婦女界 1935(昭和10)年 5月1日 第五十一巻 第五號(5月號)

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戦後にもお母様のインタビューはありますが、此方は戦前=昭和10年春のもの。

『近く渡欧する天才ヴァイオリニスト 諏訪根自子さんのお母様を訪ねて』

と題された6㌻に渡る記事です。

新宿から乗り換えてから5つ目、代々幡上原驛で下車して狭い横丁にある"詫び住まい"は、これが天才少女の家か?と怪しまれる質素な住居。

「このつつましい生活の中で精魂の限り音楽に精進する根自子さんを思ふと何かしら浄らかな感じにうたれる」
と印象を綴られている。ご自宅でのインタビューですね?

・家出騒動の顛末、自らは語らずこたえは根自子の成長で…。

・天才?まだ未完どうかつけあがらせないでください。

・二転三転するので渡欧の時期は明言せず。

幼少の頃、音楽を始めたキッカケ、ご自宅での様子とか、よく拝見する出来事のインサイドストーリー等が語られており興味深いです。

しかし、戦前のインタビューアーの方の見識というか文学的レベルの高さと言うか?私見も含めよく感嘆する。

#諏訪根自子 #nejikosuwa

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