🛻 軽の三輪自動車 "マツダK360"

初版 2022/03/14 19:40

改訂 2022/03/24 11:25

⭕️以前クラシックカーのイベントで撮ったマツダK360の写真が見つかりましたので追加掲載しました。


今回ご紹介する旧車カタログは一枚物を二つ折りにした物です。写真掲載は少ないですがその歴史的な意義は大きいと言えます。

ルーム展示ですと直ぐに見終わってしまう内容なので、この車のプロフィールを添えてもっと深く掘り下げていこうかと思います。


(マツダK360)


皆さんはこの車をご存知でしょうか。三輪車花盛りの昭和30年代中頃〜40年代始めくらいまでよく目にしてたマツダの軽三輪トラック、マツダK360という車です。「ケサブロウ」という愛称で親しまれました。


同じくダイハツの三輪車、ダイハツミゼットとほぼ同時代に生産された車と言えます。とかくこの二車は比較対象にされてきました。

外観上はK360の方がタイヤサイズが大きい(ダイハツミゼットは9インチ、K360は12インチ)為、サイズは同じでも少し大きく感じられました。


         (ダイハツミゼット)


ちなみにダイハツミゼットは「ALWAYS三丁目の夕日」の劇中に出てくるあの車ですね。どちらかと言えばミゼットの方がトミカや他のメーカーからもミニカーになっていたり、実際軽三輪車としては最後まで生産されてた車でもある為、こちらの方が親しみがあるかもしれませんね。


(マツダK360)

   2016年10月16日北九州市門司港レトロにて撮影


マツダK360は1959年5月に発売し1969年まで販売されました。このカタログは1962年のマイナーチェンジによりサイドウィンドウに三角窓が備わった時の物です。その後1964年のマイナーチェンジではホィールベースを35㎜延長し、ルーフを鋼板化しました。



エンジンは空冷4ストロークOHV V型2気筒。最高出力は11馬力/4300rpm、最大トルク2.2kg-m/3000rpm。

搭載位置はキャビン背後と荷台との間に3速マニュアルトランスミッションとプロペラシャフトを介し後輪を駆動させました。このレイアウトは荷台長で不利ではありますがキャビンから2気筒エンジンが離れるので静粛性、低重心性、整備性で競合他社より優位でした。


ショックアブソーバーは前輪にのみ、油圧式ドラムブレーキは後輪のみに備わってました。


操舵装置はラック・アンド・ピニオン、丸ハンドルとなっています。



最後にこの車両は1960年代に(ビルマ)現在のミャンマーに輸出されて1990年代中期頃まで現地生産されてたそうです。そのためミャンマーでは現在でも現役の車両が数多く見られるとの事です。日本の旧車、今も頑張ってるんですね。💪


今回は以上となります。


#コレクションログ

旧い車のカタログやミニカーやレコードなどをコレクションしてきました。たくさんの方々に見てもらえたらいいなと思っています。
少しづつ展示して参りますので宜しくお願いします。 

Default
  • File

    8823hayabusa

    2022/03/15 - 編集済み

    そう、知名度はミゼットの方が抜群に高く、僕も当初マツダに3輪があるなんて知りませんでした。  

    お隣の県の自動車整備工場の前にリペントされたK360が在ります。 ミャンマーで現役とは凄いですね♪

    返信する
    • File

      kyusha_fan

      2022/03/17

      コメントありがとうございます。
      現存するのもミゼットの方が多いでしょうね。
      K360の中古車を購入して田舎道を走ってる動画を見て私も走らせてみたいなと思いました。

      返信する
  • File

    tomica-loco

    2022/03/15 - 編集済み

    K360はクラシックカーフェスティバルで1度しか見た事がないですよ。
    それだけミゼットに比べると現存台数が少ないって事なんでしょか?

    返信する
    • File

      kyusha_fan

      2022/03/15

      コメントありがとうございます。
      私も以前イベントでオーナーが2年連続で持ってきてましたが、最近は見ないですね。私が子供時代にギリギリ見てましたよ。走ってるところやスクラップ状態の物とかをですね。私は個人的にマツダK360の方が好きなんですよね。デザインは当時マツダの三輪車T1500やT2000を担当した小杉二郎さんがこのK360もデザインを担当しました。

      返信する