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『秘境探検ファム&イーリー』 complete edition DVD
1995~96年にかけて制作された、田中久仁彦の漫画を原作としたOVAシリーズ4本をDVD1枚にまとめたもの。 王道的なファンタジー物で、見ているこちらが恥ずかしくなるようなベタベタな90年代演出とキャラクターデザインにキャスティング。 しかし90年代中頃というセルアニメ全盛期に作られた作品なので、作画クオリティは安定しています。 大塚周夫さんは全話に登場するあくどい商人役。 お供に犬を連れているのですが、たまにケンケンのパロディが入ります。
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『墓場鬼太郎』DVD
水木しげる原作『墓場鬼太郎』のアニメ化作品。 全11話で、2008年にフジテレビ系列の深夜アニメ枠『ノイタミナ』で放映されました。 1968年にアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第一作が放映されたため、本作には『鬼太郎』40周年作品という側面もあります。 『ゲゲゲの鬼太郎』になる前の話ということで、キャストは鬼太郎=野沢雅子、目玉おやじ=田の中勇、ねずみ男=大塚周夫と、アニメ第一作のオリジナルキャストが結集。 大塚周夫さんのねずみ男というキャラクターに対する考察は、この『墓場鬼太郎』関連のインタビューで多く語られることとなります。 また本作に合わせて、ラジオドラマ番組『青山二丁目劇場』ではゲストとして出演。 当時の劇場支配人であった藤田淑子さんとの対談は、今となっては非常に貴重なものとなりました。 https://www.nicovideo.jp/watch/sm25404021
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『ルパン三世』ファーストTV BDボックス
もはや国民的アニメキャラクターである、ルパン三世の最初のテレビシリーズ全話を収めたBDボックス。 1971年のアニメ化というと、『鉄腕アトム』に端を発する第一次アニメブームと、『宇宙戦艦ヤマト』『機動戦士ガンダム』から始まった第二次アニメブームの合間の作品になります。 それまで子供向けだったアニメーションを「大人の鑑賞にも耐えうるもの」にするため、関係者一同が気合をいれて始まったものの、結果的には視聴率が振るわず打ち切りに。 特に前半の「アダルトな雰囲気」は、演出の大隅正秋の降板、宮崎駿・高畑勲が演出に加わったことにより消失。 もっともそれが後年のセカンドシリーズへの人気上昇につながるのですから、悪いとはいえませんが…。 ファンの間では常識ですが、セカンドシリーズが始まるにあたってキャストの一部入れ替えが行われました。 石川五ヱ門は大塚周夫から井上真樹夫へ、そして峰不二子は二階堂有希子から増山江威子に。 大塚さんの五ヱ門は殺し屋の臭いがプンプンで、二階堂さんの不二子は大人の色香もんもんでしたので、両者とも子供向け路線の煽りを受けた形でしょうか。 大塚さん曰く、二枚目のキャラクターを演じることが少ないので、五ヱ門は印象に残ったキャラクターだったと後年に語っています。 最初は敵で出てくるので当然ですが、大塚五ヱ門はルパンファミリーというよりも、ルパンと対等な存在感があります。 また峰不二子のキャラクターは、作画監督の大塚康生さんが手がけた絵に二階堂さんのお声が揃った、ファーストシリーズ前半のものが最高だと思います。 ゲスト悪役のパイカルや殺し屋ブーンなんかも非常にキャラクターが立っていて、人気があるのも特徴。 今から見るとだいぶ古臭い面が目立ちますが、日本アニメーション史ではやはり重要な立ち位置にあることは間違いありません。
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『虹色ほたる~永遠の夏休み』DVD
川口雅幸の小説『虹色ほたる~永遠の夏休み~』をアニメ化した劇場公開作品。 監督は『ワンピース』の劇場版などを担当した宇田鋼之介、制作は東映アニメーション。 長くテレビシリーズの延長でしか劇場作品を作っていなかった東映が、 「もう一度オリジナル長編アニメを作る」 との意気込みで作られた作品であり、興行的には失敗したものの(これについては公開時期の判断ミスなどもあったと思うが)、ストーリー・作画・音楽・演出・キャスティングに至るまで非常に高いレベルの作品に仕上がっています。 アニメーションの原点である「動かすこと」に特化したシンプルなキャラクターデザインは、一見すると手抜きのように見えますが、これが鉛筆の線で実に繊細に描かれており、それがまた活き活きと動くさまは圧巻。 題名通り、蛍が飛び回るシーンがあるのですが、なんとそこがすべて手描き! 担当したアニメーターは一か月間蛍を描き続けていたそうです。 ただ作品内で大きく作画が変わるシーンがあり、どんな演出であろうとも、これは大きなマイナス点だと思います。 登場する子ども達に、きちんと子役を配しているキャスティングもこの作品の特徴。 その芝居がひとりひとりまた素晴らしく、主演の武井さんは大塚周夫をして「勉強させられた」と言わしめたほど。 大塚周夫さんは長年アニメにおいて「アフレコの際に絵が無い」ことを苦言されていましたが、本作はアフレコ段階でほぼ画が完成しており、監督も大塚さんが喜ばれていたと語ってくれました。 もっとも、これは子役たちが演技をしやすいようにとの配慮が大きかったようです。 古き良き日本アニメーション最後の花火というべき作品であり、恐らくこんな凄い作品はもう二度と作ることはできないでしょう。 惜しむらくは、DVDでのみリリースされていること。 劇場で見た画面は非常に綿密で美しかったので、HDもしくは4kでの再発売を望みます。
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『名探偵ホームズ』BDボックス
1984~1985年にかけて放映されたテレビアニメーション。 東京ムービー新社とイタリア放送協会との合作。 当初は東京ムービー新社の下請け会社であるテレコム・アニメーションで制作されていましたが、一時中断。 その後、監督が宮崎駿から御厨恭輔へバトンタッチ、制作会社も複数に分けられる形で計26本が制作されました。 全26本中6本が宮崎駿監督作品であり、またそれらの脚本を後に『この世界の片隅に』でその名を広く知らしめることになる、若き日の片渕須直が担当していることで有名。 このボックスには含まれていませんが、1984年に劇場公開されており、テレビ版とはキャスト・音楽等が異なります。 1980年代半ばでありながら、主要キャストが広川太一郎、富田耕生、大塚周夫、飯塚昭三という面々というのも今から見ると凄い。 紅一点のハドソン夫人は麻上洋子で、ゲストキャラクターも芸達者揃いです。 個人的に非常に思い入れの強い作品で、本作の悪役であるモリアーティ教授こそ、私を大塚周夫狂いにしてしまった元凶。 悪党なのにどこか憎めず、頭が切れるのに間抜けで、悪事には全力を尽くすのに女性には紳士的。 まさに大塚節全開のキャラクターで、劇場版・テレビ版ともキャストが変わらなかったのも頷けます。 モリアーティ教授の部下であるトッドとスマイリーは、増岡弘と千田光男が担当。 ジャムおじさんやマスオさんのイメージが強い増岡さんですが、こすい悪役がこれまた上手い。 千田さんは洋画劇場世代なら数多の作品で耳にした名脇役ですが、本作ではスマイリーのとぼけたキャラクターととてもマッチしています。 なにかと宮崎担当6本が持ち上げられる本作ですがそれ他にも、作画クォリティの高い『飛行船しろがね号を追え!』や、教授のトリックが光る『貨車が消えた!?教授の大魔術』といったところもおすすめです。 ちなみに、イタリア版では日本放映の際にカットされたシーンが存在しており、一部はフィルムブックなどで見ることができます。
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『ジョジョの奇妙な冒険 第3部 スターダストクルセイダース』OVA DVD-BOX
週刊少年ジャンプの人気作品『ジョジョの奇妙な冒険』第3部OVAのDVDボックスです。 OVAという形なので原作をかなり削った上で、ストーリーも大きく改変されています。 タイトルも「奇妙」なら制作順も奇妙で、まず後半8~13話が1993~94年に。 その後に前半1~7話が2000~2002年にかけて発売されました。 そのため、後半がセル画、前半がデジタル画になっており、アニメの過渡期を感じさせます。 アニメファンには12話に若き日の今敏が携わっていることが大きな目玉でしょうか。 声優に関してですが、近年制作されたテレビアニメと比べると"異様に渋い"人選なのが特徴です。 大ベテラン、というか大御所が惜しげもなく起用されていて、アニメというより往年の洋画劇場のような顔ぶれ。 大塚周夫さんは主人公である空条承太郎の祖父、ジョセフ・ジョースター役。 原作ではかなりコミカルな役回りのジョセフですが、OVAは全体的にシリアスなので大塚周夫さん得意の三枚目要素を楽しめないのが残念です。 でもそのおかげで、大塚さん自身が「僕が演じた中で一番の二(枚目)です」と語るほどカッコいいキャラクターに仕上がっています。 この作品、音響はなんとあのルーカスフィルムのスカイウォーカーサウンドに依頼しており、そのサウンドデザイナー兼ミキサー担当者から 「私はジョセフが一番好き。なによりボイスタレントが素晴らしい」 と賞賛されていました。 ファンとして、こんなに嬉しく誇らしいことはありませんね。
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『ガンバの冒険』BDボックス
日本アニメーションにおける不朽の名作の一つ、『ガンバの冒険』のブルーレイボックスです。 トムス50周年記念ということで、付属ブックレットに野沢雅子さんと大塚周夫さんの対談が収録されています。 『ガンバの冒険』はいろいろ語るところが多いのですが、やはり大塚周夫さんが声をあてたノロイでしょう。 いまでも「日本アニメ界で最高最恐の悪役は?」という問いに必ず名前が上がるほど。 天才アニメーター近藤喜文さんが描いたエンディングの立ち絵がまず怖い。 堂々たる体躯で、残忍かつ冷酷、催眠術は使うし心理戦も行ってくる。 登場シーンは神々しく、そして声は全盛期のキレッキレの大塚周夫。 出番は少ないながらも、インタビューでは大塚さんもよく名前を挙げていたので、ご本人も記憶に残るキャラクターだったのでしょう。 あの独特な鋭い息遣いは飼っていた猫からいただいたとか・・・。 でも一番好きなキャラクターは、何と言ってもイカサマなんです。 キザで一匹狼(?)を気取って、慣れ合いはしないような振る舞いをしながらも、内面には7匹のねずみの中でもっとも熱い心を秘めたイカサマが大好きです。 堀絢子さんの熱演も相まって、とても素晴らしいキャラクターだと思います。 なので、欲を言えば野沢さんと大塚さんの対談に、堀絢子さんも同席して欲しかったですね。
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アニメ『美味しんぼ』BDボックス1~3
ついに平成も終わるということで、昭和と平成を跨いで放映された『美味しんぼ』です。 キャッチコピーは「究極のアニメドラマ」、実際今見てもかなり面白いです。 VHSはリリースされたものの、まったくDVD化の音沙汰がありませんでしたが、2016年になってようやくBDとDVDボックスが発売。 あと2年早ければ大塚周夫さんのインタビューが付いたのかもしれないのに、と悔やんだものです。 本作の海原雄山は大塚さんが『ゲゲゲの鬼太郎』のねずみ男、『チキチキマシン猛レース』のブラック魔王と並んで名前を挙げるほどのお気に入りのキャラクターだったようです。 海原雄山と山岡士郎の関係、芸術一辺倒で家族を顧みないところや、その一方で息子をどこかで認めていたりと、自分と重なる部分も多かったのではないでしょうか。 大塚さんも芸術の家系ですしね、彫刻ですが。 この手のごつくて迫力のある人物は飯塚昭三さんや内海賢二さんあたりが得意な領域なので、大塚周夫さんが海原雄山というのには最初驚きましたが、雄山のキャラクターを考えた際に大塚周夫以外に考えられないくらいのハマり役だったと思います。 パイロットフィルムも収録されているのですが、なんと山岡士郎が千葉繁さんです。 大塚さんと似た系統を持ってきたかったんでしょうね。
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『ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日』BD-BOX
横山光輝原作の『ジャイアントロボ』を、今川泰宏監督が好き勝手にやらかしたある意味伝説的なOVA作品。 日本アニメーションの技術的絶頂・全盛期である1992~1998年にかけて制作された。 ロボットアニメなのにロボよりよっぽど強い人間が暴れまわるというぶっ飛んだ作品世界と、そんな超人達に命を吹き込む(嘘偽りのない)豪華声優陣、そして圧倒的作画力で作られたアニメーション、フルオーケストラによる絢爛なBGM・・・とあまりに語るところが多すぎる作品。 大塚周夫さんはというと、主人公の属する国際警察機構と対立する悪の組織BF団の大幹部、十傑集の一人"命の鐘の十常寺"を演じる。 (この十常寺、セリフが非常に独特極まりない) 豪華声優陣だけあって、亡くなられた方もまた数多い。 青野武、納谷六朗、家弓家正、千葉耕市。 BF団側も小川真司、笹岡繫蔵、石田太郎、野沢那智、市川治、大塚周夫、そして白石冬美。
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『戦場のヴァルキュリア』アニメ第2巻
ゲーム原作のアニメ作品『戦場のヴァルキュリア』第2巻。 全26話中3~5話を収録。 大塚周夫さんは敵国将校のグレゴールという役で出演しています。 この巻だけ手に入れた理由は4話、5話のオーディオコメンタリーに大塚周夫さんが登場されていたためです。 コメンタリーのメンバーは大塚周夫・明夫親子と、音響監督の長崎行男。 作品の話を2割、残りの8割は作品とはまったく関係が無いことをしゃべっていますが、それがとても面白いのです。 戦前の話(!)、周夫さんがなぜ役者になったのか、盟友小沢昭一さんや早野寿郎さんについて、現在のアニメーションへの苦言などなど…。 大塚周夫ファンなら興味深い話が盛り沢山です。
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『うしおととら』OVA版DVD
2015年にもアニメになった『うしおととら』だが、こちらは1990年代に作られたOVA版のDVD。 中古で購入したのでバラだったが、パッケージに価格が記載されていないので、おそらく本来はボックスに収まっていたのではないかと思う。 2015年アニメ化のニュースが出たのが、OVAでとら役だった大塚周夫さんの亡くなられた直後だったので、その時の気持ちは推して知るべし・・・。 音楽がまったく世界観に合っていないと思うのだが、作画はさすが90年代OVAといった感じ。 Vol3には特典映像として制作側のインタビューがあり、大塚さんもしっかり出てきます。 テレビアニメ化のタイミングに合わせてBDボックスでも発売するのかなと思ったら音沙汰無し。 いい加減発売してください。
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『勝負師伝説 哲也』コンプリートDVD
週刊少年マガジンに連載されていた『哲也-雀聖と呼ばれた男』のアニメ化作品。 全20話をまとめたコンプリートボックスで、初回生産限定と書かれていますが、今でも新品で購入できる模様。 麻雀を知らなくても十分面白い作品ですが、知っていればさらに楽しめます。 大塚周夫さんは晩年、芝居におけるリアリズムの追求に非常に熱心だったことはインタビューで度々口にしていますが、アニメーションにおけるリアリズム表現のひとつの到達点はこの『哲也』の房州だと思います。 房州の「麻雀以外に何もできない人間」という職人気質なキャラクター像はもちろん、作品の舞台が太平洋戦争直後の混乱期真っ只中の日本であり、大塚さん自身が当時の空気を肌身で知っていることも、大きな要因でしょう。 18話『別れの天和』においては、アニメにおける演技表現を超えているとも思える程の実在感。 インタビューで房州のことを口に出していたかはわかりませんが、芝居の力の入れ方から、このキャラクターを大塚さんが非常に気に入っていたのは間違いないと思います。 声優陣も物凄い力の入れようで、ナレーションの青野武、ゲストの肝付兼太、柴田秀勝あたりは往年の声優ファンにも嬉しいところ。 そして大好きな戸谷公次さんが演じる印南は最高というほかありません。 大塚周夫さんの後継には戸谷さんが相応しいと思っていたのだが、あまりに早いお別れとなったことが今でも悔やまれます。
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