布製四角箱形(閑院宮載仁親王御結婚か)

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閑院宮載仁親王は、慶応元年9月22日(1865年11月10日)伏見宮邦家親王第16王子として御誕生。明治4年(1871)伏見宮に復籍のうえ、翌年前当主閑院宮第5代愛仁親王の薨去後、閑院宮家を継承された。明治11年(1878)8月26日に親王宣下され、陸軍に進まれフランスへ留学。フランスの陸軍大学校を御卒業、明治24年(1891)に御帰国。日清戦争、日露戦争に従軍、大正元年(1912)に陸軍大将に進まれ、大正8年(1919)には元帥府に列された。昭和6年(1931)には参謀総長に就任された。この間、明治24年(1891)12月19日、三条実美の二女・智恵子さまと御結婚された。昭和20年(1945)5月20日に薨去された。称号・階級並びに勲等功級は元帥陸軍大将大勲位功一級。

布製四角箱形 ボンボニエール(明治24年(1891)12月19日)

閑院宮載仁親王御婚儀晩餐か
8.0×6.0×3.7
布製、

★布製のものは極めて珍しい。かなり古いボンボニエールである。これと全く同形状のものが、閑院宮載仁親王御婚儀晩餐のボンボニエールとして「皇室のボンボニエ―ル 扇子忠監修 阿部出版」等で紹介されている。ただ、紹介されているボンボニエールは白布製で亀の文様、写真のものは、青布製で鶴の文様となっており、もともとも対で製作されたのではないかと推測している。
なお、閑院宮載仁親王御婚儀晩餐のボンボニエールについては、メアリー・クロフォード・フレイザーの「英国公使婦人の見た明治日本」にも記述がある。

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