夢のロータリーエンジン。

初版 2022/06/01 10:38

改訂 2022/06/02 00:22


マツダが2ローター式のロータリーエンジンを世界で初めて積んだのが1967年発表のマツダコスモスポーツ。国産の名車と言われて必ず登場する2人乗りのスポーツカーの事ですね。 

その翌年の1968年7月に同じく2ローターのロータリーエンジンを積んだ大衆車が今回ご紹介する2代目ファミリアロータリークーペです。



これがレシプロエンジンと構造的に異なるロータリーエンジンです。それまでのレシプロエンジンとは構造的に異なり、往復するピストンやコンロッドが有りません。ロータリーエンジンはおむすび型ローターの一方向に回転する力がそのまま車輪を回す力になるロスの少ないエンジン構造となっています。コンパクトなエンジンでパワフルな性能を発揮しました。


とてもスポーティで引き締まって見えますね。

黒とチェック柄の2トーンシートがスポーティな雰囲気を醸し出してますね。






ロータリーエンジンの特徴をまとめますと…

①小型・軽量であること。同出力のレシプロエンジンに比べてロータリーエンジンはその半分ほどですみました。

②バルブ機構や往復運動部品が無いので、振動が少なく静粛性に優れていること。

③エンジンの有効回転範囲が広く、高出力が容易に得られること。


自動車の高性能化に貢献したロータリーエンジンでしたが、燃費の悪いのがネックでした。折しも第一次オイルショックによって状況は一変してしまいます。ガソリンを大量に消費する車とみられて評判を大きく落としてしまいました。

その後改良を加えてRX-7で再び復活します。


旧い車のカタログやミニカーやレコードなどをコレクションしてきました。たくさんの方々に見てもらえたらいいなと思っています。
少しづつ展示して参りますので宜しくお願いします。 

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    f31l700smgl

    2022/06/01 - 編集済み

    良いエンジンだけど他のメーカーが真似しないのは、燃費が悪かったんですね。
    ファミリアはいつの間にか、ハッチバック車のイメージになってしまいましたね。
    5代目の印象が強すぎるからですかね?

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      kyusha_fan

      2022/06/01

      コメントありがとうございます。
      これは私の推測ですが、もし第一次オイルショックが起きなければ何処かのメーカーがマツダに採用の話を持ちかけたのではないでしょうか。構造の異なるロータリーエンジンと同じような物を一から自社で開発するにはコストもかかるしノウハウの蓄積がないのでリスクが高すぎると思うのです。それならマツダからエンジンを供給してもらった方が得策ではなかったのかなと思うのです。しかし前出のようにオイルショックによって世の中が燃費の良い車を求めるようになったためにそんな事は起こりませんでしたけどね。
      これについて違う見解が有りましたらどなたかご教示賜りたいと思います。

      おそらく世代が違うからでしょうかね。確かに4代目ファミリアでこけて、5代目で超大ヒットしたので私も強い印象がありますが、私にとってファミリアと言えば2代目と3代目がしっくりくるんですね。

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    8823hayabusa

    2022/06/01 - 編集済み

    プロジェクトXでも挙がっていましたね!

    ♪風の中のスバル〜、インプレッサもスバル〜、レガシィもスバル〜、スカイ〜ラインは日産〜♪(by中島みゆき)いや、マツダの話だっちゅーの(笑)

    以前に広島市の交通博物館にスーパーカーやらマツダの車が並び、ロータリーエンジンの模型(ロータリーが回る)が展示して勉強になりました。

    小6の時に学年で東洋工業工場を見学しました。

    確かに燃費はネックですね。僕は工業高校の機械科でしたが、原動機の授業でレシプロとロータリーの話になり、担任教師は若かりし頃にロータリーファミリアに乗っていたらしく、「おう!直線はモーターみたいにビュンビュンでぶっちぎりよぉ!」と我を忘れて興奮して、生徒一同爆笑した覚えがあります。(登り坂は弱かったみたい)

    先日広島市のマツダミュージアムがリニューアルオープン、完全予約制ですが行こうかと考えています。

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      kyusha_fan

      2022/06/02

      こんばんは。
      私も当時たまたまNHKでやってた「プロジェクトX」のマツダロータリー編を観ました。
      マツダ技術者らがロータリーに心血を注いだところを観て感動しましたね。これがもし失敗に終われば会社が潰れてしまうかもしれないという状況で造り上げたと言われているロータリーエンジン。  
      この独特のフィーリングを実際に体感してみたかったですね。そしてやはりロータリーと言えば、国産車で初めてル・マン24時間レースを制したマツダ787Bが頭に浮かびます。レナウンカラーがひときわ派手でカッコよかったですね。👍

      リニューアルのマツダミュージアム、是非行ってみて下さい。そしてミューゼオで紹介して下さい。

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