ダンの部屋の壁掛け時計(考察)

初版 2019/01/06 15:01

改訂 2019/01/07 13:43

ウルトラセブン最終話「史上最大の侵略」。

ウルトラファンならずとも、結構印象深いエピソードだと思います。


地球への侵略者との多くの戦いで体力を消耗しきったウルトラセブン。

気力だけが地球人(モロボシ・ダン)の身体を支えている今、

「セブンに変身することは、故郷のウルトラの星へ戻れなくなってしまうことだ!」

と突如現れたウルトラセブン上司から強く警告を受けるシーン。


ここでセブンの変身アイテムである、ウルトラアイが勢いよく宙を舞い!

部屋の壁かけ時計へ引っかかるシーンがあるのですが・・・。


この壁掛け時計が実に可愛い。。



ということで、同じものが欲しくなるわけなのですが(笑)

このフクロウの時計に行きつくまでに結構時間がかかりました。



◎時計の文字盤

「TEDUKA・テヅカ」(手塚)と「MIKEN・ミケン」という時計メーカーが、当時全く同じデザインの仕掛け時計を造っていましたが、「テヅカ」は時計の数字表記がローマ数字のものしか出してなかったと思います。ダンの部屋の時計はアラビア数字表記。また、文字盤中央の社名ロゴをよくみると「ミケン」のものだったと確認できます。



◎フクロウ型の化粧板

時計メーカーと文字盤など、同じタイプの物を探し当てることができても、作品の中で使われていた時計と全く同じ色のフクロウを見つけることは出来ませんでした。

ダークブラウンの毛色に顔周りは白く刷毛で塗られており、

フクロウの瞳の周りは無塗装の木地そのものの色。

フクロウがとまる枝の葉の色は白に近い感じ。

そして、時刻へ目を引くように、文字盤の周りは赤く塗られています。


「実際にあるものなんだから、いつかは全く同じものが見つかるだろう・・」と思いながら気長に探していたのですが、同じ化粧板のフクロウに出会うことはありませんでした。


ところが、昨年、国内のメーカー(ステルス田中雷工房)さんが同じ時計を忠実に製作販売されてることを知り、ビックリ!!https://blogs.yahoo.co.jp/sutelusutlc/36822145.html

1/1ウルトラアイ付きフクロウ時計 ( フィギュア ) - ステルス田中雷工房ブログ - Yahoo!ブログ

ウルトラアイは最終回のフクロウ用のウルトラアイ 真ん中の鼻掛け部分が膨らんでいるのが特徴です 時計は目玉が動いて振り子も動くし もちろん時計として使えます ウルトラアイがメインの商品ですよ〜 フクロウは付属です((笑))

https://blogs.yahoo.co.jp/sutelusutlc/36822145.html


やはり、ニーズはあるんですね。というか気にしてる人は多いんですね(笑)

このステルス田中雷工房さんのフクロウ時計は、劇中のものを忠実に再現したものです。イベント会場限定販売ということでしたので買えなかったのが残念です。




このニュースを知って、ひとつの思い付き。。


「もしかして、市販の時計をわざわざ撮影用に塗りなおした?」


当時、ミケンはディズニーのライセンスをとり、ディズニーキャラクターの仕掛け時計を多く制作。7割がたは海外へ輸出していたと聞いたことがあります。

ということは、このフクロウは「くまのぷーさん」のキャラクターのオウル?


「この時計を小道具として使いたい、だけど市販の状態のまま使うことには、

問題がある。じゃあ、色を入れて別のものにしてしまおう。物語の内容にも、ダンの部屋の時計ということでも、オリジナルの色だと少し可愛い過ぎる。なので、フクロウの持つ「夜の番人」的なミステリアスなイメージにするためにも毛色をダークな色へ変更したのでは?



とまぁ、個人的勝手な妄想がふくらむのですが・・・(笑)




ということで、同じ時計ではありませんが、わがやのフクロウ時計がこちら。


MIKEN・CLOCKのフクロウ時計。



子供が小さい頃遊んでたウルトラアイを装着してみました♪


やはり、同じものが欲しい。。

まだまだ、ダンの部屋のフクロウ時計を探す旅は続きます(´ω`)



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mocopapa

ゆる~い昭和カルチャーが好き。怪獣が好き。
現在、過去記事を修正、説明追加作業をしております。

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    mjmat

    2019/01/06

    さらっと書かれていますが,二つのメーカーまでたどり着くのが,まずとんでもなく凄いことです。加えての考察が深くて,驚きました。もはや,「映像考古学」とでも名付けたくなるようなお話です。旅の途中経過,また教えてください。

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      mocopapa

      2019/01/07

      ありがとうございます。メーカー名は、どちらもロゴ表記に特徴があるので、何度も作品を止めながら鑑賞する事でわかりました。「映像考古学」素敵なお言葉を頂き嬉しいです(´ω`)

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      ハムトシ

      2019/07/07

      洋泉社あたりからこの手の研究本出して欲しいですね(^^)

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      mocopapa

      2019/11/18

      今はネットで色々な方向から調べられますが、昭和の頃は情報量も地域差があったり少なかったりで、研究本なるものが出ると嬉しかったものです。

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