-
ナロ20 54
【実車について】 ナロ20は1958年(昭和33年)から9両製造された、20系客車の2等車(現グリーン車)である。当時はビジネス利用で需要があり(逆に寝台車は経費として落とせない会社があった)、「あさかぜ」「さくら」などに連結されたが、東海道新幹線開業以降は需要減となり1968年に6両がナハネ20へ改造された。残った3両は引き続き「あさかぜ」に連結され、1975年の山陽新幹線博多開業まで使用された。 【この模型について】 KATOのナロ20のうち、単品設定されたNo.5093-1を以下の項目を加工した。 ①車番「2」⇒「54」 ②グリーンマーク移設 「あさかぜ」用として最後まで残った4、5、54のうち、日立製の54で比較的晩年の姿を再現。 グリーンマークは出入り台(後位)寄りだったのを、消しゴムで一旦消して前位寄りに数ミリずらしたところにインレタ貼りした後、半艶クリアで押さえてある。 当時のグリーンマーク貼付位置は、工場や施工時期によって若干バラツキがあり、ナロ20の3両もそれぞれ違うようだ。 ちなみに、製品オリジナルの車番:2でグリーンマーク貼付は実車では存在しない(1等車時代にナハネ改造の為)。 2015年にKATOから発売された『10-1321 20系寝台特急「あさかぜ」』のナロ20にグリーンマークが無く、「エラー」だという声を聴いたが、インレタを貼れば済む話。上記のような変な拘り(?)があると、マーク無しのほうが返って好都合だと思う。 #20系 #ブルートレイン
鉄道模型 Nゲージ KATO 2020年5月ngt001675
-
マシ29 2
【実車について】 マシ29(0番台)は旧スシ37746~で1929~31年に製造された食堂車。このシリーズは型式改番や冷房有無等で複雑な構成となっているが、マシ29型となるのは1953年以降。0番台と100、200番台が存在するが、0番台は二重屋根が特徴。戦後は「つばめ」「はと」などにも連結された他、マシ29-2は長崎などの九州地区に配置され、急行「雲仙」などに使用、晩年は急行「玄海」用として京都向日町に配属、1968年まで使用された。特徴的な3軸台車を履いた戦前製食堂車としては最後まで生き残った一両である。 【この模型について】 レボリューションファクトリーのブラスキットを組んだもの。妻面はKATOオハ31、二重屋根と床板、内装の食堂テーブルはアルモデル(旧キングスホビー)、台車はKATO TR73にレボの部品を追加してTR74風にした。 自作室内灯を設置。 年代設定は1965年前後で「ぶどう2号」とし、向日町運転所在籍時(急行玄海用)の仕様とした(車体標記は「大ミハ」で代用)。
鉄道模型 不明 2020年5月ngt001675