-
オシ17 2(青大将色)
【実車について】 オシ17は1956年(昭和31年)から1961年(昭和36年)までに製造された食堂車。新製費用を削減するために、遊休状態となっていた、GHQ返還車両などの台枠を再利用しているが、車体は当時の最新技術といえる軽量構造で新製している。食堂は蛍光灯や固定窓など最先端の設備を誇るが、調理室は技術的な問題で電化されずに石炭レンジを採用している。 ブルトレになる前の寝台特急「あさかぜ」や特急「つばめ」「はと」にまずは投入され、オシ17-1~4は青大将塗装で落成している。その後、各長距離急行用として、戦前製食堂車に代わって増備された。1972年に急行「きたぐに」で使用中に火災を起こし、全車使用中止、廃車となった。 【この模型について】 KATO 青大将「はと」のセットにある1両。セットの車番はオシ17-4であったが、2両入手していたため、車番変更と屋根のウェザリングを実施。インレタでオシ17 2とし、GM半艶クリヤーでインレタを押さえた。屋根はプライマー塗装の後に、Mr.カラー「C137タイヤブラック」を砂吹き。塗装の厚みは、調理室煙突から進行方向後方数センチ>食堂上部>車体雨どい付近&煙突前方 のグラデーションになるようにしている。 食堂テーブルと椅子も塗装し、自作LED室内灯を取り付け。実車の青大将編成は屋根が銀色であるが、クリアで押さえていないので2~3ヶ月でグレーになってしまうことに加え、オシ17は石炭レンジによる煤が屋根に付着するので、1両だけ極端に屋根が汚れて見える事がある。今回はこれを再現した。
鉄道模型 KATO 不明 (中古購入)ngt001675
-
EF58 31 ①
【実車について】 1948年(昭和23年)東芝製の旅客用電気機関車。落成時はデッキ付き車体であったが、1954年(昭和29年)に同社にて改造され新車体となる。改装時はぶどう色ではなく、試験塗装で出場したことは有名。晩年は下関運転所に配属され、関西ブルトレ、団臨などを牽引している。1979年(昭和54年)10月廃車。 【この模型について】 KATOのEF58 後期形 大窓 ブルー(No.3020-1)の初期ロットモデルを中古品で購入して作成した。時代設定は1975年(昭和50年)頃をイメージして14系14形の寝台特急「あかつき」などに合うようにしている。 手摺り、フック類別パーツ化、ヘッドライトケース、ヨロイ戸、誘導員握り棒等、銀河モデル、レボなどの小物パーツと交換取付、先台車は旧車体時代の名残のあるEF58 小窓 茶(No.3055-1)用。ヘッドライト用LEDは高輝度電球色に交換。 塗装はFARBE青15号のみ、クリーム部分はマスキング。
鉄道模型 Nゲージ KATOベース 2018年1月ngt001675
-
マシ29 2
【実車について】 マシ29(0番台)は旧スシ37746~で1929~31年に製造された食堂車。このシリーズは型式改番や冷房有無等で複雑な構成となっているが、マシ29型となるのは1953年以降。0番台と100、200番台が存在するが、0番台は二重屋根が特徴。戦後は「つばめ」「はと」などにも連結された他、マシ29-2は長崎などの九州地区に配置され、急行「雲仙」などに使用、晩年は急行「玄海」用として京都向日町に配属、1968年まで使用された。特徴的な3軸台車を履いた戦前製食堂車としては最後まで生き残った一両である。 【この模型について】 レボリューションファクトリーのブラスキットを組んだもの。妻面はKATOオハ31、二重屋根と床板、内装の食堂テーブルはアルモデル(旧キングスホビー)、台車はKATO TR73にレボの部品を追加してTR74風にした。 自作室内灯を設置。 年代設定は1965年前後で「ぶどう2号」とし、向日町運転所在籍時(急行玄海用)の仕様とした(車体標記は「大ミハ」で代用)。
鉄道模型 不明 2020年5月ngt001675
-
EF58 60
【実車について】 1953年東芝製の旅客用電気機関車。日立製61号機と共にお召列車牽引用として発注されたもので、一般機と装備が多少異なる。浜松機関区に配属され、主に上りのお召列車を担当した。コンディション維持の目的で一般列車にも充当されたが、1967年に追突事故を起こした後にお召指定を解除された。廃車は1983年5月。 【この模型について】 KATOの初期形大窓 茶 No.3020-4の動力と、No.3050 EF58 60 お召予備機用ボディーの中古品がベース。製品化はされているが、1979年のお召予備機指定時(整備完了後)の設定であり、最晩年の形態&お召装備でそのままではあまり使い道がない為(別途新品は購入したが)、1960年代半ばから1977年の大窓+ビニロックフィルタ時代の仕様を作成した。もうこの時代はお召列車を牽引することはほどんどなかった為、過度な艶出しや装飾は極力排除し、日常使い込んでいる状態を再現した。 手摺り類一部とワイパーは別パーツ化。ワイパーは角度可変。前面窓は、小窓Hゴムから大窓化。水切りは位置が異なる(強化ワイパー変更の都合)ので、1mm程度下げた位置に作り直し。避雷器も初期タイプに変更。 塗装は透明のプライマーを塗装後にぶどう色2号⇒帯部(メッキ)も含めて艶消しクリア(半艶+フラットベースを調合)をエアブラシ塗装した。 以上により、急行「高千穂・桜島」「雲仙・西海」などの編成再現時にマッチする仕様となった。
鉄道模型 Nゲージ KATOベース 2019年2月ngt001675
-
EF58 49
【実車について】 1953年日立製の旅客用電気機関車。当初は浜松機関区に配属されたが、1957年8月に東京機関区に転属、特急塗装(青大将塗装)となり、「つばめ」「はと」などの牽引にあたる。晩年は長岡運転所などに配属され、つらら切りなどが装着される。廃車は1981年2月。 【この模型について】 KATOの初期形大窓 茶3020-4の中古品がベース。青大将塗装の製品は製品化されているが、正面窓がオーソドックスな大窓+水切り付きが一切ない(大窓はヒサシ付か水切り無ししかない)為、制作した。時代設定は1958年頃、列車無線アンテナ撤去後をイメージ。一部手摺り、ワイパーなどを別パーツにしている。ワイパーは角度可変。正面ナンバーは埋めてレタリングに変更したのでスッキリして効果大。乗務員手摺りは49号機はメッキ磨き出しだったようなので、銀色(カラス口で縁取り)塗装で表現。ヘッドライトレンズはKATO 165系クモハ/クハ用。塗装はFARBEの淡緑5号、下部はMr.カラーの原色黄色でともにエアブラシ塗装。 2020年5月に青大将「つばめ」が再販、増結セット新規発売されたが、ナロ10が入った編成(1957年後半~)にEF58が水切り無しの仕様(1957年以前に多い)では時代設定が微妙に合わないので、こちらのほうがバランス的にはベターだと思われる。
鉄道模型 Nゲージ KATOベース 2019年4月ngt001675