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刑事コロンボ「策謀の結末」〈小池朝雄バージョン〉
新・刑事コロンボの購入特典、もう一点ありましてそれがこの「策謀の結末」小池朝雄による旧吹き替え版です。 日テレに放送権が移って、新しく制作されたのは紹介済みの「黒のエチュード」の2時間枠版だけではありません。最初のエピソード「殺人処方箋」も犯人役のジーン・バリーの声は旧版の瑳川哲朗氏からフィックス声優の若山弦蔵氏に。これはアリです。コロンボの声は小池氏で変わりませんが、旧吹き替えは一本目という事で若干雰囲気が違っていたそうで(見た記憶がないのです)、コロンボの有名な「うちのカミさんがね…」という台詞もなく、(確か「女房」と言っていたと)ちょっと違和感を感じる人もいるのかも知れないので吹き替えし直して正解だったでしょう。 そして新シリーズが放送されるわけですが、惜しくも小池氏は物故されており、代わりに石田太郎氏が2代目を引き継ぎました。その後、その石田氏のコロンボで旧作のうちの何本かのエピソードが録り直されております。本エピソードもそのうちの一本です。録り直されたもののファンには馴染みのある小池版の方はと言うと、ソフトに収録されたりとちゃんと残ってます。ところが本エピソードだけは音源を紛失したらしく、残っておりません。流通しているソフトには新録の石田版のみが収録されているのが現状でした。 「特典」扱いのこの盤はファンが録画していたビデオの音源を元に復元されたものです。石田版の犯人の声は家弓家正氏でしたが小池版は納谷悟朗氏です。犯人の設定はアイルランド人という事で、「モンティーパイソン」でイギリス人のジョン・クリーズの声を担当していた事もあって、実にハマって聞こえます。 余談ですが、追加収録分などでギレン・ザビの声で有名な銀河万丈氏もコロンボの声をアテています。想像以上にしっくり来る感じで意外でした。 #懐かし #TV
ジェネオン エンタテインメント 購入特典オマハルゲ
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刑事コロンボ「黒のエチュード」75分バージョン
「刑事コロンボ」で唯一、2種類のバージョンがある作品です。分冊百科である新・刑事コロンボの「購入特典」としてゲットしました。 コロンボは基本、本国アメリカでは90分枠と2時間枠の作品が混在しておりました。他のエピソードはそのどちらかで製作されましたが、このエピソードのみ、90分枠版に追加撮影された2時間枠のバージョンも存在しているんですね。NHKでの放送の際、このエピソードは90分枠(75分)版がお茶の間に流れてました。放送権が日テレに移った際、当時はコロンボを担当していた小池氏はまだ存命で、2時間枠のバージョンが改めて吹き替えされたんですね。それ以降、TVではその2時間枠のみ放送という形になり、旧吹き替えの75分版は幻となってしまいました。 本エピソードの犯人役はP・フォークの盟友でもあるジョン・カサヴェテスで、新録版では阪脩氏が吹き替えられてました。阪氏はアニメのパトレイバー等で脇役のイメージが強く、メインゲストの犯人役は珍しかったですね。 さて、本ディスクに収録の幻となったバージョンの方は、カサヴェテスの声を担当されたのが長谷川哲夫氏。後期の「3年B組金八先生」での校長役が印象に残ってます。二つのバージョンは編集の違いなどもあり、単純に時間が長い短いというだけではありません。比較して視聴すると若干ラストシーンの印象が違って感じられました。 #懐かし #TV
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