音樂雑誌 シンフォニー 1947(昭和22)年11月30日 發行 第三輯

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東寶音樂協會編輯による機関誌。昭和22年11月30日 發行の第三輯。

今号でなにより目を引きますのは、表紙を飾られている事も勿論ですが 根自子さんご出演のオムニバス映画「幸運の椅子」(東寶/日映)の広告ページとスチールが掲載されている事でしょう。重要な演奏シーン(=貴重なニュース映像以外での動く根自子さん!)もあるので是非!ソフト化して頂きたいものです。

「諏訪根自子さんを訪ねて」と題された1ページ半のインタビュー記事も掲載されていて、ご自身のお言葉と緒崎勝一郎さんによる音楽ばかりでなく趣味や生活迄踏み込んだ素顔を紹介されたなかなか興味深いもの。"京王千鳥烏山の越さ(購入さ)れたばかりのご自宅"の事とか時代ですね^^;

根自子さんの書棚にはボードレールの「惡の華」。いい。

また、11月29日、浦和での演奏會の事に触れられている。(印刷/発行の日付からこれはどうか?と思うのだが・・・)第8軍エデュケーショナル・センター主催。これは、恩地孝四郎さんが観られたアレと同一系列の催しですね?

遡って…

11月19日 學生に贈る諏訪根自子 演奏會。日比谷公会堂にて・・・。「シャコンヌ」「クロイツェル・ソナタ」商品「G線上のアリア」「ロンド」「ハバネラ」「鐘」。

11月28日 久々のラジヲ出演。なんと30分!(21:30〜放送)「悪魔のトリル」「蜜蜂」「メロディー」「華麗なるボロネーズ第一番」・・・録音残ってないのでしょうか!?

"東寶藝術家"として実にラッシュなご活躍ぶりです♪

#諏訪根自子 #nejikosuwa #東宝

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    ktr

    2023/09/16

    昭和22年にトーマス・マンやヘッセを読んでいるのは、やっぱり同時代的な感性もよかったのですね。
    今回恥ずかしながらはじめて彼女の少女時代の演奏を聴いてみたのですが、思いのほか音色が勁いのが印象的でした。

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    nine_o_nine

    2023/09/16

    勁い・・・すばらしいご表現ですね!(恥ずかしながら初めてで思わず…^^;)

    技術だけではない何か心震わされるものが戦前の録音にはあって惹かれます。

    そして同時代感、まさに!!

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