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セイコーマチック ウィークデーター 35石 18Kケース Seikomatic Weekdater 6218-8960
35石。防水18Kケース。AD文字盤:6218-8960T。 18K無垢ケースのセイコーマチックウィークデーター35石は、当時の製品カタログ/セイコーニュース等の資料には掲載されていないため、その存在はあまり知られていない。 SEIKO外装部品セット表、セイコーセールスマンノート1965年版に記載されていたため、その存在を知ったが長らく現物を確認することはできず、2007年にzensuga氏より画像をご提供いただき、ようやくその存在が確認できた。 ミュージアム・オーナーが実物を入手できたのは、更にその10年後の2017年であった。 (SEIKOMTIC-P(5106)33石にも18Kケースが存在し、こちらは当時のカタログに掲載されている。) その幻の18K無垢ケース製品であるが、驚くべきことに、文字板には「コママーク」も「Seikomatic」の表記も無く、12時下に「SEIKO」のロゴと「Weekdater」、6時上に「DIASHOCK 35 JEWELS」の表記のみである。 裏蓋には王冠/イルカマークがうっすらと残っているが、判別不能な状態。 文字板にペットネームの表記が無い製品の事例としては、1969年に発売された「45グランドセイコー天文台クロノメーター」という特別調整品がある。 その文字板には「GrandSeiko」の表記も「GS」のロゴマークも無く「ASTRONOMICAL OBSERVATORY CHRONOMETER OFFICIALLY CERTIFIED」と第二精工舎のクレストマークのみであり、裏蓋にも「GS」の刻印は無く、グランドセイコーをも超越した存在であることを暗示していた。 それと同様に、この6218-8960(18K)はセイコーマチックの枠に留まらない「Weekdater」の最高級製品として世に送りだされたものなのであろうと推測する。 セイコー自動巻の最高級品「セイコーマチッククロノメーター6245/6246」の発売開始は1966年3月なので、1964年当時の最高級(最高額)品である。 ケース形状は初代ウィークデーター400の、408980(EGP)および、6206の初期製品6206-8980(EGP)と類似している。 これら3製品(408980,6206-8980,6218-8960(18K))の外装部品の風防ガラス、リューズ、裏蓋パッキンは同一互換部品である。 1964年当時の価格: 35石 SS 防水側 18,000円、SS/ハードレックス付 防水側 19,500円 35石 SGP/SS(LB) 防水側 20,000円、SGP/SS(MB) 防水側 21,000円、GC/SS 防水側 26,000円 35石 18K 防水側 120,000円 #seiko #seikomatic #セイコーマチック #機械式腕時計 #自動巻腕時計
6218A 自動巻カレンダー付き腕時計 SEIKO:諏訪精工舎セイコーマチックコレクター Mr.K
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セイコーマチック セルフデーター シルバーウェーブ 24石 防水ステンレスケース Seikomatic Selfdater SilverWave J12082S
24石。防水ステンレススチールケース。AD文字盤 セイコーマチックセルフデーター・シルバーウェーブは謎のモデルで、当時の製品カタログ/セイコーニュース等の資料には掲載されていない。(外装部品セット表にも、記載なし) セイコーマチック収集暦30年のミュージアム・オーナーも、その存在を最近まで知らず昨年(2023年)ようやく実物を入手した次第。 シルバーウェーブの発売が1962年2月、セルフデーター(非防水)の発売が1962年5月、セルフデーター(防水)が1963年初頭頃の発売であることから、「セルフデーター・シルバーウェーブ」も同時期の1963年初頭頃に発売されたものと推定。 この「セルフデーター・シルバーウェーブ」が1964年に東京オリンピック記念モデルとして発売された「ワールドタイム」の布石となっている。 1963年当時の価格:不明 #seiko #seikomatic #セイコーマチック #機械式腕時計 #自動巻腕時計
603 自動巻カレンダー付き腕時計 SEIKO:諏訪精工舎セイコーマチックコレクター Mr.K
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セイコーマチック ウィークデーター 26石 ステンレスケース オリンピック東京大会 組織委員会 Seikomatic Weekdater 6206-8990
1964年8月に発売された自動巻/日付曜日付き腕時計の普及を図った新型ウィークデーター。 1963年8月発売の初代ウィークデーター400(33石)を改良・コストダウンを図り26石とし、高級品は35石のウィークデーター6218を追加して2機種の製品構成とした。 当アイテムは社団法人オリンピック東京大会組織委員会が特注したと思われる製品。 裏蓋にシリアルNoの刻印がないため、製造年月を特定できないが、文字板記号「JAPAN 6206-8990T AD」から1964年11月以降に製造された可能性が高い。 (6206-8990の文字板記号は1964年10月製造品までは「MADE IN JAPAN 6206-8990T」となっている。) 東京五輪開催終了後に記念品として配られたのだろうか? 1964年当時の価格: 26石 SS 防水側 12,500円、SGP/SS 防水側 14,500円 #seiko #seikomatic #セイコーマチック #機械式腕時計 #自動巻腕時計
6206A 自動巻カレンダー付き腕時計 SEIKO:諏訪精工舎セイコーマチックコレクター Mr.K
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セイコーマチック クロノメーター ウィークデーター プロトタイプ 35石 ステンレスケース 6246-8990
ミュージアム・オーナーの一番好きな機種、セイコーマチッククロノメーター6246-9000、及び関連機種を蒐集してゆく過程で、ベースとなった6216-9000とウィークデーター6218-8950との類似性を強く感じ、これは兄弟機種(三つ子)ではないか?と思うようになった。 この3機種を製造開始年月の時系列で並べると ・1965年2月:ウィークデーター6218-8950 ・1965年7月:クロノメーター6246-9000 ・1965年9月:ウィークデーター6216-9000 そして、1999年に徳間書店から発売された「THE SEIKO BOOK - 時の革新者セイコー腕時計の歴史-」に「セイコースタイル」の説明として、セイコーマチッククロノメーターの外装デザインのラフスケッチが掲載されていた。 (著作権の関係上、その画像は掲載出来ないが)このスケッチ画は正に6218-8950のケース形状で、文字板12時下には筆記体で「Chronometer」、6時上に筆記体で「Automatic」の文字が入っていた。(Seikomaticのロゴ表記は無し) 確かに「セイコーマチッククロノメーター」としてデザインされたものであったが、実際に発売されたのは6246-9000の形状であることから、このデザインはボツになったのか? いや、このデザインは1965年2月:ウィークデーター6218-8950として製造されている。 そして、その5か月後にCal.6216Aをベースとした6246Aを搭載したクロノメーター6246-9000が製造されているのである。 Cal.6218Aは、日付カレンダーと曜日カレンダーディスクに段差があり、文字盤6時上に曜日窓を配置することで段差が目立たない。 その段差を解消するためにCal.6216Aが開発され、文字板3時の位置に段差のない日付/曜日を配置し、更にクロノメーター級の精度を出すために専用部品の採用と特別調整を行ったのがCal.6246Aである。 では、6216-9000の位置付けは?...そうか、過去に初代グランドセイコーの廉価版として「クラウンスペシャル」が、キングセイコーの廉価版として「クロノススペシャル」が発売されたように6216-9000はセイコーマチッククロノメーターに添付された「クロノメーター検定テスト合格証」を省略してノンクロノメーターの最上位機種として発売されたものと理解したのである。 さて、このアイテム個体の文字盤は1999年に徳間書店から発売された「THE SEIKO BOOK-時の革新者セイコー腕時計の歴史-」に掲載されていたセイコーマチッククロノメーターの外装デザインのラフスケッチと同様のものである。 スケッチ画では文字板12時下には筆記体で「Chronometer」と表記されていたが、この個体はブロック体である。 しかも、そのロゴ書体はセイコーマチッククロノメーター6246に添付されているクロノメーター説明書(7枚目の画像下)と同じ書体である。 このプロトタイプ6246-8990は、セイコーマチッククロノメーター6246-9000外装デザインの完成に至る昇華のプロセスを裏付けることができる貴重なものである。 #seiko #seikomatic #セイコーマチック #機械式腕時計 #自動巻腕時計
自動巻腕時計 SEIKO:諏訪精工舎セイコーマチックコレクター Mr.K