周夫、石塚運昇、渡部猛、塚田正昭、そして後藤哲夫…。 10年という歳月が奪ったものは、あまりにも大きい。
アニメ映画 バンダイビジュアル 10000円前後qqtys