[ふしぎ石研究室] ペリドット/USサンカルロス産 0.81ct

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僕たちがレア・ミネラの蒐集に熱中していたあの頃、
業界をぶっちぎりで牽引してくれていたあるお店がありました。
此方で買った石は100%間違いなし!っていう絶対の信頼感と
夢の価格設定で、毎月の更新日は争奪戦の様相を示しましたが、
そんな中、当時運良く何個か購入できた1石。

No.470
ペリドット/USアリゾナ州 サンカルロス鉱山/0.81ct
記号:7Uカニ
サイズ:4.8 * 5.9 * 4.0mm
SHOP購入時オリジナルのケースとラベルが付属します。

以下↓ は当時のSHOP説明 原文
石の由来が鉱山レベル、カッターレベルで判明している製品というのは
稀有ですよね。特別な価値があると思ってログに残しました。

アメリカ、アリゾナ州を代表する有名な産地の「ペリドット」です。
原石の多くは"暗色"で、しかも『内包物』が沢山入っていました。
今回カットした中から良質な石を選びました。
美しい「アメリカン・ペリドット」を楽しんで下さい。
今までにお買い上げ頂いたお客様で、2個目のご注文 承ります。

写真2枚目
アリゾナ産(左)と中国産(右)のペリドット色比較 参考です
アリゾナ産の圧倒的な上質が見て判りますでしょうか?
中国産はサンプルなので付属しません(念のため)

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ペリドット(橄欖石)は
マグネシウムと鉄の珪酸塩鉱物であるオリビン属の仲間で
その中でもジェム・クォリティの品質と美しい緑色を持っている
特別な個体を区別するためにつけられた宝石名です。

橄欖石の鉄側の端種はファヤライト、
逆のマグネシウム側の端種はフォルステライトという鉱物で
美しい緑色がでるペリドットはマグネシウム側に寄っている
組成が鉄側に寄っていくと→暗く、黒くなってしまいます

一般的なペリドットのカラーはオリーブ~黄味の緑色ですが、
黄味が少なく、緑が濃いペリドットは上質品として価値が高いようです。
その昔からエメラルドと勘違いされて扱われてきた石で
かのクレオパトラも愛したとか?

エジプト St.ジョーンズ島は歴史的産地ですが、現在採集禁止。
ミャンマー、米国アリゾナ州、ハワイ州、ノルウェーなども
有名ですね。産地による個性も意外にあったりするので
産地コレクションするのも楽しい種です。

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