美しき日本レトロ科学の本たち

初版 2020/11/22 00:01

改訂 2020/11/22 00:01

日本で刊行された科学系の昔の本というと一般には、暗い色の表紙にタイトルだけがありふれたフォントで記されているような、地味〜なイメージしかないかもしれない。


たしかにそういうものも少なくはないのだが、反対に目を見はるような美しい装幀のものも、実はかなりある。

しかし、和書の装幀美について語られるとき、文藝書や美術書、子ども向けや婦人向けの本は取り上げられても、科学分野のものが登場することはまずない。

洋書の華麗な装幀の科学書は注目されることも少なからずあるのに、なぜか日本のものは顧みられない傾向にあるように思える。

グラフィックデザインに興味のある日本人は科学に興味がなく、科学に傾倒する日本人は昔の本のデザインなどには目を向けない、ということなのかしらん?

そこら辺が、すごーく不思議。

開設準備中の私設図書館「レトロ図版博物館」は、そういう本たちと出会える場にしたい。


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「科学と技術×デザイン×日本語」をメインテーマとして蒐集された明治・大正・昭和初期の図版資料や、「当時の日本におけるモノの名前」に関する文献資料などをシェアリングするための物好きな物好きによる物好きのための私設図書館。
東京・阿佐ヶ谷「ねこの隠れ処〈かくれが〉」 のCOVID-19パンデミックによる長期休業を期に開設を企画、その二階一面に山と平積みしてあった架蔵書を一旦全部貸し倉庫に預け、建物補強+書架設置工事に踏み切ったものの、いざ途中まで配架してみたら既に大幅キャパオーバーであることが判明、段ボール箱が積み上がる「日本一片付いていない図書館」として2021年4月見切り発車開館。

https://note.com/pict_inst_jp/

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