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セレナーデ・エスパニョール / ヴアルス・ブルエツト('35)
Columbia 28645 『ルーヨニパスエ・デーナレセ 』 曲作フノズラグ 曲編ーラスイラク 139989 1935年3月20日 録音 『トツエルブ・スルアヴ』 曲作ゴリド 2200121 1935年5月8日 録音 右→左表記です。 ピアノ伴奏:マダム・ロイヒテンブルグ 1935年12月発売 以下、投げ込み(歌詞カード)記載より・・・ 『セレナーデ・エスパニョール』 グラズノフは一八六五年 露西亞はペトログラードに生れた。彼の音樂教育は其の家が裕福であつた爲と 母親がバラキエフの弟子として洋琴に巧みであった爲、極めて惠まれたものであつた。 九歳の頃、洋琴の名手コンツキイに就き樂典、音樂史を研究しその後その才を認められて リムスキイ・コルサコフの門に入り專心作曲を修めるに至つた。この『セレナーデ・エスパニョール』は 輕い美しい小品である。玉を轉がす様なピアノのワルツ風の演奏は極めて効果が多い。 『ヴアルス・ブルエツト』 リヒアルト・ドリゴの名はこの『ヴアルス・ブルエツト』や『セレナーデ』によつて普く知れ亘つてゐる。 伊太利生れの作曲家で、ロシアの帝政時代にはペトログラードの宮廷付指揮者として三十四年間勤續した。 彼の最も得意とするのは舞踊音樂で、彼が『セレナーデ』や『ヴアルス・ブルエツト』以外に比較的世に 知られてゐないのは、宮廷深く埋もれて居た事と、彼の性質として賣名的行爲に出づる事をせず、 唯斯道にのみ專心してゐた事による。 '24 1/30 不本意だったレーベル画像差し替えました。 https://www.youtube.com/watch?v=GRvQN6EaVuc #諏訪根自子 #nejikosuwa #セレナーデエスパニョール #ヴァルスブルエット
SPレコード 日本コロンビア 日本:古書店さんnine_o_nine
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ロマンサ・アンダルーサ / オリエンタル('35)
Columbia 28225 表題タイトルの投げ込み(歌詞カード)です。 裏面掲載全文は盤の方に記載しました。 表書きの今で言うアーティスト簡介みたいな文面には "日本楽壇の寶玉、世界的天才少女ヴァイオリニスト諏訪根自子も輝かしい十六の春を迎へました。 憧れの外遊の日も近く、小鳥のやうな根自子さんの海外への飛躍が約束されようとしていゐます。 音樂の都ウヰーンを、花の都パリを夢みつつ溢れるばかりの觀喜をヴァイオリンに託して 『渡歐の春』を奏でる傑作二曲です。" とあります。う〜ん、なんと希望に満ちた「美貌なる昭和」!? 蓄音機から流れる音を聴きつつ、ほぼ90年近く前の解説読みながら(楽曲的知識も有りません故…) リリース時のそんな空気感も味わいつつ珈琲でも・・・な時間はなかなかに佳きひとときであります^^♪ 下部に【納付済み】の印刷はなし。スタンプは表面です。 #諏訪根自子 #nejikosuwa
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ロマンサ・アンダルーサ / オリエンタル('35)
Columbia 28225 『サールダンア・サンマロ』 作テーサラサ 139722 『ルタンエリオ』 作ーイク 239721 左←右表記です。 ピアノ伴奏:マダム・ロイヒテンブルグ 1934年12月20日 録音 1935年3月の発売。 前作とカタログナンバーが40違い、毎月リリースが続きます。 投げ込み(歌詞カード)の解説によりますと・・・ ロマンサ・アンダルーサ 作曲者パブロ・サラサーテは西班牙のパムペルーナに生れた近代屈指の大ヴァイオリニストです。 十歳の時イサベラ女王陛下の御前で演奏し、御秘蔵の名器ストラディヴァリウスを拝領した程の 天才であります。「ツィゴイネルワイゼン」「ホタ・アラゴネーサ」及び四冊になつてゐる 「スペイン舞曲」等は彼の作品の中でも最も著名なものであると同時に。現存ヴァイオリン獨奏曲中 最も麗はしいものであります。 オリエンタル 作品五十番の「五色眼鏡」(カライドスコープ)と構する組曲の第九番であります。 現代の組曲は往時のそれの様に舞踏曲集でなく標題音樂に属して居り一般に寫眞的な表題が興へられて おります。 一つの組曲の各樂部はそれぞれ色彩を異にして各々その内容を表示する表題が附されてゐます。 併し各樂部は同一基音の上に書かれて、一つの組曲内にあることを示してゐるのであります。 この「五色眼鏡」も以上説明した現代の組曲形式に従つて作られてゐます。「オリエンタル」は東洋的な 旋律と律動とに依つて書かれた舞曲で、夢見る様なその旋律は組曲とは離れて單獨に有名となるに至りました。 *スペイン舞曲集 第2集 作品22 - 第3曲: ロマンサ・アンダルーサ(アンダルシアのロマンス ) https://www.youtube.com/watch?v=KSSfsix6BQ4 2024年1月23日 諏訪根自子さんの生誕日に。 #諏訪根自子 #nejikosuwa
SPレコード 日本コロンビア 日本:その他nine_o_nine
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婦人公論 1935(昭和10)年 11月1日 第二百四十三號(十一月號)
『婦人公論』廿(20)周年記念十一月號 分厚い584㌻に及ぶ記念号は定価65銭也。 昭和九年の項に小さいですが根自子さんの美しいポートレイトが掲載されております。 (一枚目、高画質化しました) 天才少女・・・そして「親と子の問題」として世間の耳目を集めた、きっとそんな'年の顔'の女性 だったのでしょう。 #諏訪根自子 #nejikosuwa
雑誌 中央公論社 日本:古書店さんnine_o_nine
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婦女界 1935(昭和10)年 5月1日 第五十一巻 第五號(5月號)
戦後にもお母様のインタビューはありますが、此方は戦前=昭和10年春のもの。 『近く渡欧する天才ヴァイオリニスト 諏訪根自子さんのお母様を訪ねて』 と題された6㌻に渡る記事です。 新宿から乗り換えてから5つ目、代々幡上原驛で下車して狭い横丁にある"詫び住まい"は、これが天才少女の家か?と怪しまれる質素な住居。 「このつつましい生活の中で精魂の限り音楽に精進する根自子さんを思ふと何かしら浄らかな感じにうたれる」 と印象を綴られている。ご自宅でのインタビューですね? ・家出騒動の顛末、自らは語らずこたえは根自子の成長で…。 ・天才?まだ未完どうかつけあがらせないでください。 ・二転三転するので渡欧の時期は明言せず。 幼少の頃、音楽を始めたキッカケ、ご自宅での様子とか、よく拝見する出来事のインサイドストーリー等が語られており興味深いです。 しかし、戦前のインタビューアーの方の見識というか文学的レベルの高さと言うか?私見も含めよく感嘆する。 #諏訪根自子 #nejikosuwa
雑誌 婦女界出版社 日本:その他nine_o_nine
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セレナーデ・エスパニョール / ヴアルス・ブルエツト('35)
SP盤付属の解説カード(投げ込み)です。 自身「セレナード / ガヴォット」盤に続く嬉しいカード付属タイトルです^^ 同様に、盤が右→左表記で、カードの方は現代同様の左→右表記です。 ドリゴ『ヴアルス・ブルエツト』の方は同月29日が最後の録音となりますので、その1回前のセッション(8日)に『メヌエット』と共に録音されたものです。 細かい事、リズムや技巧云々よりも響いてくる音。この15歳の演奏は何故?こうも惹きつけられるのでしょう?『スペイン風のセレナーデ』…とてもチャーミングな曲、そして演奏。一度だけ訪れた彼の国は、真冬でした。きっと春の夕べとか似合うんだろうな♪ https://www.youtube.com/watch?v=oxCffOVebvs Columbia 28645 『ルーヨニパスエ・デーナレセ 』 曲作フノズラグ 曲編ーラスイラク 139989 1935年3月20日 録音 『トツエルブ・スルアヴ』 曲作ゴリド 2200121 1935年5月8日 録音 右→左表記です。 ピアノ伴奏:マダム・ロイヒテンブルグ 1935年12月発売 #諏訪根自子 #nejikosuwa #SP盤 #蓄音機
SPレコード 日本コロンビア 日本:古書店さんnine_o_nine
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婦女界 1935(昭和10)年 3月1日 第五十一巻 第三號(3月號)
"小鳥のやうに小さく可愛かった根自子さんも今年は十六の春、大人の世界の感情の縺れが災はいして・・・(中略)・・・隠れ家で弾いた愁曲の数々も、今は忘れて好き春です。" なかなか詩的な記述ではありますが、時期的に既に騒動= https://muuseo.com/nine_o_nine/items/73?theme_id=39653 も峠を越えて、モギレフスキー教授の元に復帰し欧州への留学も決まり…そんな頃のご表情='16の春'(満15歳)ですね? 『藝術の園に若葉は薫る』 と言う冒頭寫眞特集の㌻に掲載されております。 このお誂えの左上腕部の鳥と階級章みたいなエンブレムが印象的なセーラー服姿、iconicです。 #諏訪根自子 #nejikosuwa #九段精華
雑誌 婦女界出版社 日本:その他nine_o_nine
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薔薇は生きている 1935年 9月12日 発行
1933年3月に15歳で早逝された山川弥千枝(山川彌千枝)さんの遺稿集。 初出は1933年6月に『火の鳥』全編にて発表されたもの。川端康成氏はじめ有名文士さん方より大絶賛され反響を巻き起こしたその後、翌々年の1935年の9月に一冊の単行本(豪華函入り)に纏められ沙羅書店より発売されました。(故にこの発行日を選択しました) 更にその4年後の1939年に甲鳥書林からも一圓(円)五十銭で発売され、同書林版だけでも確認出来るだけでも60刷以上に及び(*因みに所有品は1941(昭和16)年版の第58刷!)大ベストセラー化。以後戦後間もない頃に発行されたヒマワリ社版は中原淳一氏の装画でたいへん美しく希少であり人気が高いみたいです。近年は2008年 創英社より刊行されていてこちらは中村佑介氏表紙イラスト、川上未映子さん解説文、帯文 緒川たまきさんと時代を映します…。 …と偉そうに書きましたが、知ったのはごく最近です^^; この本は山川彌千枝さんの遺稿…8歳から15歳時の日記/作文/短歌/手紙/絵で構成されています。 少女文学の瑞々しい類稀なる才は凡人には筆舌に尽くし難く、また末尾を結ばれるその初出『火の鳥』に所属しておられた母である歌人 山川柳子さんによる日記の最後に記された「生れて初めて化粧したる顔、花嫁の如し。」は涙を禁じ得ない。 この日記の1932(昭和7)年5月18日。根自子さんの處女放送(NHK)⬇︎を聞かれた日のことが記されています。 https://muuseo.com/nine_o_nine/items/65?theme_id=39653 評論家や大人の感想は今でも目にする事が出来ますが、一般同世代のインプレは貴重な証言と言えましょう。 しかしその同世代の天才少女の演奏に触れての余りに素っ気ない記述、母さまの批評は額面通り?それとも?・・・この機微も含め、全編まさに「琥珀に封ぜられし昆虫の如く、準古典の位置に列せられて、永久に愛読者を絶たないであろう。」(木村毅)そんな一冊であります。 #諏訪根自子 #nejikosuwa #山川彌千枝 #薔薇は生きている
書籍 甲鳥書林 日本:古書店さんnine_o_nine
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タイスの冥想曲 / 白鳥('35)
Columbia 28298 『曲想冥のスイタ 』 作ーネスマ 139772 『鳥白』 作ンーサ・ンーサ 239773 左←右表記です。 ピアノ伴奏:ナデイーネ・ロイヒテンべルヒ 1935年1月27日 録音(同年4月発売) 100番目のアイテム記念展示は、個人的に一番好きなカップリングのSP盤です。 『タイスの冥想曲 c/w 白鳥』 この調べ、揺れる提琴の音色に…単に美しいとか技巧が云々とかを遥かに超越したなにかに 心がうち震え、そして蕩けます。完全に虜になった2曲です♪ 残念ながら、所有のSP盤は余程聴かれたのか?ご覧の様なコンディションでありますが、 (もしかしたら戦前に購入された所有者さんも同じ様な心持ちで何度も何度も聴かれたのかも?) 所有しているだけで嬉しいそんな一枚であります。 "瞑想"曲は"冥想"と記されています。「ンーサ・ンーサ」はサン・サーンスですね^^ https://www.youtube.com/watch?v=vl5LGim6ygI #諏訪根自子 #nejikosuwa #タイスの瞑想曲 #白鳥
SPレコード 日本コロンビア 日本:その他nine_o_nine
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婦人之友 1935(昭和10)年 9月號 第二十九巻 第九號
文面から察しますと渡歐の決定後(前年11月?)、1935年8月9日。この日が最後のレッスンであったのでしょうか? 「親愛なる根自子さん 心からサヨウナラをいひませう。あなたの上に相つゞく成功と健康を 心から祷りながら」 モギレフスキー氏の直筆の原文は・・・ 「A nearly sayonara to my dear Nejiko san ! With all the best wishes for a long chain of successes and good health Hers as always Alexander Mogilewsky」 …いろいろあったにせよ、遺されたSP盤の情緒豊かな音色に接する度に、 モギ先生のご指導は適切でこの時点での根自子さんの藝術を大いに前進させたものだったのだと感じ得ます。 この取材から5ヶ月後の翌年1月、渡歐告別提琴演奏會を名古屋/大阪/京都の順で巡り催され一旦、帰京され21日、最後の日比谷公會堂での公演をフィナーレに慌ただしいご自宅取材をこなされた後。再び東京駅から寝台列車で西へ…神戸を目指される事と相成るのです… またこの辺りも後日、資料を交えまして。 #諏訪根自子 #NejikoSuwa #AlexanderMogilewsky
雑誌 婦人之友社 日本:その他nine_o_nine
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小學年鑑 昭和11年 1935(昭和10)年 11月發行
戦前の小学生向けの雑誌。当時の時事情勢など含みそのボリュームは数百㌻に及び、「日本一の少年少女」の項目で"ヴァイオリンの名手"として根自子さんが紹介されている。因みに表紙の2596は皇紀ですね? #諏訪根自子 #nejikosuwa
雑誌 小学年鑑刊行會 日本:その他nine_o_nine
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アヴェ・マリア / メヌエット('36)
Columbia 29319 『アリマ・ェヴア 』 曲作ーノグ 139990 『トツエヌメ』 曲編ーラスイラク 曲作イキスフレデパ 2200122 左←右表記です。 ピアノ伴奏:マダム・ロイヒテンブルグ アヴェマリア 1935年3月20日 / メヌエット 同 5月8日 録音 揺れるビロードの漣(さざなみ)の様な演奏。時折、強い風に煽られ波頭立つもそれは飽く迄、内海か湖面かの範疇を出ない抑えた昂揚に胸打たれる。そんな「アヴェマリア」は日本に於いて演奏(録音)された最も早い例として紹介されています。個人的に大好きなカップリング盤、フリップサイドの「メヌエット」の一聴軽妙な様で案外複雑な展開に垣間見える独特の間の様なものも一種の個性であられましょうか^^? コロムビアの'35年12月新譜目録には掲載されておりません故、この次の「美はしき天然 c/w インディアン・ラメント」が3月の発売ですから、恐らく根自子さんの渡欧話題に乗せ1月か2月に発売されたものと思われます。 …しかしこの一つ前の「ヴァルス・ブルエット c/w セレナーデ・エスパニョール」はカタログ番号(28645)からもこの12月発売の筈ですが目録に記載なく???またその辺りもおいおい調べると致しましょう♪ https://www.youtube.com/watch?v=3gJQvFakfOo #諏訪根自子 #nejikosuwa #avemaria
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國際寫眞新聞 1935(昭和10)年 4月(101)號
『國際寫眞新聞』1935(昭和10)年 4月(101)號より。 "私にはたつた一つ先生から貰つた國産の鈴木ヴァイオリン一挺の外何もないのです" 戦前録音のあのSP盤の贖えない魅力に溢れた演奏は、須く鈴木ヴァイオリンの醸した音色だったのでしょうか? …大変に興味深いご発言(=証言)です。 #諏訪根自子 #nejikosuwa #諏訪根自子愛器
雑誌 同盟通信社 1935年nine_o_nine
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セレナード / 夢の後に('35)
Columbia 28185 『ドーナレセ』 作ゴリド 139684 『に後の夢』 作レーオフ 239685 左←右表記です。 ピアノ伴奏:マダム・ロイヒテンブルグ 1934年12月12日 録音 前後のカタログ番号の録音日/発売月から翌年、1935(昭和10)年1月リリースでしょうか?(未確認)。 ↓ 1935(昭和10)年 のコロムビア2月新譜(1935)目録に掲載されておりました。1月ではなく2月リリースである事が確認されました 。 ('23年 5月1日 追記) この12月は5日、12日、20日と3週連続のレコーディングでした。 ドリゴ『セレナード』、1900年初演のバレエ「Les Millions d'Arlequin(百万長者の道化師)』中の曲とのこと。後に蕩けるようにロマンチックな詩が与えられる事になりますが、同様にこの揺れときめく様なメロディは飽く迄チャーミングでありそして美しく、14歳の根自子さんがどんなイメージを持って奏で表現されたのか?・・・そんな事は関係ありませんね?ただただ酔いしれます♪ https://www.youtube.com/watch?v=ch3w8Gg74VE #諏訪根自子 #nejikosuwa #セレナード #夢の後に
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諏訪根自子さんブロマイド (戦前'35)
戦前の個人の方(女学生さん)蒐集の当時のブロマイド・コレクションに入っていた一枚です。 有名な一枚ですが、余りクリアーではありません。然し90年近く降り積もった時間の為せる業でしょうか?セピア色に褪色してとても雰囲気がいいです♪ 何故でしょう?白縁は下辺のみと言う・・・。 年代は推測です。 #諏訪根自子 #nejikosuwa #ブロマイド
ブロマイド 日本:骨董品店さん 1935年nine_o_nine